2014年05月29日

EVF見学会「東京スーパーエコタウン」

第51回 EVF見学会(‘14/5/29)の概要報告    (久保田 惣治)

開催日時 : 平成26年5月29日(木)  10:00〜15:30
見学場所 : 東京スーパーエコタウン
参加者数 : 12名

東京都は,首都圏の廃棄物問題の解決と新たな環境産業の立地を促進し、循環型社会への変革を促進する事を目的に、東京臨海部で都有地を活用して廃棄物処理・リサイクル施設を整備する「スーパーエコタウン事業」を推進しています。東京都環境局は「東京スーパーエコタウン事業施設見学」プログラムを実施しています。このプログラムには月に2回、各種の施設を巡る見学コースが設定されており、バスで案内して頂けます。
今回は昨年9月が好評でしたので1日かけて下記の3施設を見学しました。

<建設混合廃棄物リサイクル施設 高俊興業梶
  http://www.takatoshi.co.jp/

再資源化が困難な建設系混合廃棄物等を受け入れ、最先端技術を駆使した高精度選別再資源化システムにより、90%以上の再資源化を達成しています。
高俊興業ー1.jpg
見学した施設は下記でした。

1. 中央操作室で廃棄物の粉砕・圧縮梱包などの普段見られない作業工程をTVモニターで見る
2. ダンピングヤードでの廃棄物の受け入れ状況
3. 手選別コンベヤでの廃棄物の仕分け作業

建設系産業廃棄物が90%以上リサイクルされているのに驚きでした。
高興業ー2俊.jpg


<リサイクル施設 潟tューチャー・エコロジー>
  http://f-eco.co.jp/kankyo.html

中古パソコンその他の電気、電子、情報機器全般について、リユース(再利用)、リサイクル(再生利用)を行っています。特に情報関連機器については万全なセキュリティーの中でのデーター消去、又は破壊を行い、情報関連機器のリユース、リサイクルを行っています。
潟tューチャー・エコロジジー.jpg
         

<ガス化溶融等発電施設 東京臨海リサイクルパワー梶
  http://www.tgn.or.jp/tokyorp/
産業廃棄物については,廃プラスチック類や建設廃棄物を破砕・分別処理した後の可燃物等を受け入れ、ガス溶融炉により、灰は高熱でスラグ化して建設資材として、鉄や銅・アルミなどの金属は有価物としてマテリアルリサイクルしています。

又、医療機関からの感染性医療廃棄物は専用の焼却炉で確実に焼却処理され、それぞれの排熱は熱回収して発電(サーマルリサイクル)されています。

この施設は国内最大規模でマテリアルリサイクルとサーマルリサイクルを併せる事で、100%のリサイクルを目指しています。


上記の様に、各施設が信じられない様な高率でのリサイクルをおこなっているのには驚異でした。全国で排出される様々な廃棄物がこの様にリサイクルされればとの思いでした。

今回各工場で説明して頂いた皆様及び、親切に各事業所のご案内をして頂いた東京都の職員の方に御礼を申し上げます。


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2014年04月24日

EVF見学会「首都圏外郭放水路」

第51回EVF見学会(‘14/4/24)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成26年4月24日(木)  10:00〜11:30
・見学先   首都圏外郭放水路(庄和排水機場)
         〒344−0111 埼玉県春日部市上金崎720
        http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/gaikaku/
         参加者数  22名
今回はテレビや新聞で防災となると取り上げられる、あの地下宮殿のようなところを見てみたいということで首都圏の安全・安心を守り続ける巨大地下放水路とその仕組みを見学しました。
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 この首都圏外郭放水路は、中川、綾瀬川(埼玉県東部)流域の倉松川、大落古利根川の浸水被害を軽減するために、流域の河川の洪水を、地下50mを貫く総延長6.3kmのトンネルに取り込み江戸川に流すという、世界最大級の地下放水路です。
 世界に誇る日本の最先端の土木技術を結集し、平成5年3月に工事に着手、およそ13年の歳月をかけて平成18年6月に通水が可能となりました。
 基本的な仕組みは洪水をもたらす各河川に直径30mにもなる立坑を設けて、河川の水位がある程度以上なるとこの立坑に水を取り入れて地下トンネルを通して容量の大きな江戸川に放水するようになっています。立坑は全部で5本あり、第一立坑に導かれた水を毎秒200m3の能力(1秒間に25mプール1杯分の水を排水)持つポンプでくみ出すのです。
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 見学したのはこの排水ポンプのある庄和排水機場の見学施設「龍Q館」というところでした。
 大雨のたびに浸水被害をもたらす中川・綾瀬川流域のお盆のような地形の説明から始まり、放水路全体の配置や機能などの説明を受けた後、140段を超える階段を下りて調圧水槽に降りました。ここは地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、江戸川にスムーズに水を流すためのものですが地下22mの位置に作られた長さ177m、幅78m、高さ18mに及ぶ巨大な水槽です。天井を支える長さ7m、幅2m、高さ18m、重さ500トンの柱が59本の柱が立ち並ぶさまはまさに地下神殿そのものです。2000年後の人類がこの遺跡を発掘したらまさにそう思うでしょう。
 地下に降り立ってみると洪水の度に溜まるであろう泥土はきれいに掃除され、嫌な下水臭も全くしません。おまけに地下ですから寒いくらいの涼しさです。
 皆で記念撮影をして、もう一度140段の階段を上って「龍Q館」に戻り質疑応答の後、解散しました。
 ちなみにここの稼働率は設立以来85回ですが、平成25年には過去最大の12回、年間洪水調節量1,864万m3(50メータープール12,430杯分)だったそうです。今年も2月の大雪とその翌日の大雨で運用開始以来の稼働があったのだそうです。
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 運用開始以来の浸水戸数も大幅に減少しており昭和60年以前は台風が来るたびに20,000戸以上の浸水被害があったものが平成18年の大雨でも85戸と被害は確実に減っています。
 最後になりますが、熱心に説明していただいた広報担当の服部様、宮崎様有難うございました。 
−以上−
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2014年03月27日

EVF見学会 リッチフィールド株式会社湘南農場

第49回EVF見学会(‘14/3/27)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成26年3月27日(木)  10:00〜12:00
・見学先   リッチフィールド株式会社 湘南農場
         〒252−0824 神奈川県藤沢市打戻字大下19−2 電話0466−52−6143
         http://www.richfieldvegetables.com/site/about_richfield/about_top.html
         参加者数  14名
最近、EVFでは重要な環境問題である食に関するテーマを取り上げていますが、今回は新世代の農業技術の普及と実践に取り組んでいるリッチフィールド株式会社 湘南農場を見学させていただきました。
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リッチフィールド株式会社は2011年に設立された新しい会社ですが、国内3ヶ所に最先端の農業技術を駆使した養液栽培施設の農場を経営しており、宮城県にあるリッチフィールド栗原ではパプリカ栽培では日本で1,2位を競う規模になっているそうです。
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パプリカ、トマトを中心とした農作物の「企画・生産・販売」に取り組み、「安全安心・高品質な製品」を安定してお客様に届けることをその事業の目的とし、農場のコラボレーション、生産性の高い標準化された農業技術の開発、これからの農業の担い手の人材育成、高品質な製品を安定供給できる販売システムの確立に取り組んでいます。
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さてここでは各種トマトの栽培並びにその研究をしており写真でお分かりのように広大な環境管理を自動化したビニールハウスです。最後に試食させていただいたトマトのおいしかったこと。
施設内の見学に先立ち入り口で履物を消毒し、持参の上履きに履き替え、外部からの病原菌などを持ち込まないように防護服に着替えました。これだけ注意しても時々は野菜に病気が発生して苦労するそうです。
内部はトマトの種類ごとに区分けされ、生育に必要な養分はコンピュータ管理された溶液が必要に応じ供給され、ハウス内の温度、湿度、日射はもちろんのことCO2濃度も生育を促進するに必要な高めの濃度に制御されています。
ハウス内はこれが農場かと見まごうばかりに整理整頓されており、この広大な農場をわずか4人の人員と受粉活動に励む6匹(?)のマルハナバチで運営されているのには驚かされます。
事業の採算性からみるとここの3倍くらいの少なくとも1ha以上の面積が必要なのだそうですが、通常の露地物野菜の3倍近い生産性(それでも技術導入したオランダの生産性はもっと高いのだそうです)を確保するための環境管理のための設備投資費、エネルギー維持管理費、人件費を最小に抑えるだけでなく、価格が変動しにくい野菜のブランド化と安定供給を前提とする直販体制の確立の重要性を理解しました。剪定や収穫なども機械化されていくとのことです。
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最後になりますが、熱心に説明していただいた副農場長の井垣様、有難うございました。 
なお、EVFでは来る4月24日(木)の15時30分からこのリッチフィールド株式会社 富田 啓明 社長様のセミナーを予定しておりますので農作物の栽培工場の現状と将来についてご関心をお持ちの方は是非ご参加ください。
−以上−

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2014年01月30日

EVF見学会 シミズ・オープン・アカデミー

第48回EVF見学会(‘14/1/30)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成26年1月30日(木)  10:00〜12:00
・見学先   清水建設 シミズ・オープン・アカデミー
         〒135−8530 東京都江東区越中島 3−4−17 電話03−3820−5504
         http://www.shimz.co.jp/theme/soa/
         参加者数  32名
今回は「環境と建設」というテーマで大手ゼネコンの研究所を拝見させて頂いている一環として清水建設葛Z術研究所を拝見させていただきました。
ここは小中高生たちの建設と環境に関する理解を深めるためにシミズ・オープン・アカデミーを開催しており年間で5,000人もの子供たちの見学があるところです。
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展示内容は多岐にわたっており「建物の省力化・CO2削減」「都市緑化と生物多様性」「スマートグリッド」などそれぞれ興味深い展示があるのですが今回は短い時間でもあり主として省エネについて見学をさせていただきました。
まず最初にプレゼンテーションルームで「環境と建設」について省エネに関する部分の講義をしていただき、その後所内の様々な施設を見学しました。
建物のエネルギー消費構成では照明・コンセント・パソコンなどが33%、ついで空調搬送動力で27%、冷暖房用熱源23%で80%が消費されているわけで、それぞれに対して昼光利用技術、放射冷暖房、地中熱利用ヒートポンプなどを開発実用化しておりその効果を見学で実感させていただきました。最近ではビル内はパソコンなどの熱で冬でも暖房ではなく冷房をしているのだそうです。
昼光利用技術は効率よく室内に太陽光を取り入れて照明を減らそうという試みですが、窓のブラインドやフィルムとライトシェルフ、下からせり上がるブラインドなど興味深い技術が検討されていました。放射空調とは物体からの遠赤外線を利用して不快な気流感をなくし、空調機動力を大幅に低減しよう言うものです。地中熱利用ヒートポンプシステムは年間を通じて一定の温度の地下にエアコン排熱を捨てて熱交換効率を向上させ省エネを図ろうと言うものでスカイツリーなどにも採用されているそうです。
研究所を取り巻くビオトープなどもご案内させていただきましたが、大地震に備えての免振装置などは当然設置されていますが、あおの3・11の時に地面と免振装置の上の建物との揺れの違いが記録されているのを見てその効果を納得しました。
もう一つも逃せないのは清水建設鰍ェ長年にわたっててがけられて来られた建築の歴史展示があります。日本の近代建築の歴史を学ぶには素晴らしい展示です。

最後になりますが、講義とガイドを務めていただいた環境エネルギー技術センター 上席研究員 工学博士 鈴木 道哉様、主任研究員 林 豊様、 有難うございました。 
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2013年12月19日

EVF見学会 柏の葉スマートシティーミュージアム

第46回 EVF見学会 (12/19) の概要報告  (岡 昂)
・見学会開催日時  平成25年12月19日(木)  10:00〜11:30
・見学先   柏の葉スマートシティーミュージアム(入場料 ¥500/大人)
         千葉県柏市若柴173−5柏の葉キャンパス149街区5 
           電話04−7126−0280
             http://www.k-scm.jp
・参加者数  16名

今回は「世界の未来像」を描くと言う謳い文句に引かれて小雨降る中、つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅下車、歩3分のところにある「柏の葉スマートシティーミュージアム」を訪問し、スマートシティーの全貌を説明して頂きました。ここはスマートシティーに暮らすと言う未来のライフスタイルをイメージしてもらうためのミュージアムで、既に導入されている技術や設備、これから叶えられていくであろう暮らし等を映像や展示を見ながらそれに触れ、体感してもらうことを狙いとしています。
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  まずスマートシティーの狙いですが3つの都市構想を実現しようとしています。
第一は環境共生都市:省エネ、創エネ、蓄エネによるエネルギーの地域一元管理、低炭素型の新しい都市交通、災害時でもライフラインを確保する。
第二は健康長寿都市:地域ネットワークが支える疾病・介護予防、生きがいを生み出す積極的な社会参画の機会、ICTを活かした多世代間の交流です。
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第三は新産業創造都市:日本の先端技術をビジネス化するベンチャー企業支援、国際的なベンチャー企業ネットワークの連携拠点、オープンイノベーションを加速させるプラットフォームの構築です。
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以上のコンセプトを実現するとどのような都市となるのかをこのミュージアムで6ヶ所のコーナーで映像や展示で説明してくれます。ドーム型の360度映像とプロジェクトマッピングによる演出でのこのスマートシティーに込められた願いや想いを理解してもらうと言うドームシアター。スマートシティーの未来を紹介する3面スクリーンでの立体演出が楽しめるシアタールーム。次世代の住まいが備える機能とライフスタイルを仮想体験できるライフスタイルゾーン。スマートシティー全体のエネルギーを管理することによりどのようなメリットがあるのかを紹介するスマートセンターの4つのプレゼンテーションがメインです。
見逃せないのがスマートシティーとは直接関係はなさそうですが次世代型ディジタル地球儀「触れる地球」です。まるで人工衛星に乗って地球を眺めているような感覚でリアルタイムで地球全体に起こっていることが俯瞰できます。
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一通り見学をして最後にコミュニケーションラウンジで質疑応答をしました。目が眩むような未来都市ですが、高齢化を迎える日本の未来都市として年寄りには本当に住心地が良いのかどうかは皆さん方も出掛けて実感してください。
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最後になりますが、ガイドを務めていただいた柏の葉カレッジリンクネットワーク理事の中川 恵一様、「触れる地球儀」をご説明いただいた三浦 竜也様、有難うございました。
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2013年11月21日

EVF見学会 東京都環境科学研究所

第45回 EVF見学会 (11/21) の概要報告  (岡 昂)
                                  
・見学会開催日時 平成25年11月21日(木)  10:00〜11:30
・見学先     公益財団法人 東京都環境公社 東京都環境科学研究所
         〒136−0075  東京都江東区新砂1−7−5
         http://www.tokyokankyo.jp/
         参加者数  17名


最近、EVFでは世界に誇れる東京都の環境対策についてセミナー、見学会を通じて勉強しています。今回は12月19日のセミナーの事前勉強も兼ねて東京都環境科学研究所を見学させていただきました。
ここは昭和43年4月に東京都公害研究所として千代田区有楽町に、当時問題となっていた工場や自動車の排気ガス対策に取り組むべく発足しました。昭和60年には大気汚染の公害問題に一応のめどを付け、東京都環境科学研究所に改称し、江東区の現在地に移転しました。
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 平成24年に公益財団法人となり現在は東京都の直営ではありません。
 人員規模80人(研究職はその内の50人)、年間予算9億円の規模で運営されて
います。
  主たる役割は「環境実態の研究」「新たな環境施策の検討」「環境施策の効果検証・見直し」「環境施策の実施における技術的信頼性の確保」「技術支援等による東京都及び東京都民等への科学的知見の提供」を掲げ、都民の環境改善の様々な問題に取り組んでいます。
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  具体的なテーマは実績のある「自動車の環境対策の評価」、最近話題の「PM2.5等の微小粒子状物質対策の効率的推進」、大都市として頭の痛いゴミ問題である「資源循環の可能性」、毒性が強いため、極微量でも人体の影響が懸念される「有害化学物質の分析・環境実態の調査」、東京湾沿岸部の「生物生息環境・自然浄化機能の実態把握」、最近ますます問題となってきている「ヒートアイランド現象の実態
と影響、その緑化による緩和」など都民の環境に重大な影響のある課題に取り組んでいます。それ以外にも自動車排出ガス試験、温室効果ガスのモニタリング、土壌汚染の合理的処理、行政検体の精度管理、都及び区市町村の職員への技術支援なども行っています。環境学習の普及促進にも取り組んでいます。
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  さて施設見学ですが、まず最初に1950〜60年代の大気汚染の状況の貴重なビデオを見るところから始まりました。我々中高年はこの時代に育ったわけですが、よくぞこのような環境でと思うくらい驚くべき映像の連続でした。
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  引き続き東京都のPM2.5の現状と対応(ご安心ください。この10年間で大きく減少、昨年と比べても大きな変化は無い)についての解説、屋上にあるPM2.5観測装置の見学、大気汚染モニタリング装置の見学、ヒートアイランド現象に対する研究取り組み状況、最後に自動車の排気ガス測定をする大型シャシーダイナモ装置を案内して頂きました。
  日頃は気がつかない大切な東京都の環境実態を地道に研究、対策立案されている様を見学し、このような努力に我々の環境が支えられていることを再認識した次第です。
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最後になりますが、PM2.5についての詳細な解説や所内研究施設をご案内いただいた研究
調整課 課務担当係長 安部 幸一 様、有難うございました。
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2013年10月29日

EVF見学会「温泉地学研究所」

第44回 EVF見学会 (10/29) の概要報告  (岡 昂)


・開催日時  平成25年10月29日(火)  10:00〜11:30
・見学先  神奈川県温泉地学研究所
         〒250−0031  神奈川県小田原市入生田586
http://www.onken.odawara.kanagawa.jp/
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・参加者数  15名
EVFではセミナー、見学会を通じて地学に関する勉強をしてきていますが、今回はあいにくの雨の中でしたが、箱根の麓にある神奈川県温泉地学研究所を訪ねて多彩な泉質を誇る箱根温泉について勉強させていただきました。
  神奈川県の地下は、地球表面を構成するプレートのうち3枚が交錯、衝突している大変珍しい場所です。それゆえに地震・火山、自然の恵みである温泉・地下水はすべてこうしたプレート間の運動に関わって生じます。
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  そこで温泉地学研究所は1961年創立以来、これらプレート境界に生起する様々な地学現象の解明に取り組んできました。具体的には火山・地震活動の観測監視とメカニズムの解明、プレート運動に伴う地震・地殻変動の研究、地殻構造・活断層の研究、温泉の成因解明、地下水流動・収支の研究、温泉・地下水資源のモニタリングなどです。
  今回は興味あるテーマの中から温泉に絞って解説して頂きました。
  まず神奈川県の温泉ですが、全県で622ヶ所、そのうち箱根には353ヶ所あるそうです。湧出量は全県で毎分39,000リットル、そのうち箱根では22,000リットルです。
  箱根温泉の泉質は23種類のバラエティーに富んだ療養泉で、奈良時代にお坊さんが湯本温泉を発見以来、江戸時代は箱根七湯といわれていましたが、現在は箱根二十湯となっており、それぞれ特徴のある泉質だそうです。最近の知見によると泉質の違いが生じるのは箱根は富士山とは異なり、太古からの小さな火山の集合体から出来上がっており、それぞれの火山の潜在カルデラ構造がその分布に関わっているとのことです。
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  温泉に行くと風呂場に温泉分析書が掲示されていますが、これは10年に一回の更新の義務がありますが、その中で泉質名が付いた温泉は療養泉でその効能を表示できるのだそうです。ちなみに療養泉の定義は、溶存物質が1,000mg以上あること、温度が25℃以上あること、特殊成分7項目が基準値以上含むかどうか、この3条件のどれか一つでも満たせば療養泉と呼んでよいとのことです。
  解説を頂いた後で1Fの展示場を案内して頂きましたが、箱根の地質状況を分かり易く説明する数々の展示に感心しました。個人的には入り口近くにある50万年前の地層の上に1,700万年前の地層が乗り上げている断面展示を見てプレート衝突のすごさに驚きました。
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最後になりますが、温泉について大変詳しく解説して頂いた神奈川県温泉地学研究所 主任研究員 菊川 城司 様、有難うございました。ここは箱根新道の入り口に近く、車の便の良いところですので箱根にお出かけの際にはお立ち寄りいただき温泉に入る前に事前勉強されたらいかがでしょうか。
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2013年09月26日

EVF見学会「東京スーパーエコタウン」

第44回EVF見学会(‘13/9/26)の概要報告    (小栗武治)
・見学会開催日時  平成25年9月26日(木)  10:00〜11:40
・見学先   東京スーパーエコタウン 日本環境安全事業会社東京事業所(JESCO)
         東京PCB廃棄物処理施設
         〒135−0064 東京都江東区青海3丁目地先 
          http://www.jesconet.co.jp/       
・参加者数  13名

今回は、東京都環境局が提供する「東京スーパーエコタウン事業施設見学」プログラムに申し込み、EVF以外の人たちとの相乗りで見学した。このプログラムには月に3回、日替わりで各種の施設を巡る見学コースが設定されており、バスで案内して頂ける。
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今回見学した東京PCB廃棄物処理施設は、国の監督のもとPCB廃棄物の処理を行うため
平成16年4月1日に100%政府出資で設立され、全国5ヶ所(室蘭市、東京都、豊田市、大阪市、北九州市)の事業所においてPCB廃棄物の広域的な処理を推進している。東京事業所では1都3県の区域内にあるPCB廃棄物(高圧トランス、高圧コンデンサ、安定器、など)を化学処理し、
無害化する業務を行なっている。PCB(ポリ塩化ビフェニール)は過去に上記の機器の絶縁油などとして使用された。
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PCBは昭和43年に発生したカネミ油症事件により、人体に摂取すると塩素ニキビ、皮膚障害、肝臓障害などを発症させることが分かり、昭和49年に製造・輸入が禁止された。地域住民の反対がありPCBの無害化処理工場を建設することができなかったため、30年以上にわたり使用済みのPCBが全国各地で保管されてきた。しかし環境汚染の懸念から早期処理の必要性が認識され、平成13年に「PCB廃棄物処理特別措置法」が制定され、平成16年に日本環境安全事業会社が設立された。
 本施設では高濃度PCBは水熱酸化分解法により1日約2トン、また低濃度PCBは脱塩素化
分解法により1日約0.3kgの処理を行う。
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見学会ではまず上記の歴史の説明とVTRによるPCBを無害化するプロセスの説明があった。
PCBは化学処理後は人体に無害な食塩、炭酸ガス、水、などに分解され、トランスやコンデンサなどを構成していた金属類は資源として売却し再利用される。また無害化処理により生成されたリサイクル油は発電用燃料などとして使用される。当施設では多重の防護構造を構築することにより通常運転時の異常、および不可抗力的な自然災害・緊急事態に対しても安全な停止ならびに安全な復帰を可能にし、施設外に与える影響を最小限に抑える数々の方策が採られている。
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VTRでの詳細な無害化処理工程の学習後、PCBの受け入れ計量、解体・分別、洗浄、過熱、分解、払い出し、などの各工程を見学することができた。過去に蓄積されたPCBの無害化処理は現在のところ平成26年度までに完了する計画になっている。                   以上

                                         
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2013年08月22日

EVF見学会「アーバンファーム」

第43回EVF見学会(‘13/8/22)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成25年8月22日(木)  10:30〜12:00
・見学先   パソナグループ本部 アーバンファーム
         〒100−8228 東京都千代田区大手町2−6−4
         http://www.pasonagroup.co.jp
         参加者数  31名(第1班 15名、第2班 16名)
 東京都心でどのようにして農作物ができるのか、今、人材派遣、請負などHRコンサルティングを手掛けるパソナグループの本社にある話題の農作物工場を見学させていただきました。ここは農作物工場だけでなく、環境省「クールシティー中枢街区パイロット事業」に認定されており、オフィスの外壁や屋上、バルコニーには、落葉樹を多く用い、夏は直射日光が入ることを防ぎ、冷房負荷を低減し、年間7トンのCO2を削減。秋冬には葉が落ち、室内に日光が入り込むなど環境に配慮した工夫をしています。
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 アーバンファームはパソナ農援隊が運営していますが、農産物の生産・加工・販売、農業関連研修、農業人材の派遣・紹介事業、農業関連コンサルティング、各種サポート等の事業展開を10名を超える人達で行っています。この活動が評価され2012年には第4回「農業・食糧産業イノベーション大賞」を受賞しています。
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 さて、今回は皆さんの関心も高く、30人を超える参加者でしたので2班に分かれて見学しました。
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 まず施設の外観ですが、築50年以上のオフィスビルをリノベーションして、約75種類の樹木680本が植えられたバルコニーがひときわ人目を引きます。内部を案内していただきましたが、1Fには野菜・花畑、環境条件を人工的に制御して、季節に関係なく連続的に生産する植物工場、水耕栽培のトマトに取り囲まれる応接室など驚きの連続です。続いて2Fに上がると「スプラウト栽培(植物の新芽の栽培のことで、カイワレ大根、もやし、ブロッコリー、マスタードなどが栽培)」「発光ダイオード栽培(植物の育成に合わせた様々な波長のLEDで栽培)」「灌水装置(天井や壁の植物にはイスラエル製の自動灌水システムで適切な水と肥料を供給)」などが展開されています。このビル内で収穫された新鮮な野菜は社員食堂で安心・安全な食事として提供されています。
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 またビルの中には植物を受粉させる虫がいないので人手で受粉させると伺いましてなるほど、そのような苦労もあるのだと妙に納得した次第です。
 個人的感想ですが、都心のオフィスビルの中で農作物に囲まれて仕事をするのも何か癒される感じがして悪くないなと思った次第です。メンテナンスも大変そうですが。
 最後になりますが、農業への熱き想いを語りながらご案内いただいた潟pソナ農援隊の岩脇 絵里 様、有難うございました。ここは東京駅からも近くですので都会の喧騒から逃れて気持を癒やしたいときなどには是非お立ち寄りください。とても気持ちの良いカフェテリアで寛いでみてください。
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2013年07月25日

EVF見学会「東京都臨海広域防災公園」

第42回EVF見学会(‘13/7/25)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成25年7月25日(木)  10:30〜11:45
・見学先   東京都臨海広域防災公園 そなエリア東京 防災体験学習施設
         〒135−0063 東京都江東区有明3−8−35
         http://www.ktr.mlit.go.jp/showa/tokyorinkai/
         参加者数  29名
今回はいつ来てもおかしくないと言われている東京の直下型地震に際して生き延びるすべを学ぶために東京臨海広域防災公園を訪ね、発災時における対応がどうなっているのか、我々が災害に直面した時にどのようい対処すればよいのかを体験してみました。
ゆりかもめ有明駅に10時15分に集合、駅から歩いて数分のところにある広大な公園の一角にある「有明の丘基幹的広域防災拠点施設」で有料ガイドをお願いして災害対策本部の施設見学および防災体験を2班に分かれて行いました。
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まず施設の案内をしていただきましたが、ここは約13haの広さの陸・海・空の利便性の高い場所に設置されており、災害時に交通の便が途絶えても首相官邸から歩いても一時間、救援物資は海からの運搬が可能、自衛隊の大型ヘリも10機近くが発着可能、大規模な救援部隊のベースキャンプも設置、目の前の癌研有明病院は災害時医療支援施設&用地として機能するように考えられています。
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この施設が機能するのは東京23区内で震度6強の激甚災害(建物全壊棟数・火災焼失棟数約85万棟、死者数11,000人を想定)が発生した場合で、まず首相官邸内に緊急災害対策本部が設置され、引き続きこの場所に緊急災害現地対策本部が設置されます。本部長は内閣府副大臣または大臣政務官で現地における災害情報の取りまとめや災害応急対策の調整を行います。300名を超える人員で埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の区域を管轄します。いわゆる首都圏の広域防災の司令部の役割をここで果たすのです。ちなみに3・11の時には関東地方の被害がそれほど大きくないと判断され本部は立ちあげなかったそうです。
さて次はお待ちかねの地震発生後の72時間生存力を付ける体験学習ツアーです。入り口でニンテンドーDSを渡され、暗いところや大きな音で気分の悪くなった方は遠慮なく申し出てくださいと脅かされて一同エレベータの乗り込み出発です。
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10問の「防災クイズ」に回答しながら、音響・照明・映像(振動はありません)によって余震繰り返されるジオラマの中を右往左往しながら発災、脱出、被災、避難場所へと全員無事に何とか生き延びました。最後に首都直下型地震の再現CGは相当迫力があり、お遊び気分は払拭されるくらいでした。
最後になりますが、ここは交通の便もよく駅からすぐ近くですので小さなお子様と一緒に一度体験される価値ありと思い今回参加されなかった方にもお勧めです。
posted by EVF イベント at 20:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 見学会