2016年04月28日

EVF見学会報告:JAXA調布航空宇宙センター

4月度EVF見学会報告                     小栗武治
実施日:2016年4月28日(木) 10:00〜12:00
見学先:「JAXA調布航空宇宙センター」
    〒182-8522 東京都調布市深大寺東町 7−44−1
      Tel. 0422−40−3000
      http://www.jaxa.jp/ 
参加者:19名
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  「調布航空宇宙センター」は1955年に「航空技術研究所」として設立された。その後2003年10月に「宇宙科学研究所」「航空宇宙技術研究所」「宇宙開発事業団」の3組織が統合し「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」が発足した。JAXA全体では以下のような研究開発活動を行なっている。
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  ・人工衛星による宇宙利用
  ・ロケットなど輸送システムの開発
  ・宇宙科学の研究
  ・宇宙環境の利用
  ・航空技術の研究
  ・基礎技術基盤の研究

  「JAXA調布航空宇宙センター」には約300名の職員の方々が働いており、JAXAの中でも「航空技術の研究」を推進する唯一の拠点である。ここでは航空から宇宙まで、将来に向けた新しい技術を創り出すための基礎的な技術基盤の向上に努めている。当センターではCO2排出、空港周辺の騒音、航空機による環境負荷の増大等々の課題解決に向け、超高バイパス比エンジン技術、軽量化技術や機体の低抵抗化技術、機体騒音やエンジン騒音の低減技術、NOxなどの低排出化技術、その他数多くの我々の生活に密着した身近な課題解決のための研究を行なっている。
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  見学会参加者はまず展示室で、低騒音STOL実験機、小型自動着陸実験機、小型超音速実験機、各種ターボファンエンジンなどの展示物を見学した。どれも流麗なスタイルの実験機の実物であり、普段目にすることのない最先端の機材に目を見張った。その後2グループに分かれスペースミッションシミュレータに乗り込み、操縦士役が2名、残りは乗客として往還機での宇宙ステーションへの、また宇宙ステーションからロケットでの月への往還を模擬体験した。
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  地上エンジン試験設備では実際の実験を見ることは出来なかったが、パネルによる説明と時間をオーバーする熱心な質疑応答の時間が持たれた。この中で、飛行場周辺のNOx排出量は濃度規制ではなく、単位重量の燃料に対するNOx排出重量での規制が行われていることを知り、その妥当性に納得した。今回の見学会では普段は経験出来ない様な最先端の技術の見学が出来、参加者全員満足した様であった。
最後になりましたが、今回の見学会への対応をして下さった広報 馬渕 正展様及び職員の方々に厚く御礼申し上げます。  以上

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2016年03月24日

EVF見学会「旧三河島汚水処分場」

3月度EVF見学会報告              久保田 惣治

実施日:2016年3月24日(金)10:00〜12:00
見学場所:旧三河島汚水処分場
      〒116-0002 荒川区荒川8−25−1
      http://www.gesui.metro.tokyo.jp/odekake/s_mikawa.htm
参加者:9名
image001.jpg 旧三河島汚水処分場喞筒場施設は隅田川中流に位置する旧下水処理場施設で、東京市区改正事業の一環として、東京市技師米元晋一を中心として建設が進められ、大正11年3月に運用を開始しました。
 この施設は、わが国最初の近代下水処理場である旧三河島汚水処分場の代表的遺構として、高い歴史的価値が認められることから、平成19年12月4日に下水道分野の遺構では、初めて国の重要文化財(建造物)に指定されました。
image032402.jpg  ポンプ場施設は地下深くに流入してきた下水を地上にある水処理施設に送り込むため、下水をポンプで吸い上げる施設です。

 旧三河島汚水処分場のうち、水処理施設は時代とともに最新技術のものへと更新されましたが、喞筒場施設は平成11年に稼働を停止するまで旧態を保持し続けました。

1999年(平成11年)に稼動を停止した旧三河島汚水処分場の喞筒場施設は、1922年の稼動当初の形態を保持しており、日本で最初の近代下水処理場の代表的遺構として重要なものとなっている。また、阻水扉室、沈砂池などの周辺施設も建設当初のまま残されている点も、近代下水処理場喞筒場施設の構成を知る上で歴史的価値が高い。

こうした点が認められ、2002年(平成14年)から2003年(平成15年)にかけて耐震補強工事が施された後、2003年(平成15年)3月6日に旧主ポンプ室及び関連施設が東京都の指定有形文化財(建造物)に指定された[2]。さらに、2007年(平成19年)12月4日には旧喞筒場施設が国の重要文化財(建造物)に指定された。

 重要文化財指定物件は以下のとおり。ポンプ室、関連施設とともに、土地も重要文化財に指定されている。
@衛所・正門 :表玄関として、大正14年に建設されました。その後、正門は平成2年に改築されました。
A東・西阻水扉室:東・西に各1棟あり、メンテナンス等のために下水の流れを一時的に止める扉が地下にあります。
B東・西沈砂池:下水を池の中でゆっくり流して、下水中の土砂を沈殿させて、取り除きます。
C濾(ろ)格室上屋:下水中の浮いたゴミを地下のスクリーンで取り除きます。
D土運車引揚装置(インクライン)用電動機室:下水から取り除いた土砂やゴミを積んだ土運車(トロッコ)を坂の上まで引き上げる機械が設置されていました
E量水器室:下水の量を計測するヴェンチュリー管という設備が地下にあります。
F喞筒井及び喞筒井接続暗渠:東西に分かれて処理された下水はここで合流し、各ポンプ井に分水されます。
G喞筒(ポンプ)室:下水を地下のポンプ井から吸い上げるポンプが10台設置されています。
image032403.jpg 土地 下水敷及び宅地8967.11平方メートル 敷地内の喞筒室周囲擁壁及び石造階段を含む煉瓦造りの建物と芝生やバラ、樹木などの緑の対比が美しく、春は桜の名所としても知られている。
この様な貴重な施設はきちんと管理されていることに嬉しくおもいました。

最後に見学会でご丁寧に説明して頂いた小林孝一様に厚く御礼を申し上げます。
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2016年02月19日

EVF見学会「伝統工芸青山スクエアー」

2月度EVF見学会報告
久保田 惣治


実施日:2016年2月19日(金)10:00〜12:00
見学場所:「伝統工芸青山スクエアー」
        http://kougeihin.jp/aoyama/
      〒107-0052 東京都渋谷区赤坂 8−1−22
            赤坂王子ビル 1F 
           TEL.03−5785−1301
参加者:13名
             
「伝統工芸青山スクエアー」は(財)伝統的工芸品産業振興協会が1979より運営を開始し、2012年に現在の赤坂に移転しました。
最初に(財)伝統的工芸品産業振興協会専務理事 酒井正明様から青山スクエアーや伝統的工芸品の定義や法的な位置づけのお話しがあり、続いて佐々木千雅子様よりビデオを使いながら伝統工芸の事例紹介等々を話して頂きました。
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伝統的工芸品とは 1.主として日常生活に使われるもの、2.主要工程が手作りのもの 3.100年以上前から続いている技術・技法でつくられたもの 4.100年以上前から使われている原材料でつくられているもの、 5.産地が有る程度以上の規模を保っていることが定義されています。

今日、伝統的工芸品産業は後継者不足や原材料の確保難など多くの問題は多いのですが、ゆとりと豊かさをもたらす質の高い製品を求めるニーズの高まりで、地域独自の文化を見直そうとする風潮や、「和」の暮らしや「ものづくり」に対する再評価や、欧米における「和」の生活様式に対する関心の高まりで、明るい兆しもあるとの事です。
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説明の後は1階で全国の伝統的工芸品産地の選りすぐりの逸品を鑑賞しました。
常設展示では100を超える伝統的工芸品産地から、様々な生活シーンに使える工芸品が出品されており、特別展示コーナーでは特定の地域や産地にスポットを当てた展示をしており、華やかな作品が多く、日本らしさがよく出ています。
技の匠コーナーでは熟練の技を間近で見る事が出来ます。
ここは、展示館と言うだけでなく、値段が付いているので購入も出来るのも嬉しいです。
値段はもちろん高級品もあるが、生活に根づく、安価なものもあるので身近な感じがしました。
皆様も無料ですので一度の覗いてみると楽しいと思います。
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最後になりましたが、ご親切に説明して頂いた酒井正明様、佐々木千雅子様展示場の皆様にお礼を申し上げます。
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2016年01月28日

EVF見学会「東芝未来科学館」

EVF見学会 (1/28)の概要報告  ( 岡 昂)
・ 見学会開催日時  平成28年1月28日(木)  10:00〜11:45
・ 見学先 東芝未来科学館
     http://toshiba-mirai-kagakukan.jp/
        〒212−8585 神奈川県川崎市幸区堀川町72−34
     電話 044−549−2200
・ 参加者数  22名

「人と科学のふれあい」をテーマに、科学技術との接点として活動していた東芝科学館が、地域と連携した文化交流の場に2013年秋に生まれ変わったということでJR川崎駅西口徒歩1分の東芝科学未来館を訪ねてみました。既に世界138ヶ国、80万人の来訪者を数えるとのことです。ここは東日本ランキング 堂々第一位の訪ねてみたい科学館です。ちなみに西日本ランキング第一位はトヨタ博物館だそうです。
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   さてこの科学館のミッションは3つあり、一つ目は、創業期から最先端技術を追求し続けている東芝の姿、エレクトリックとエレクトロニクスを中心とした最先端の技術と歴史をご覧いただきたいこと。二つ目はイベントや実験教室を通じた科学技術教育です。そして三つ目は、産業遺産の保存とアーカイブです。

   親子でも楽しめるサイエンスゾーンなどで構成し、多くのアミューズメント展示を通じて最先端技術をより身近なものとして体験し、学び、楽しめるように工夫されています。

   さて我々は団体見学ということで入館後、副館長からご挨拶と施設説明をいただき、Aホールで人気の科学実験をアテンダントの佐藤さんから実演してもらいました。テーマはマイナス196℃の液体窒素を使用した超電導、リニアーモーターカーで有名になったあの超伝導の不思議な実験です。冷却されて超電導状態になると豆ランプが明るく輝いたり、磁力でものが浮上したりとなかなか実感出来ない現象を見せていただきました。
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   観客一同は超電導状態のままアテンダントの海野さんに案内いただき館内ツアーに出発しました。まずは東芝の源流、からくり儀衛門の工夫の数々の紹介からです。えっ!これが江戸時代の末期に?今の時代のロボットと変わりないよねという工夫(お客を迎えるとお人形がお茶を運んできて、お茶を取るとまた人形は元に戻るからくりに驚きました)などに感心して、東芝のDNAたる創業者である田中 久重、藤岡 市助のお二人のものつくりにかけた情熱の数々、続いて70歳以上の方にはかすかな記憶に残る懐かしい洗濯機、テレビ、冷蔵庫などの家電製品の日本一号機の展示品が登場してきます。
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   東芝の歴史と伝統に感服した後はいきなり未来ゾーンに突入です。エネルギー、まち、ビル、家、ヘルスケアー、情報の区分ごとに未来の姿が登場してきます。子供連れでも十分に楽しめる考えられた展示ゾーンが続きます。そんなこんなであっという間に90分が立ってしまいました。歴史と未来に同時に触れて
参加者の皆さんもとても楽しそうでした。面白いですよ。
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2015年12月15日

EVF見学会「防衛省」

EVF見学会(‘15/12/15)の概要報告    (久保田 惣治)

開催日時 : 平成27年12月15日(火)  10:00〜12:00
見学先  : 防衛省(市ヶ谷地区―市ヶ谷台) 
〒162−8801  東京都新宿区市谷本村町 5−1
http://www.mod.go.jp/j/publication/events/ichigaya/tour/index.html
  参加者数 : 27名

2015年12月度EVF見学会は「防衛省―市ヶ谷台ツアー」でした。
市ヶ谷台は尾張徳川家が4代将軍家綱公より5万坪を拝領し上屋敷を築きましたが、明治維新後に徳川家から返上され、明治7年に京都兵学寮が市ヶ谷台に移転されました。
昭和12年に陸軍士官学校として1号館が建設され、昭和16年に大本営陸軍本部、陸軍省、参謀本部が市ヶ谷台に置かれました。終戦後の昭和20年には米軍に接収され、1号館の大講堂は極東軍事裁判(東京裁判)の法廷として使用されました。
昭和34年に米軍から返還され、平成12年に防衛省が六本木から移転しました。
この「防衛省―市ヶ谷地区」は23ヘクタールあり、約1万人の職員が勤務されています。

今回の見学会は通常の見学会と違い、事前に参加者の住所・氏名・年齢・連絡先等を連絡しておき、当日は本人確認が出来る免許証等身分を証明するものを持参しチェックを受けた後に入場すると言った厳しさです。
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当日は儀仗広場で儀仗の練習が実施されていました。儀仗広場とは、皇族や国賓などが防衛省を公式訪問または視察される場合に敬意を表する為の場所です。

最初に入館したのは「市ヶ谷記念館」です。
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「市ヶ谷記念館」は庁舎A棟の建設に伴い解体された1号館の象徴的な部分を可能な限り現部材を利用し、移設・復元されました。1F大講堂は極東軍事裁判(東京裁判)の法廷として使用され、2Fには旧陸軍大臣室や陛下のご休憩場所であった旧便殿の間が再現されています。
大講堂の柱の上部には菊のレリーフや、床には建設当時の7200枚からなる30cm角の楢材の板が組合されており、陛下専用の階段には陛下が歩き易い様な特別な工夫がされています。
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旧便殿の間では昭和45年の三島由紀夫事件の時についた刀傷や、群馬県特別大演習写真等貴重な資料が展示されています。
厚生棟の2F広報展示室には陸・海・空各自衛隊の装備品や技術研究本部による研究成果を展示するコーナーや、広報ビデオ等を視聴するシアタールーム、防衛省のHPを閲覧できる情報コーナーがあります。
その他、外観からの見学ですが、市ヶ谷地区の各業務機関が使用している庁舎D棟、E棟を見学しました。
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2015年10月22日

EVF見学会「国土交通省 国土技術政策総合研究所」

第65回EVF見学会(‘15/10/22)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成27年10月22日(木)  10:30〜12:00
・見学先   国土交通省 国土技術政策総合研究所(つくば)
  http://www.nilim.go.jp/

〒305−0804 茨城県つくば市旭1番地  電話 029−864−2211
  参加者数  22名
 今回は足を延ばし、バスを仕立ててつくば市にある国土技術政策総合研究所(以下 国総研)を見学させていただきました。ここは社会資本分野で唯一の国の研究機関として安全・安心で活力ある社会を作るため、防災・減災や道路・橋、空港などの活用、維持管理、整備など、現在そして将来にわたって、社会に貢献できるようインフラの研究と成果の普及・展開を進めています。
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 具体的には国土交通省本省と一体となって研究などを行い、政策の企画・立案、法令などに基づく技術基準を作成し、事業の執行などに反映することが役割です。災害活動支援、研究・技術基準などの作成、技術相談・技術移転、研究のコーディネータの4つの機能を果たすべく研究年間予算約100億円、研究人員250名で取り組んでいます。
 つくば駅に集合し、研究所の敷地面積が広大なためチャーターしたバスで国総研の旭庁舎に向かいました。研究所のビデオによる概要説明を受けた後、総延長6,152mの試験走路の外周を走りながら設備の説明をいただきました。様々な試験設備が設置されていますが、長大な実物大トンネル実験施設とそれに付随する雨霧環境実験設備、照明実験設備があってここの場所で日本のトンネルの基準や規格が決められたのかと印象に残りました。トンネル内の火災実験なども行われたそうです。
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 次は高落差実験水路で海岸堤防の実験を見ました。東日本大震災で大きな津波で海岸堤防が破壊されことを踏まえ、津波・高潮などから陸地を守るより粘り強い海岸堤防を目指して実験が繰り返されたそうです。効果的な方策は分かったそうですが立地条件などの制約もありなかなかその通りに行かないことが悩みなのだそうです。
 その次は海洋沿岸実験施設です。河川における津波対策の知見を得るために北上川を対象として、追波湾の湾口から上流約10km付近までの河川およびその周辺地形を含んだ縮尺1/330の大きな模型を作り実際に津波を発生させてその影響と対策を検討するという大規模なものでした。最後は橋梁撤去部材の展示場です。様々な環境下で損傷を受けた部材の状態を調べ、適切な設計・管理へ反映していくことと壊さないでコンクリート内部を検査する技術開発の支援を行っているのだそうです。2008年にあった首都高速道路の火災で捻じ曲がった橋梁鉄骨構造や長期間の塩害で錆が発生した橋梁の部材や鉄筋コンクリートの内部腐食など実物を目の当たりにするとこのような研究をきちんと行ってメンテナンスすることの重要性を改めて認識しました。
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 最後になりましたが、熱心にご説明いただいた国総研の皆様に御礼申し上げます。
−以上−
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2015年09月17日

EVF見学会「イワタニ水素ステーション」

第64回EVF見学会(‘15/9/17)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成27年9月17日(木)  10:00〜12:00
・見学先   イワタニ水素ステーション 芝公園
  http://www.iwatani.co.jp/
        〒105−0011 東京都港区芝公園4−6−15
参加者数  28名
未来の水素社会をじかに感じてみようということで、日本初のショールーム併設型水素ステーションを岩谷産業(株)のご厚意で見学させていただきました。
あいにくの雨でしたが、東京タワー真下の水素自動車用ステーションに大勢でお邪魔しました。
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ここのステーションの特徴は水素充填システムの心臓部となる圧縮機にドイツ・リンデ社の小型水素圧縮機(イオニック・コンプレッサー)を採用していること、最新の充填技術に対応し、満タンに相当する5Kgを3分で充填する急速充填を実現したことだそうです。
水素供給方式は液化水素貯蔵、充填能力は340Nm3/h(1時間当たり6台の充填が可能)、圧縮設備の能力は340Nm3/h,圧力は吸入0.6MPa、吐出82MPa、畜ガス設備の内容積300LX3本(3バンク切り替え方式)、常用圧力82MPaがその仕様です。
水素燃料は環境に優しいだけでなく、車に充填するときの時間の短さが電気自動車などと比べて圧倒的に短いことがその使いやすさと説明してくれました。設備見学の最中にも数台の唯一の水素燃料自動車であるトヨタ「ミライ」が訪れて充填を簡単にしていました。なおセルフで充填できるのはまだまだ先のようです。
さて見学は人数が多いので2班に分かれて行いました。トヨタ「ミライ」の説明・見学と水素充填設備の見学です。
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トヨタ「ミライ」の見学はEVFの元自動車会社出身の技術者の方々が隅々までチェックして質問していたのが印象的でした。この車は定価は700万円位ですが、補助金等が付くので実売は400万円位でちょうどトヨタ「クラウン」と同等の価格帯になるそうです。気になる燃料の価格は政策価格ですが¥1100/Kg(満タンで¥5,500)で満タンで700Km近く走行できるそうですからお近くに水素ステーションができれば購入してみようかなという意見も出るくらいでした。
水素充填設備は「ミライ」400台分の充填ができるものだそうですが、副産物として精製される燃料工場から液体水素(−253℃、体積で1/800)として運んできたものを液体水素貯槽に貯め、気化器を通して、再度圧縮して高圧蓄圧器を通して水素ディスペンサーから自動車に充填する仕組みです。水素は4%の濃度となると爆発する危険性があるので、設備的には水素が貯まらない様に設備はすべて地上に設置されています。気になる安全性に関する多くの質問にも丁寧の答えていただきやはり勉強をするものだなと思った次第です。
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最後になりましたが、熱心に「ミライ」をご説明いただいた(株)トヨタエンタープライズの内田 杏奈様、岩谷産業(株) 広報部マネージャー 湯川 英行様、我々の要望で施設の案内をしていただいた岩谷産業(株) 水素エネルギー部 企画推進担当の大川 雄嗣様に御礼申し上げます。
                           −以上−
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2015年08月27日

EVF見学会「ガスの科学館」

第63回EVF見学会(‘15/8/27)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成27年8月28日(木)  10:00〜12:15
・見学先   ガスの科学館「がすてなーに」
  http://www.gas-kagakukan.com
        〒135−0061 東京都江東区豊洲6−1−1
参加者数  12名
日頃何気なく使用しているエネルギーのガス、それがどのように採掘され、輸送され、処理されて我々の家庭に届くのか、災害の時は大丈夫なのかなど、今回は東京ガス(株)が都市ガスの啓蒙のために運営しているガスの科学館「がすてなーに」を見学しました。
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子供達を対象とした展示場ですが、どうしてどうして、展示に工夫が凝らされ、知らないことばかりでとても勉強になったというのが実感です。
まず展示案内のガイドの方に従って、ガスの炎を利用した様々なゲーム(炎のふしぎギャラリー)から始まり、ガスの掘削をする国々紹介、ガスが含まれる地層の実物、ガスの掘削方法、採集したガスを冷却して圧縮するLNG基地、LNGの輸送、輸入したガスの配送、地下に埋設されている地震にも強い黄色のPE管のガス配管と順を追っての展示があり、原産地から家庭までの理解がつながりました。LNGにするにはマイナス162℃まで冷やして体積を1/600にして運搬するとか、黄色のガス管は折れたり割れたりせずに寿命は半永久的だから大地震でも大丈夫などと聞いて安心、さらには全家庭には地震を検知すると自動的にガスを遮断する装置が付いていると聞いてさらに安心しました。次は都市ガスを利用して電気と熱を作り出すガスコジェネレーションシステム、燃料電池システム(エネファームですね)、スマートエネルギーネットワークなどなどの盛りだくさんの展示がありました。
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1時間ほどの見学を終えて、エネルギーや環境をテーマした30分ほどのサイエンスショウの始まりです。LNGならぬ空気と風船を使用してマイナス162℃の液体窒素で冷やすと体積が大幅に減少することを実感したり、ゴムボールをその温度で冷やして落とすとボールが粉々に砕け散ったりする実験が面白かったですね。
一通りの見学を終えた後は特別にこの施設の環境施設の数々をご案内いただきました。まずは屋上に上がって太陽光発電設備、雨水利用(トイレなどの中水に使用しています)のために大きくカーブした屋根の形状、一階に降りてこの施設の熱や電力の半分近くを賄っているCGS(大型ガスコジェネ装置)を説明していただきました。
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ここは約40名(そのうち25人がガイド)で運営をしているそうです。普段何気なく利用しているガスですがとても分かり易い展示で理解が進みました。
最後になりましたが、熱心にご説明いただいたガイドの中山 さやか様、我々の要望で施設の案内をしていただいた東京ガス(株) ガスの科学館 施設・技術グループの高橋 佳弘様に御礼申し上げます。とても勉強になりました。

                                                    −以上−                                     
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2015年07月23日

EVF見学会「皇居・東御苑」

第62回EVF見学会(‘15/7/23)の概要報告    (岡  昂)

・見学会開催日時  平成27年7月23日(木)  10:00〜12:00
・見学先   皇居 東御苑
       http://www.kikuyou.or.jp 公益財団法人 菊葉文化協会
     参加者数  18名
     
今回は旧江戸城の史跡を学んでみようということで、皇居 東御苑を歩いてみました。
 真夏で熱中症が心配されましたが、運よく曇り空、時々小雨という天気でホッとしました。
 さてここは天皇皇后両陛下がお住まいになっている皇居の一角(東側地区)にある皇居付属庭園です。由緒ある豊かな自然や歴史に思いを馳せながら四季折々の変化を楽しめる東京のオアシスです。皇居造営の一環として、昭和36年に着工し、昭和43年に完成した面積約21万m2の庭園です。宮中行事に支障のない限り無料で一般に公開されています。
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 ということで地下鉄 大手町駅からすぐの大手門のお堀の傍に集合し、お願いしてあったガイドの方お二人に概要説明をうかがった後2班に分かれて見学(散策?)を始めました。
 ガイドマップによると見どころは39ヶ所もあるのですが、自然観察もさることながら旧江戸城の威容を偲んでみようということで天守台目指して大手門から一同登城し、同心番所、百人番所、中之門、大番所、中雀門を経て富士見櫓、忠臣蔵で有名な松の廊下までたどり着いたところで、本丸休憩所で一休み、その後、天守台に登って大奥跡を臨み、汐見坂を下り、不浄の門と言われる平川門、そこから引き返して諏訪の茶屋、小堀 遠州作と言われる二の丸庭園を通って二の丸休憩所にたどり着き無事解散という順路でした。
DSCN4037-2.jpg 江戸城の建物として残っているのは番所と富士見櫓だけで多種多様な石垣からガイドさんの説明によって往時を想像するというとても楽しいツアーでした。
 それぞれの石垣がどのような由来で出来上がっているかの説明を聞くだけでも江戸時代の土木技術や各大名の幕府による支配構造などがうかがわれ興味は尽きませんでした。
 明治以降に構築されたものとして桃華楽堂、宮内庁楽部、書陵部なども一角にありました。
 自由参観でしたがお薦めは三の丸尚蔵館です。大手門の近くにあります。 ここには皇室に代々受け継がれた絵画・書・工芸品などの美術品類が平成元年6月,国に寄贈されたのを機に,これら美術品を環境の整った施設で大切に保存・管理するとともに,調査・研究を行い,併せて一般にも展示公開(入場無料)することを目的として,平成4年9月に建設され,翌年11月3日に開館しました。
 最後になりましたが、熱心にご説明いただいたNPO法人 東京シティーガイドクラブ 大江戸東京案内人の岡部様、加藤様有難うございました。お二人の解説なしでは江戸城の実像が浮かび上がらなかったと感謝しております。
 東御苑の史跡探訪には無料ガイドがお勧めです。毎週水曜日と土曜日の10時30分、13時20分の2回ですが大手休憩所(売店前)集合ですのでご利用ください。           −以上−                                                               
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2015年06月25日

EVF見学会「防衛省先進技術推進センター」

・見学会開催日時  平成27年6月25日(木)10:00〜12:00
・見学先   防衛省 技術研究本部 先進技術推進センター
  http://www.mod.go.jp/trdi/
        東京都世田谷区池尻1−2−24
・参加者数  28名

今回は環境問題とは趣を変えて、先進技術にはどのようなものがあるか勉強してみるということで軍事技術では今何が行われているかを防衛省にお願いして見学させていただきました。
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まず初めに防衛省ならではのきちんとした対応の中で、民間の人々に何が行われているのかを理解してもらうというオープンな対応に驚き、感服したことを報告させていただきます。
さてここ先端技術推進センターは、防衛省が重視する基盤的技術を含む先進技術の装備品への適用研究を効率的かつ集中的に実施・実証することに重きを置いた研究組織だそうです。

まず技術研究本部とは防衛省の特別の機関として設置され、陸・海・空の自衛隊が使用する車両・船舶・航空機・誘導武器および各種装備品に至るまでの幅広い分野の研究開発を一元的に行う組織で総員1,084名(研究職517名)、年間予算1,606億円で運営されているそうです。    

その一翼を担う先進技術推進センターは総員73名(研究職55名)で運営されていますが研究職の方の多くは一般公務員なのだそうです。研究組織は3部門に分かれており「M&S(モデリング&シミュレーション)・先端技術担当」「CBRN(化学・生化学・放射線・核)対処技術担当」「ヒューマン・ロボット融合技術担当」で構成されています。

研究内容紹介はまず先進センターの概要説明とM&S技術を解説していただいた後で2班に分かれて「先進個人装備システム技術」「個人防護装備技術」「ロボットシステム技術」をそれぞれの研究に従事されている研究職の方々から説明いただき、質疑応答をさせていただきました。

各展示内容に2〜3名の研究所の方が対応していただけただけでなく、我々の素朴な質問に対しても快く解説していただいたことに驚きました。

個人装備品にせよロボットにせよ軍事技術であるだけに民間技術とはレベルの違う難しさがあることがご説明の端々からよく分かりました。先端個人装備システムなどでは今やIT技術が満載で30Kgの重量の装備(総額で700万円だそうです)を抱えて戦闘するのだそうですが想像を超えるものでしたし、ロボットも民間のロボットとは適用分野が異なり多目的自律走行ロボット、手投げ式偵察ロボット、無人機の操縦などでまだまだ技術的な苦労があるのだそうです。

きっと展示できない極秘事項もあるのでしょうが、戦争で人命の被害を以下に軽減するかだけでも実に様々な分野の研究が行われていることと今や高度なIT技術なしには防御的な戦闘行為もできないのだということに驚きました。

最後になりましたが、熱心にご説明いただいた総括研究管理官 工学博士 久島 士郎様以下の各研究分野のご担当の皆様に御礼申し上げます。
posted by EVF イベント at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 見学会