2015年04月23日

EVF見学会「東京大学地震研究所」

第59回EVF見学会(‘15/4/23)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成27年4月23日(木)  10:30〜12:00
・見学先   東京大学地震研究所  http://www.eri.u-tokyo.ac.jp/
         〒113−0032 東京都文京区弥生1−1−1
      参加者数  20名
今回は来たるべき大地震への心構えを持つべく、日本の、あるいは世界の地震研究に関する総本山ともいうべき東京大学地震研究所を見学させていただきました。
 ここは関心が高いせいか地震研究所を理解してもらうべく広報アウトリーチ室が設けられており年に一回の市民開放の見学ツアーも開催されています。
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 この研究所は関東大震災の2年後に地震研究の必要性が認識され設立され、90年の歴史だそうです。明治になって日本の地震に関心を持ったのは外国から来た人々で、日本の地震学会の最初の会長はイギリス人だったそうです。
 まず用意された資料で世界の震源分布の説明があり、日本が世界的にいかに地震発生の多い場所のあるのかが一目瞭然です。この地図を見るとプレート境界型の地震分布から世界のプレートがどのような配置になっているかよく分かります。
 そして次の説明の日本の1996年1月以降2011年8月までの間に発生したM3以上の地震の震源の分布は圧巻です。日本は地震の巣の上に乗っていると言われますがそんなものではありません。千島列島から北海道南岸を通って東北地方の沖を抜け、小笠原に至る太平洋プレートの境界は無数の震源で真っ赤ですが、いつか来ると言われている東海沖、東南海、南海沖はそれに比べて震源分布が空白に近いことがとても不気味に感じました。
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 箱根山の噴火が懸念されていますがこの地図には日本の活火山も記載されています。日本の活火山と称されるものは全部で110山あることが分かりました。その中で噴火の観測体制があるのは47山だそうです。 
 そのような認識をしたうえでいよいよ所内の見学です。まず最初は地下に潜ってしばらく前に話題となった29基の免震装置を見せていただきました。地震研究所が地震で損壊してはまずいので入念に検討されたようです。3.11の時にもほとんど揺れなかったそうです。
 次は海底に敷設されている地震計の実物、津波警報計測器などの説明を受けて、歴史的な価値があり、しかもまだ現役で作動している数々の地震計の解説をしていただきました。電子計測技術がない時代の先達たちの苦労が偲ばれて大変興味深いものでした。
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 ここには約80名の研究者がおられるようですが、出来ればスーパーコンピュータを駆使しての地震のシミュレーションがどのようなものかも見てみたかったと思いました。
 最後になりますが、熱心にご説明いただいた広報アウトリーチ室の桑原様、どうも有り難うございました。 
                                                 以上
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2015年03月26日

EVF見学会「湘南ロボケアセンター株式会社」

第58回EVF見学会の概要報告                           (小栗武治)
見学会開催日時:平成27年3月26日(木)10:30〜12:00
見学先:湘南ロボケアセンター株式会社
    〒251−0041 神奈川県藤沢市辻堂神台 2−2−1
参加者数:9名
今回は筑波大学ベンチャーであるCYBERDYNE社が開発したロボットスーツを用いて障害を持つ人のリハビリテーショントレーニングを行なう湘南ロボケアセンター株式会社を訪問し、ロボットスーツ作動原理の学習や実地体験を行なった。
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ロボットスーツはHAL(Hybrid Assistive Limb)と呼ばれ、介護を受ける人用、介護を行う人用の2種類があるが今回は前者の見学と体験を行なった。HALは装着する人の「意思」を感知して立ち座りや歩行動作をアシストする自律動作支援ロボットであり、加齢で脚力が低下した人や下肢の不自由な人の機能回復を支援する。HALは体を動かそうとする時に皮膚表面に表れるわずかな生体電位信号を生体電位センサーで検知し、同センサー、床反力センサーなどから送られる信号をコントロールユニットで解析し、コンピュータで各パワーユニットの動きを制御する。パワーユニットは左右の腰と膝の関節部に内蔵されており各部が適切に動き装着者の脚力をアシストする。HALの動作原理は特許になっており外国からの技術は一切使っていないとのことである。
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HALでは自然なアシストを可能にするために、「歩く」と言う装着者の意思を反映した「サイバニック随意制御」と、あらかじめインプットされた動作プログラムに基づいてアシストを行なう「サイバニック自律制御」の2種類の制御システムによりコントロールしている。当システムは開発に20年を要した。

HALはドイツにも輸出されており、ドイツではHALによるトレーニングがすでに保険適用になっている。くしくもEVFメンバーが見学に訪れた前日の3月25日に日本でもCYBERDYNE社から厚生労働省に医療機器としての承認を申請した。承認されれば初の医療用装着型ロボットとなり、HALを用いた医療行為が保険適用対象となる。

見学会では最初に責任者の礒部啓子さまから開発の経緯、HALの動作原理、HALの活用事例等々について説明を頂いた後、HALを用いた歩行訓練や運動訓練を行っている現場を見学した。ここでは利用者一人一人に合ったトレーニングメニューが組まれ動作範囲の拡大を図るための効果的な運動を行っている。藤沢市に住民登録している人には60分コース10回分が全額市の助成となる。茅ヶ崎市でも平成27年度から市の助成が出ることになった。遠方からもトレーニングに来る人が結構多いとのことである。
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その後、見学者の腕に実際の生体電位センサーを装着して、そばに置いたロボットスーツを動かす体験を行なった。装着者の腕の動きに沿ってロボットスーツが動く体験、腕を動かそうという意思だけでロボットスーツを動かす体験などを行うことが出来た。
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日本では70歳以上の人口が2005年に9.1%、2013年に18.2%、2055年には26.5%にもなると推定されており、HALによる自律動作支援のニーズと重要性が増してくると想定されている。  以上
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2015年01月22日

EVF見学会「川崎生命科学・環境研究センター」

第57回EVF見学会(‘15/1/22)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成27年1月22日(木)  10:30〜12:00
・見学先   川崎生命科学・環境研究センター
      〒210−0821 神奈川県川崎市川崎区殿町 3−256−13
      参加者数  16名
今回は昨年10月23日のEVFセミナーでご講演いただいた川崎市 国際環境施設担当コーディネータの牧 葉子様のお薦めで川崎市殿町 国際戦略拠点「キングスカイフロント」の中核を担い、産学公民の連携によりライフイノベーション・グリーンイノベーションの実現を目指すという川崎生命科学・環境センター(LiSE)を見学させていただきました。
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 ここは国際化が進む羽田飛行場を多摩川を挟んで隣接する地域に「川崎市環境総合研究所」、「川崎市健康安全研究所」、「川崎市海外ビジネス支援センター」などの公共施設に加え、先端技術を有する大学・研究機関・企業などの民間施設を複合化した建物です。
 2013年3月に総工事費23億円大成建設が建設し、20年間保有・運営するという仕組みです。敷地面積約7、000m2、延べ床面積11,406m2の地上4階の建物です。収容予定人員は200名の予定ですが、現時点では研究者100名+管理要員40名です。環境に配慮したエコロジカル・ラボと謳うだけあって現時点で考えられる環境対策はすべて盛り込まれているといってよいでしょう。比較が難しいのですが通常のビルに比べて20%近くの省エネだそうです。
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 まず免震装置は当然として、今後来るかもしれない津波にも配慮してあり、川崎市建築物環境配慮制度(CASBEE川崎)は最上位のSランクを達成しています。盛りだくさんの採用されている環境技術を簡単に紹介しますと、「太陽光と空気熱を利用した給湯」、「構造杭を用いた地中熱利用空調」、「太陽光発電」、「ダブルウォール(断熱性向上、メンテナンス性向上)」、「環境装置としての吹き抜け空間」、「人検知によるゾーン環境制御」、「BEMSの導入」、「高効率変圧器の採用」、「インバータ機器の採用」、「節水型トイレタリー器具」、「LED照明」、「初期照度補正システム」、「全熱交換機」、「電気自動車の全面採用」など皆さん、一度はご覧になったものがもれなく採用されています。
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 あいにくの雨模様でしたがこれらの機器類、システム類を質疑応答も交えて、丁寧に説明していただきました。
 最後になりますが、東京からこのためにお越しいただきご案内いただいた大成建設(株) 都市開発本部 PM事業室 課長の和田啓一 様、どうも有り難うございました。大成建設(株)殿の環境関連事業に取り組む意欲と姿勢がよく分かりました。 
                                                     −以上−                                     
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2014年11月14日

EVF見学会「リニア見学センター」

EVF見学会概要報告 (岡田康裕)  
・見学日 2014年11月14日(土) 13:00〜14:30
・見学先:山梨県立 リニア見学センター
     〒402-0006 山梨県都留市小形山2381
     URL: http://www.linear-museum.pref.yamanashi.jp
  ・見学会参加者数:21名

抜けるような秋空の下、遠方にもかかわらず21名もの方が参加しました。
丁度試乗の催しが始まったばかりでテレビもその状況を放映したためか、人出もかなりのものでした。(EVFメンバーは試乗の抽選に当った人は残念ながらいませんでした。)
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見学センターは全長42Kmの試験路線のすぐ脇に立つ3階建です。1階には宮崎実験でも使用していた実物のリニア車両が置かれていて、車内にも入れます。椅子は現在の新幹線と変わり映えしませんが、車体断面はかなり小さく速さを予感させます。
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2階はリニア走行の原理を解説した装置模型、3階はリニア新幹線計画を説明する映画(椅子が映画に合わせて震えます)とかなり大きな鉄道ジオラマ。 各階の大きな窓からはすぐそばを走るリニア実験車を見ることが出来ます。 
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今回の見学は1時間半が各自の自由見学となりましたがあっという間に時間が過ぎました。品川―大阪が67分で結ばれるとのことで、将来いつかは起きると思われている海岸付近の大震災の鉄道被害の補完手段としても心強く感じました。 
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今回の見学は知識的な勉強というよりも、筆者にとっては遊園地に来たようで、結構子供に帰って楽しむことが出来ました。皆さんも良い顔をして見学していたように見えました。お疲れ様でした。
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2014年10月23日

EVF見学会 東京都「虹の水道館」と「水の科学館」

第56回EVF見学会(‘14/10/23)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成26年10月23日(木)  10:00〜12:00
・見学先   東京都「虹の下水道館」
         〒135−0063 東京都江東区有明2−3−5 有明水再生センター5F
          http://www.nijinogesuidoukan.jp
東京都水の科学館
         〒135−0063 東京都江東区有明3−1−8 
          http://www.mizunokagaku.jp         
参加者数  21名
日ごろ何気なく使用している上下水道がどのような仕組みになっているのかを勉強しておこうということで、日本最大の都市、東京の水道局のPR施設である「虹の下水道館」、「水の科学館」を訪ねてみました。
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最初に「虹の下水道館」に集合して、普段は覗くことのできない下水道管の敷設構造やポンプ所、水再生センターを再現した「見える下水道のまち」を舞台に、下水道の役割や水環境の大切さを学びました。ここはガイド付きの体験型施設で最初は家庭内の水の流れが見えるシースルーハウスで下水が家庭の外の本管までどのようにつながっているか、そのためにどのような工夫がされているのかがよく分かる展示でした。日ごろ何気なく見ているマンホールの蓋にも色々な種類と役割があることがとても興味深かったです。道路の地下で行われている下水道管の敷設工事がどのようなものであるかを見学しました。短い時間でしたが大変勉強になりました。ここはそれ以外にも主として小学校高学年以上を対象に「お仕事体験プログラム」を5テーマほど用意しています。下水道の汚れの掃除、下水道管の中への探検、パイプを修理してポンプを駆動する、大雨の時に街を守る、下水道の中の微生物の観察などです。
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次は歩いて10分くらいのところにある「東京都水の科学館」です。ここは水道の蛇口をひねるといつも普通に出てくる水がどこで生まれて、どこを流れて、私たちのところまで届けられるのかを体験型のミュージアムです。
ここはどうやら対象が小学生のようで社会科の勉強として沢山の子供たちで賑わっていました。まずは3Fのアクア・トリップ「水のたびシアター」で大迫力の映像で「水の大循環」を15分ほど見た後は浄水場での最新技術を用いた水の浄化、暮らしの中で様々に使われている水の様子、水の不思議な性質の展示などを見ながら1Fに戻り、最後はこの地下にある給水施設(有明給水所)を見学しました。規模の大きな機械施設ですが巧みなイルミネーションで設備の各部がどのような役割を果たしているのかがよく分かりました。
今回の2か所の施設は子供達に上下水道の仕組みを理解させるには大変良いものだと思いますので是非お子様連れで見学をされることをお勧めします。
最後になりますが、ご案内いただいた「虹の下水道館」の高田 萌恵美 様、どうも有り難うございました。とても分かりやすい説明で我々の下水道に関する理解も少しは向上したかと思います。 
                                                    −以上−
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2014年08月28日

EVF見学会「消防博物館」

第54回EVF見学会(‘14/8/28)の概要報告    (小栗武治)
・見学会開催日時 : 平成26年8月28日(木)  11:00〜13:00
・見学先 : 東京消防庁 消防防災センター 消防博物館 
         〒164−0004 東京新宿区四谷 3−10
          http://www.tfd.metro.tokyo.jp/ts/museum.html
・参加者数 : 10 名

今回は江戸時代、明治・大正・昭和時代、現代までの消防の組織・装備など、今なお進化し続ける消防の歩みを一堂に集めた消防博物館を見学しました。さらに過去の災害から学び取った防災知識・対策についても勉強しました。
博物館に到着すると黒っぽい制服に身を包んだ大勢の丸刈り頭の屈強で精悍な顔つきの青年の一団が見学中でした。この青年たちは沖縄県と宮城県の消防学校の150人の学生さんたちだそうで、将来の頼もしい消防士の姿を見て大変心強く思いました。
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インストラクターの草野さんに、5階の「消防の夜明け」、4階の「消防の変遷」、3階の「現代の消防」、1階と地下1階に展示された過去に活躍した消防自動車や消防ヘリコプターの実物などについて、時代順に詳しく説明して頂きました。

<消防の夜明け>
組織だった火消し制度は1629年に幕府(三代将軍家光)が大名に対して火消し役を命じた「奉書火消し」に始まるとのことでした。主に江戸城や武士の家を火事から守るための「大名火消し」が組織され、その後江戸城の防火などを目的とした幕府直属の常設消防隊として「定火消し」に発展し、これが現在の消防署のルーツだそうです。町人のための本格的な火消し制度は1718年に大岡越前守が作った「町火消し組合」に始まるそうです。水による消火力が弱体だった江戸時代の消火法は、火がこれ以上広がらないように周りの家を取り壊してしまう「破壊消火」が基本でした。そのため「町火消し」は鳶職の人達が中心になっていたとのことです。
展示ではこれらの消防組織の誕生や発展の様子が錦絵や資料で分かりやすく解説され、当時の町を再現したジオラマでは、粋でいなせな町火消したちの活躍ぶりを生き生きとみることができます。
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<消防の変遷>
明治時代になると輸入した蒸気ポンプなどでの水による消火が始まり、「大名火消し」、
「定火消し」は廃止、「町火消し」は残されたそうです。明治から昭和にかけて消防は大きく変わり、機械化、組織の近代化によって消防の機能はますます充実していきました。展示では時代の風俗を織り交ぜながら近代消防のあけぼの、消防の躍進、消防組織の拡大、自治消防の始まりなどなど、消防の移り変わりが良く分かるようになっています。
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<現代の消防>
現代の消防は火事だけではなく様々な災害から国民の生命や財産を守るために広く活動しています。展示では消火・救急活動を映像と模型のショーステージで学べるようになっており、東京消防庁の最新の取り組みや装備品を見ることができます。また関東大震災、阪神淡路大震災、東日本大震災等々、過去からのいくつもの災害経験から、家具転倒防止、通電火災防止、帰宅困難者対策、他にもいろいろな新しい対応策が考えられ、展示によっても様々な災害に対する備えや我が家の安全チェックなどを見学者が学べるように工夫してありました。このように、国民への啓蒙を図ることにより被害を極力少なくする方策が講じられつつあります。

身近な問題だけに大変勉強になる見学会でした。詳しく分かりやすい説明をして頂きましたインストラクターの草野さんに厚く御礼申し上げます。                     以上
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2014年07月24日

EVF見学会「東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)」

第53回EVF見学会(‘14/7/24)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成26年7月24日(木)  10:30〜12:30
・見学先   東京消防庁本所都民防災教育センター(本所防災館)
         〒130−0003 東京都墨田区横川4−6−6
          http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-hjbskan/honjo-map.htm
         参加者数  17 名
今回は迫りくる万が一の大災害で生き延びる術を再確認し、足りないところを補おうということで隠れた人気スポット、本所防災館で模擬災害を体験しながら学び、防災行動力を身に着けようということで訪問しました。
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総括すればここには誰もが一度は訪問し、通常では経験しえない模擬災害を体験し防災行動力を身に着けることをお勧めしたいということです。
今回は時間の関係から4つの体験しかできませんでしたが、最初に施設を紹介しておくと1Fは地震体験コーナー、都市型水害コーナー、2Fは煙体験コーナー、消火体験コーナー、応急手当コーナー、3Fは暴風雨体験コーナー、4Fは防災シアターで構成されています。
見学は10時15分に集合し、さすが人気ポイントだけのことはあり、我々を含めて4団体がこの時間帯に集まり、まずは4Fの防災シアターであの3・11の生々しい映像を20分間ほど見ることから始まりました。改めてあの時の津波のすごさ、地震、それに伴う火災の状況を見て災害を生き延びるための心構えを持った後でいよいよ体験コーナーの開始です。
最初は今回のお目当てである実際の地震の振動を再現した地震体験コーナーです。6名一組になり加振器の上に乗りお好みで東北大震災の震度7や記憶が薄れつつある神戸・淡路島大震災の震度6強を体験しました。体験してみて分かったのは、とても立っていられる状況ではなく地震が来たら強固な机などの下に入り込んで机が動かないように脚をしっかりと押さえているしかないことです。重いものも宙を飛ぶようですので棚の固定はもちろんのこと重いものは高いところに保管してはならないこともよく分かりました。
次は実際の消火器を使用しての消火体験コーナーです。火災の発生原因は放火、たばこの不始末、台所だそうですが、台所にはまず消火器を備えるべきことが分かりました。消火器は長くても30秒程度の噴射でそれで消えなければあとは逃げなければならないのだそうです。炎でなくて燃えているものに噴射することもよく分かりました。
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その次は全員、雨合羽と長靴を履いて風速30m/sの大型台風の暴風雨の体験をしました。とても前を向いては歩けないし隙間から水が入るなどで大変でした。
最後は火災発生時の煙体験コーナーです。煙の特性や危険性を理解し、煙と空気の境目の中性帯を避難することを学びました。停電で真っ暗な中を煙に巻かれて逃げ惑うのがどれほどの恐怖になるかが実感できました。
最後になりますが、ご案内いただいた安藤 様、どうも有り難うございました。とても分かりやすいご説明で我々の防災行動力も少しは向上したかと思います。 
                                                    −以上−
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2014年07月01日

EVF見学会「日産自動車(株) 追浜工場」

第53回EVF見学会(‘14/7/1)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成26年7月1日(火)  13:00〜15:00
・見学先   日産自動車梶@追浜工場
         〒237−8523 神奈川県横須賀市夏島町1番地
          http://www.nissan-global.com/JP/
 参加者数  39 名

今回は自動車の環境対策の切り札といわれている電気自動車の生産で世界トップの日産自動車のリーフがどのようにして製造され、またその生産工場がどれほどの環境対策を行っているかということで日産自動車梶@追浜工場を見学させていただきました。
  自動車の製造ラインの見学は毎年6万人以上の見学者があり、東京近郊の小学生の社会科の授業にも組み込まれていますが、EVFの皆さんにも人気があったようで40名もの参加申し込みがありました。
  当日、12時50分に追浜工場ゲストホールに全員集合し、まずはゴーン社長の日本語での挨拶ビデオから始まり、日産自動車且幕ニ紹介、追浜工場の説明、電気自動車リーフの説明、NPWと呼ぶ日産同期生産システムの説明など予備知識を頭に叩き込んで2班に分かれて見学ツアーを開始しました。まずはバスに乗り込んで工場で生産した車を海外などに運ぶ自動車運搬専用船の埠頭を見学しました。この専用船への自動車の積み込みはテレビなどでもたびたび紹介されているように自動車を傷つけないように可能な限りせまい間隔で積み込むその技には驚嘆すべきものがあるようです。
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  埠頭見学後、いよいよ工場の生産ラインの見学です。見学ルートは自動車の内装部品の組み付けを行うトリムライン、それに続く足回りやエンジンを組みつけるシャシーライン、完成した車を数百項目にわたって検査する検査ラインでした。
  日産自動車鰹o身の筆者も20年ぶり工場見学をしましたがその変容ぶりには驚きました。まずは電気自動車のリーフも含め4車種が同一のラインで生産されていること、組み付け部品の同期化は当然としてもラインのすぐ横で関連メーカーがモジュール生産をしておりラインと同期していること、工場の中での見慣れた風景であるフォークリフトが全く見当たらず電動の無人搬送車が無数に走り回って組み付けるべき車に寄り添って動くなどその生産性の向上に目をみはるばかりでした。また見学者のために通路や見学場所の配置なども配慮されていたこと加えておきます。
  ゲストホールに戻って特別に追浜工場のCO2削減活動について説明していただきました。日産自動車鰍ヘ様々な活動をしていますが生産工場では27%の削減を目標にしており、2005年を基点に2016年には台あたり20%の削減活動に取り組んでいます。
最後になりますが、熱心にご案内いただいた追浜工場ゲストホール 副館長 狐塚 様、遠山様、工場の環境対策についてご説明いただいた環境エネルギー担当課長の山口様、どうも有り難うございました。何とか電気自動車を普及させていきたいという強い思いが伝わるご説明に感銘を受けました。                                           −以上−
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2014年05月29日

EVF見学会「東京スーパーエコタウン」

第51回 EVF見学会(‘14/5/29)の概要報告    (久保田 惣治)

開催日時 : 平成26年5月29日(木)  10:00〜15:30
見学場所 : 東京スーパーエコタウン
参加者数 : 12名

東京都は,首都圏の廃棄物問題の解決と新たな環境産業の立地を促進し、循環型社会への変革を促進する事を目的に、東京臨海部で都有地を活用して廃棄物処理・リサイクル施設を整備する「スーパーエコタウン事業」を推進しています。東京都環境局は「東京スーパーエコタウン事業施設見学」プログラムを実施しています。このプログラムには月に2回、各種の施設を巡る見学コースが設定されており、バスで案内して頂けます。
今回は昨年9月が好評でしたので1日かけて下記の3施設を見学しました。

<建設混合廃棄物リサイクル施設 高俊興業梶
  http://www.takatoshi.co.jp/

再資源化が困難な建設系混合廃棄物等を受け入れ、最先端技術を駆使した高精度選別再資源化システムにより、90%以上の再資源化を達成しています。
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見学した施設は下記でした。

1. 中央操作室で廃棄物の粉砕・圧縮梱包などの普段見られない作業工程をTVモニターで見る
2. ダンピングヤードでの廃棄物の受け入れ状況
3. 手選別コンベヤでの廃棄物の仕分け作業

建設系産業廃棄物が90%以上リサイクルされているのに驚きでした。
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<リサイクル施設 潟tューチャー・エコロジー>
  http://f-eco.co.jp/kankyo.html

中古パソコンその他の電気、電子、情報機器全般について、リユース(再利用)、リサイクル(再生利用)を行っています。特に情報関連機器については万全なセキュリティーの中でのデーター消去、又は破壊を行い、情報関連機器のリユース、リサイクルを行っています。
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<ガス化溶融等発電施設 東京臨海リサイクルパワー梶
  http://www.tgn.or.jp/tokyorp/
産業廃棄物については,廃プラスチック類や建設廃棄物を破砕・分別処理した後の可燃物等を受け入れ、ガス溶融炉により、灰は高熱でスラグ化して建設資材として、鉄や銅・アルミなどの金属は有価物としてマテリアルリサイクルしています。

又、医療機関からの感染性医療廃棄物は専用の焼却炉で確実に焼却処理され、それぞれの排熱は熱回収して発電(サーマルリサイクル)されています。

この施設は国内最大規模でマテリアルリサイクルとサーマルリサイクルを併せる事で、100%のリサイクルを目指しています。


上記の様に、各施設が信じられない様な高率でのリサイクルをおこなっているのには驚異でした。全国で排出される様々な廃棄物がこの様にリサイクルされればとの思いでした。

今回各工場で説明して頂いた皆様及び、親切に各事業所のご案内をして頂いた東京都の職員の方に御礼を申し上げます。


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2014年04月24日

EVF見学会「首都圏外郭放水路」

第51回EVF見学会(‘14/4/24)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成26年4月24日(木)  10:00〜11:30
・見学先   首都圏外郭放水路(庄和排水機場)
         〒344−0111 埼玉県春日部市上金崎720
        http://www.ktr.mlit.go.jp/edogawa/gaikaku/
         参加者数  22名
今回はテレビや新聞で防災となると取り上げられる、あの地下宮殿のようなところを見てみたいということで首都圏の安全・安心を守り続ける巨大地下放水路とその仕組みを見学しました。
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 この首都圏外郭放水路は、中川、綾瀬川(埼玉県東部)流域の倉松川、大落古利根川の浸水被害を軽減するために、流域の河川の洪水を、地下50mを貫く総延長6.3kmのトンネルに取り込み江戸川に流すという、世界最大級の地下放水路です。
 世界に誇る日本の最先端の土木技術を結集し、平成5年3月に工事に着手、およそ13年の歳月をかけて平成18年6月に通水が可能となりました。
 基本的な仕組みは洪水をもたらす各河川に直径30mにもなる立坑を設けて、河川の水位がある程度以上なるとこの立坑に水を取り入れて地下トンネルを通して容量の大きな江戸川に放水するようになっています。立坑は全部で5本あり、第一立坑に導かれた水を毎秒200m3の能力(1秒間に25mプール1杯分の水を排水)持つポンプでくみ出すのです。
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 見学したのはこの排水ポンプのある庄和排水機場の見学施設「龍Q館」というところでした。
 大雨のたびに浸水被害をもたらす中川・綾瀬川流域のお盆のような地形の説明から始まり、放水路全体の配置や機能などの説明を受けた後、140段を超える階段を下りて調圧水槽に降りました。ここは地下トンネルから流れてきた水の勢いを弱め、江戸川にスムーズに水を流すためのものですが地下22mの位置に作られた長さ177m、幅78m、高さ18mに及ぶ巨大な水槽です。天井を支える長さ7m、幅2m、高さ18m、重さ500トンの柱が59本の柱が立ち並ぶさまはまさに地下神殿そのものです。2000年後の人類がこの遺跡を発掘したらまさにそう思うでしょう。
 地下に降り立ってみると洪水の度に溜まるであろう泥土はきれいに掃除され、嫌な下水臭も全くしません。おまけに地下ですから寒いくらいの涼しさです。
 皆で記念撮影をして、もう一度140段の階段を上って「龍Q館」に戻り質疑応答の後、解散しました。
 ちなみにここの稼働率は設立以来85回ですが、平成25年には過去最大の12回、年間洪水調節量1,864万m3(50メータープール12,430杯分)だったそうです。今年も2月の大雪とその翌日の大雨で運用開始以来の稼働があったのだそうです。
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 運用開始以来の浸水戸数も大幅に減少しており昭和60年以前は台風が来るたびに20,000戸以上の浸水被害があったものが平成18年の大雨でも85戸と被害は確実に減っています。
 最後になりますが、熱心に説明していただいた広報担当の服部様、宮崎様有難うございました。 
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