2013年08月22日

EVF見学会「アーバンファーム」

第43回EVF見学会(‘13/8/22)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成25年8月22日(木)  10:30〜12:00
・見学先   パソナグループ本部 アーバンファーム
         〒100−8228 東京都千代田区大手町2−6−4
         http://www.pasonagroup.co.jp
         参加者数  31名(第1班 15名、第2班 16名)
 東京都心でどのようにして農作物ができるのか、今、人材派遣、請負などHRコンサルティングを手掛けるパソナグループの本社にある話題の農作物工場を見学させていただきました。ここは農作物工場だけでなく、環境省「クールシティー中枢街区パイロット事業」に認定されており、オフィスの外壁や屋上、バルコニーには、落葉樹を多く用い、夏は直射日光が入ることを防ぎ、冷房負荷を低減し、年間7トンのCO2を削減。秋冬には葉が落ち、室内に日光が入り込むなど環境に配慮した工夫をしています。
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 アーバンファームはパソナ農援隊が運営していますが、農産物の生産・加工・販売、農業関連研修、農業人材の派遣・紹介事業、農業関連コンサルティング、各種サポート等の事業展開を10名を超える人達で行っています。この活動が評価され2012年には第4回「農業・食糧産業イノベーション大賞」を受賞しています。
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 さて、今回は皆さんの関心も高く、30人を超える参加者でしたので2班に分かれて見学しました。
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 まず施設の外観ですが、築50年以上のオフィスビルをリノベーションして、約75種類の樹木680本が植えられたバルコニーがひときわ人目を引きます。内部を案内していただきましたが、1Fには野菜・花畑、環境条件を人工的に制御して、季節に関係なく連続的に生産する植物工場、水耕栽培のトマトに取り囲まれる応接室など驚きの連続です。続いて2Fに上がると「スプラウト栽培(植物の新芽の栽培のことで、カイワレ大根、もやし、ブロッコリー、マスタードなどが栽培)」「発光ダイオード栽培(植物の育成に合わせた様々な波長のLEDで栽培)」「灌水装置(天井や壁の植物にはイスラエル製の自動灌水システムで適切な水と肥料を供給)」などが展開されています。このビル内で収穫された新鮮な野菜は社員食堂で安心・安全な食事として提供されています。
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 またビルの中には植物を受粉させる虫がいないので人手で受粉させると伺いましてなるほど、そのような苦労もあるのだと妙に納得した次第です。
 個人的感想ですが、都心のオフィスビルの中で農作物に囲まれて仕事をするのも何か癒される感じがして悪くないなと思った次第です。メンテナンスも大変そうですが。
 最後になりますが、農業への熱き想いを語りながらご案内いただいた潟pソナ農援隊の岩脇 絵里 様、有難うございました。ここは東京駅からも近くですので都会の喧騒から逃れて気持を癒やしたいときなどには是非お立ち寄りください。とても気持ちの良いカフェテリアで寛いでみてください。
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2013年07月25日

EVF見学会「東京都臨海広域防災公園」

第42回EVF見学会(‘13/7/25)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成25年7月25日(木)  10:30〜11:45
・見学先   東京都臨海広域防災公園 そなエリア東京 防災体験学習施設
         〒135−0063 東京都江東区有明3−8−35
         http://www.ktr.mlit.go.jp/showa/tokyorinkai/
         参加者数  29名
今回はいつ来てもおかしくないと言われている東京の直下型地震に際して生き延びるすべを学ぶために東京臨海広域防災公園を訪ね、発災時における対応がどうなっているのか、我々が災害に直面した時にどのようい対処すればよいのかを体験してみました。
ゆりかもめ有明駅に10時15分に集合、駅から歩いて数分のところにある広大な公園の一角にある「有明の丘基幹的広域防災拠点施設」で有料ガイドをお願いして災害対策本部の施設見学および防災体験を2班に分かれて行いました。
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まず施設の案内をしていただきましたが、ここは約13haの広さの陸・海・空の利便性の高い場所に設置されており、災害時に交通の便が途絶えても首相官邸から歩いても一時間、救援物資は海からの運搬が可能、自衛隊の大型ヘリも10機近くが発着可能、大規模な救援部隊のベースキャンプも設置、目の前の癌研有明病院は災害時医療支援施設&用地として機能するように考えられています。
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この施設が機能するのは東京23区内で震度6強の激甚災害(建物全壊棟数・火災焼失棟数約85万棟、死者数11,000人を想定)が発生した場合で、まず首相官邸内に緊急災害対策本部が設置され、引き続きこの場所に緊急災害現地対策本部が設置されます。本部長は内閣府副大臣または大臣政務官で現地における災害情報の取りまとめや災害応急対策の調整を行います。300名を超える人員で埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の区域を管轄します。いわゆる首都圏の広域防災の司令部の役割をここで果たすのです。ちなみに3・11の時には関東地方の被害がそれほど大きくないと判断され本部は立ちあげなかったそうです。
さて次はお待ちかねの地震発生後の72時間生存力を付ける体験学習ツアーです。入り口でニンテンドーDSを渡され、暗いところや大きな音で気分の悪くなった方は遠慮なく申し出てくださいと脅かされて一同エレベータの乗り込み出発です。
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10問の「防災クイズ」に回答しながら、音響・照明・映像(振動はありません)によって余震繰り返されるジオラマの中を右往左往しながら発災、脱出、被災、避難場所へと全員無事に何とか生き延びました。最後に首都直下型地震の再現CGは相当迫力があり、お遊び気分は払拭されるくらいでした。
最後になりますが、ここは交通の便もよく駅からすぐ近くですので小さなお子様と一緒に一度体験される価値ありと思い今回参加されなかった方にもお勧めです。
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2013年06月27日

EVF見学会「佐川物流センター」

第41回EVF見学会(‘13/6/27)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成25年6月27日(木)  10:00〜13:30
・見学先:佐川グローバルロジスティクス株式会社西東京支店大井SRC&平和島営業所
       平和島営業所  東京都大田区東海1−3−6 AMB大田センター
       大井SRC    東京都品川区八潮3−2−38 
・参加者数  19名
今回は日頃皆様がお世話になっている様々な商品、製品の物流大手で、しかも環境に配慮したグリーン物流をその経営目標に掲げている佐川グローバルロジスティクス鰍フモデル事業の現場を見学させていただきました。
JR線品川駅に9時30分に集合、2班に分かれてそれぞれ大井SRC(佐川物流センター)と平和島営業所に向かいました。
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まず平和島営業所ですが、ここは東京港、羽田空港にも隣接し、国際経営戦略を担うための「機能的スペース」の提供を標榜しており、高い天井の約9,600坪の倉庫に圧倒されましたが、ネット通販の化粧品や冷蔵・冷凍食品の入荷・仕分け・出荷と言った業務だけでなく国際貨物入港後の当日全国各地への小口発送、施設内での商品確認、保税保管、輸入申告などの保税輸入業務を行っています。印象的だったのは各種自動機の採用は勿論ですが、日本の顧客の物流品質要求にこたえるために大勢の人が製品品質や配送先のチェックをしていることでした。間違いのないものをきちんと届けるためにこのような努力をされていることを認識しました。
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次は大井SRCに向かいました。ここは延床面積約21,000坪ですが、フロア当たり約3,200坪もあり歩くだけでも大変です。立地条件もさることながら、化粧品・医薬部外品の製造業許認可を取得し、従来はメーカーで行っていた作業をここで受託しエンドユーザーまで届ける一貫物流サービスを行っています。当日入荷したアパレル商品を店舗ごとに仕分けて即日出荷する仕組みが面白かったです。
グリーン物流とは商品の移動に伴うトラックの利用回数を減らして環境負荷を低減することですがそのためには配送ターミナルと物流センターが統合された複合施設が必要であり顧客がロジスティクス戦略に必要とする機能をワンストップで提供する様々な業務が組み合わさってこそ達成できるのだと言うことが良く分かりました。佐川グローバルロジスティクス鰍ナは最適な物流ソリューションの提供を3PLプロバイダーと呼んでいますが、単に倉庫スペースの提供だけでなく、物流管理スタッフの派遣、輸配送改善、海外調達支援、物流システム支援、物流センター機械化支援など顧客のロジスティクス環境に合わせた企業運営の最適化の業務サービスがあってこそ実現できるのだと認識を新たにした次第です。
最後になりますが、今回の見学会の労をおとりいただいた事業推進部チーフの佃 信一様、熱心にご説明いただいた平和島営業所 所長の東 由美様、大井SRC 所長の手塚 樹様、昼食をはさんでの質疑応答でご説明いただいた執行役員の中原 滋様、事業推進部参事の日置 雅彦様、有難うございました。見学時に「こんにちわ」と声をかけていただいた現場で作業されていた皆さんが印象的でした。
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2013年05月23日

EVF見学会「津波再現装置」

第40回EVF見学会/大成建設(株)技術センター見学会概要報告
(三嶋 明)

・見学会開催日時  平成25年5月23日(木)  10:15〜12:00
・見学先   大成建設株式会社技術センター
〒245−0051  横浜市戸塚区名瀬町344−1
http://www.taisei.co.jp/giken/
・参加者数  17名


今回は、注目の「津波造波装置」を中心に、大成建設様の技術のショーケースとも言うべき技術センターを見学させて頂きました。1979年にこちらに移転してきた時は東戸塚駅も無かった話から始まり、2007年にリニューアル、現在2012〜2016年の拡充計画進行中、そして今回の津波実験施設もその一つ、又組織は現在6部門、200名を超える社員が勤務するとの事。

その後、<建設ICT棟実験室>、<クリーンルーム実験施設>、<遠心力載荷実験棟>、そして「津波造波装置」が設置された<水理実験棟>へ。

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            (大成建設ホームページより)


 津波造波装置は、「津波の挙動を再現する実験装置」で、津波対策ビルの模型実験も行っています。津波造波装置は、チャンバー式で、複数バルブの制御により、実際の津波波形に即した大きな津波や非常に周期の長い波形を再現でき、精度の高い水理模型実験を行うことができます。新施設による水理実験に、数値解析による津波シュミレーション技術を併用して予測レベルを高め、津波防災施設の設計に提案しています。

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            (大成建設ホームページより)


その後、ハイブリットビジョンで、*ホテルロビー、*テコレップ、*ボスポラス海峡トンネル、の映像を見せて頂きました。

最後になりますが、熱心にご説明頂いた技術企画部の堀越企画室長、黒河副主務、中川様、誠に有難うございました。
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2013年04月15日

EVF見学会「シャトーメルシャン」

第39回EVF見学会(‘13/4/15)の概要報告    (岡  昂)

・見学会開催日時  平成25年4月15日(月)  10:00〜14:00
・見学先   メルシャン株式会社シャトー・メルシャン
〒409−1313  山梨県甲州市勝沼町下岩崎1425−1
www.chateau mercian.com
クラブ大菩薩 大久保平圃場
・参加者数  12名
今回は今までの見学会とは趣向を変えて桃源郷で環境を考えてみようということで山梨県甲州市勝沼にある老舗のワイナリーであるシャトーメルシャンとEVFが昨年から活動主体となって進めている休耕地活性化プロジェクトの大久保平圃場を訪ね、満開の桃の花の下で地元の自然食のお弁当を食べ、温泉に入って解散という、ゆったりと春に相応しい見学会を行いました。
中央線塩山駅北口に10時に集合、東京から鈍行で3時間でしたが途中の景色をのんびりと楽しんでこられた方もおられたようです。今回は特別なワインの試飲会もあるので全員電車で地元にお願いしてマイクロバスをチャーターしました。
さてバスはシャト−メルシャンのワイナリーに到着し、まずはワイン造りのビデオで基礎を勉強した後で工場の中を案内していただきました。樽詰めされた沢山のワインが並んでいるところで、その樽は国産でなくフランス製で一つが10万円以上もすると教わりました。
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そしていよいよテースティングです。目の前には沢山のワイングラスが並び、一本一本のワインのぶどう種の特徴などを解説していただきながら、たっぷりと試飲させていただきました。もっとも最後の方は酔っ払ってよく分からなくなったなんて声も聞こえましたが。
ほろ酔い加減で併設のワインショップによって勉強したばかりの知識ですが、それぞれ気に入ったワインを沢山お土産に買って帰りました。
次は満開の桃の花の下でのお昼御飯です。大久保平にかけて高くなっていきますので桃の花の満開も下から上と移っていきます。ご案内いただいた廣瀬さんの桃畑の中で満開の場所を選んでいただき、地場のお店にお願いした自然食中心のお弁当をビール片手に楽しみました。うららかな天気で谷を吹き抜けるそよ風に漂う桃の花の香りにしばしうっとりとしながら過ごした後で、EVFが地元の農家の方々と取り組み始めた大久保平圃場を皆さんに見ていただきました。大菩薩嶺の麓の標高700mのところにある畑ですが今年も会員の皆さんと一緒に農作業や自然観察を楽しむ予定です。
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畑でしばし休憩後すぐ近くの大菩薩の湯で気持ちよく汗を流して解散としました。
最後になりますが、ワインにまつわる蘊蓄を解説していただいただけでなく普段は飲めない美味しいワインを沢山テースティングさせていただいたビジターセンターの上野 昇様、大久保平をご案内いただき満開の桃の花の下で美味しい昼食を準備いただき最後は温泉までご案内いただいた廣瀬 隆様、有難うございました。素晴らしい一日でした。
−以上−
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2013年04月05日

EVF見学会「藻類バイオマスエネルギーシステム」

第40回 EVF見学会 筑波大学 渡邉信研究室の概要報告(岡 昂)

見学会開催日時  平成25年4月5日(金)  10:30〜12:00
見学先   筑波大学 藻類バイオマスエネルギーシステム開発実験・実証設備
〒305−8572  茨城県つくば市天王台1−1−1
   www.tsukuba-sogotokku.jp
参加者数  27名



今回は30億年前に酸素を作り、25億年前に鉄鉱石を作り、2億年前に石油を作って人類がお世話になりっぱなしの藻類がまたエネルギーとしてお世話になるかもしれにということでその藻類からエネルギーを作りだすという最先端の研究を行っている筑波大学を訪問して、その実用化研究の状況と研究施設について説明していただきました。
 この研究はつくば国際戦略総合特区の4つの先導的プロジェクトの一つでその実用化を目指しているものです。石油・ガスが近い将来枯渇したら、自動車は電気で走れるが、飛行機や輸送船は電気では動けないのです。そのために色々なバイオマス燃料の実用化が進められているのは皆様ご存知のことと思いますが、この藻類は桁違いにオイル生産能力が高いことからその実用化が急がれているわけです。飛行機の燃料の一部には既にこの藻類から作られた燃料が混ぜられているのはご存知ですか。とうもろこしを原料とするバイオエタノールが食糧生産と競合して問題となっていますが、試算では世界の石油需要を満たす必要な面積ではトウモロコシでは地球上の耕作面積の約14倍を必要としますが、藻類では4.2%で済むのでその生産能力高さを実感していただけると思います。

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 さてその期待の藻類ですが、温暖化の原因であるCO2を食べて石油代替え品を作りだす光合成藻類の「ボトリオコッカス」と燃料のみならず、化粧品、医薬品、健康サプリメントとしても利用可能な従属栄養性藻類の「オーランチオキトリウム」の2種類を本命としてその実用化に取り組んでいるそうです。この研究では米国が世界をリードしているとのことですが、我が国でもトラクターやディーゼルエンジン自動車での実証実験は行われており、課題は燃料としての実用化なのだそうです。
 研究開発状況を講義していただいた後は実際の実験状況を無菌室の窓から見学しました。屋外環境で最も効率よく生産するにはどのような方法が良いのかという段階ですが、藻類の食料となるCO2をどのようにして大量に集めてくるかも課題とのことでした。でもCO2を吸収して良質な石油代替え燃料になるなんてすばらしいことですよね。
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 最後になりますが、熱心にご説明いただいた筑波大学生命環境系主幹研究員・工学博士 伊ヶ崎文和様、見学をセットしていただいた筑波大学生命環境エリア支援室藻類バイオマスグループ国際コーディネータ 楠田恵美様、有難うございました。
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2013年01月06日

東京ガステクノステーション見学会(12月14日)

第37回 EVF見学会(12/14)概要報告 (小栗武治)
見学会開催日時:平成24年12月14日(金) 15:30〜17:30
見学先:東京ガステクノステーション : 東京都荒川区千住 3−13−1
参加者:24名

東京ガステクノステーションでは時代の変化とともに進化を続けてきた東京ガスのエネルギーの最先端技術を開発している。敷地内には数々の研究施設があり今回はこの内以下の2つの施設を見学させて頂いた。
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1.千住スマートエネルギーネットワーク
    地域全体でエネルギー利用効率を最大化する「スマートエネルギーネットワーク」の実証実験を行う施設である。ここでは、熱と電気のネットワークを構築し地域全体の省エネ・低炭素化を目指している。天然ガスコージェネレーション(CGS)や再生可能エネルギーなどの分散型エネルギーから発生する熱と電気を、エネルギーネットワークと情報通信技術を活用して建物間や地域間で面的に最適利用しようというものである。具体的には以下の3種類の実証実験が行なわれている。
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(1)太陽熱・CGS廃熱を優先活用する熱源統合制御
 再生可能エネルギー、未利用エネルギー、CGS廃熱を優先的に活用し冷暖房、給湯の省エネ性を最大限に高めるための制御技術の実証実験である。
(2)太陽熱・CGS廃熱の双方向熱融通制御
   千住テクノステーションと近隣の老人ホームを熱融通配管で結び太陽熱とCGS廃熱を双方向に熱融通する制御技術の実証実験である。    
(3)太陽光発電の出力変動補完制御
   気象条件により変動する太陽光発電の出力をCGSやターボ冷凍機により調整制御し、系統電力を安定化させる実証実験である。
見学では各種の廃熱回収装置、廃熱再利用のためのヒートポンプ、太陽熱集熱器、各種の太陽光発電パネル、CGS、ターボ冷凍機などを見せて頂き説明を頂いた。
日本の最先端省エネ技術開発の状況を目の当たりにして一同大変心強く思った。
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 2.暮(Ku)楽(Ra)創(So)ハウス
 種々の最新のガス機器や数年後を見据えた開発途上品などを組み込んだ二階建てのコンセプトハウスである。具体的には生活スタイルに合わせて一階に「共働きダブル発電の家」、二階に「セカンドライフ太陽熱の家」が設定されており、エネルギーの融通も含めて異なる世帯が暮らすことを想定している。見学では各種の機能を備えた
リビング、ダイニング、ランドリールーム、インナーテラス、フィットネスルーム、ファミリークローゼット、シューズクローゼット、太陽光発電装置、家庭用燃料電池などを見せて頂きそれぞれに説明を頂いた。その素晴らしい機能や快適さに見学者から賞賛の声とともにうらやましさのため息が聞かれ、身近なことだけに盛んな質疑応答が行なわれた。
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今回の見学会のアレンジに骨を折って頂いた東京工業大学の平井教授、当日の案内・説明に大きな労力を割いて頂いた、東京ガスの担当の方をはじめ関係頂いた方々に深く感謝申し上げます。         以上
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2012年12月16日

三菱重工業横浜製作所金沢工場 見学会(11月22日)

EVF見学会(11/22)の概要報告         (岡 昂)

・見学会開催日時  平成24年11月22日(木)  10:00〜11:30
・見学先   三菱重工業株式会社 横浜製作所 金沢工場
〒236−8515  神奈川県横浜市金沢区幸浦1−8−1
・参加者数  23名

今回は122年間にわたって我が国の重工業の基盤を支え、最近では大型発電機や世界最大級の風車といった環境設備の生産に取り組んでいる三菱横浜製作所は、1891年に(有)横浜船渠として船舶修理事業を開始し、その後新造船、機械製品に進出し、1935年に三菱重工業と合併しました。
1982年には横浜市の都心臨海部再開発事業「みなとみらい21計画」に協力するためにここ金沢と本牧に工場を移設しました。
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さて、この金沢工場ですが敷地の広さ 329,994m2、従業員数 923名でディーゼル・タービン工場、ボイラー工場を主体に先端技術研究センター・横浜研究所、金沢発電所、風力発電設備などで構成されています。見学させていただいたのはディーゼル・タービン工場です。
ここでは出力6,000kw級の発電機を主に生産していますが、エンジンフレーム、タービン車室などを加工する各種大型NC機械やピストン、シリンダーカバー等を加工するFMSライン、高速回転試験機・ディーゼル機関防音運転室等の各試験設備をご案内いただきました。
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最近では国際的な価格競争が厳しく大型鋳物類は中国から、部品類は韓国から調達しているとのことですが、驚いたのは重量が50トンを軽く超える発電機をたった2人一組で受注後僅か1.5ヶ月で完成出荷するのだそうです。完成・検査後の発電機は直接工場から船積み可能な230トンクレーンで搬出する
設備も見せていただきました。
大きな発電機を近くで観るのは初めてですが、それを構成する各種部品、特にタービンの羽根の加工組み立ては興味深いものがありました。
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工場内を一通りご案内いただき、外の荷揚げ設備を見学した後、分解調整中の大型風車を横目で見て(直径は100m近いものだそうですが羽だけでも随分と大きなものでした)海岸の脇を通って三菱「風車の見える丘公園」で風車を遠くに見ながら風車の運転上の苦労話を伺いました。
本館に戻って質疑応答の後、入り口で記念撮影、解散となりましたが、東日本大震災の後でしょうが工場内のあらゆる建物に津波到達高さ10mの目立つマークが表示されており、いつかは来るであろう東海3連動地震への備えもあるのだと感心した次第です。
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最後になりますが、総務部 総務課長 佐々木様、工場を引率していただいた総務課 坪山様、ディーゼル・タービン工場内部をご案内いただき何でも分かりやすくご説明いただいた塩沢様、有難うございました。
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2012年09月29日

国立環境研究所 見学会(9月20日am)

第36回EVF見学会(‘12/9/20)の概要報告    (岡  昂)


・見学会開催日時  平成24年9月20日(木)  10:00〜11:30
・見学先   独立行政法人 国立環境研究所
   〒305−8506  茨城県つくば市小野川 16−2
   http://www.nies.go.jp
・参加者数  18名

今回は我が国の環境対策研究施設の草分けである(独)国立環境研究所を見学させていただきました。
この研究所は、公害問題が深刻な状況にあった1974年に、環境庁の研究所として、筑波学園都市に設置されました。現在は緑豊かな23haの敷地に800余名の研究者を抱え、年間予算174億円(H23年度)の規模で、国内外の環境研究の中核機関として、また、政策貢献型機関としての役割を果たすため、環境政策立案への貢献や技術・システムの社会実装に繋がる課題対応型研究、分野横断型研究を重視しつつ、長期的展望に立った学際的かつ総合的で質の高い環境研究を推進しています。
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環境研究の柱となる8つの分野、@地球環境、A資源循環・廃棄物、B環境リスク、C地域環境、D生物・生態系環境、E環境健康、F社会環境システム。G環境計測を担う研究センターを設置し、基礎研究から課題対応型研究に取り組み我が国の環境政策に必要な科学的知見を提言しています。
今回の見学会ではとても全てを見ることはできないので概要を伺った後で循環・廃棄物研究棟、環境リスク研究棟を見学し、主任研究員の方々から分かりやすく解説していただきました。
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最初にご案内頂いたのは循環廃棄物研究棟でここでは資源が有効に利用され、廃棄が少なく、環境負荷が出来る限り小さくなる循環型社会の形成を進めるための研究をしています。実験設備としては年々その内容が変化する焼却ごみの排出ガス成分の物質挙動評価や埋め立て処分場を想定したシミュレータなどで埋め立て処分したごみの温度変化、発生ガス、微生物の挙動などを調べる装置などの説明をして頂きました。
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次の環境リスク研究棟では生態影響評価、健康影響評価、暴露評価の高度化に資するための研究を実施するとともに、関連情報を収集、解析し広くその情報を発信しているところです。
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日本の河川の汚染状況の調査、環境ホルモンの真偽の研究成果なども説明していただきました。メスにオスの生殖器が生えてくる話とか実験用の血統書付メダカがなんと一匹1,000円もするとか面白い話がたくさんありましたが、有害物質の濃度が基準の1/10でも様々な有害物質が寄せ集まった時の影響はまだよく分からないところがあるというお話はとても重要に思えました。
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 最後になりますが、企画部広報室の吾妻広報係長、環境資源循環研究室 南齋主任研究員、環境リスク研究推進室 鑪迫主任研究員、暴露計測研究室 中島主任研究員の皆さま、有難うございました。    
−以上−
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2012年09月23日

LIXILつくばSOLAR POWER 見学会(9月20日)


第35回EVF見学会(9/20)概要報告 (小栗武治)

見学会開催日時:平成24年9月20日(木) 14:00〜15:00
見学先:LIXILつくばSOLAR POWER (茨城県 坂東市 幸神平 8)
参加者:15名
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午前中の国立環境研究所見学終了後、午後は「LIXILつくばソーラーパワー」を見学した。
(株)LIXILはトステム・INAX・新日軽・サンウエーブ・TOEX(旧 東洋エクステリア)という住まいのトップブランドがひとつになって生まれた会社である。今回訪問した「LIXILつくばSOLAR POWER」という太陽光発電施設の概要は以下の通りである。
  最大発電出力 : 3.75MW
  敷地面積  :  約131,000 u (東京ドーム3個分相当)
  太陽光モジュール枚数 : 20,880枚
  モジュール設置面積  : 69,000 u 

この施設はLIXIL社、茨城県、坂東市が共同事業として設置したもので、エネルギー関連会社以外では日本最大規模の太陽光発電システムだとのことである。発電量が1MWを超すとメガソーラーと呼ばれる。
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最初に太陽光発電システムの概要説明をビデオで見せて頂き、早速システムの設置現場にでかけた。
まずは展望台に登りシステム全体を見渡し、その後設置敷地内に移動、太陽光発電パネルを真近かに見、手で触りながら案内員から詳しい説明を聞いた。発電モジュールはシャープ製の単結晶型、モジュールを載せている架台はアルミ製で一般的な鋼鉄製に比べ約65%の軽量化が実現できたとのこと。この結果、重機不要で屋根に設置でき、海塩飛散地域でも錆びないとのことである。アルミ架台は住宅産業を手がけるLIXILならではの技術が可能にしたそうだ。地中への埋め込みも支柱の下部をスクリュー形にすることで地中にねじ込み設置できるためコンクリートの基礎も必要なく、撤去に際しても瓦礫が残らず非常にエコな仕組みだとのことである。年間で発電がピークになるのは気温が25度C以下でかつ日照が多い4月ごろで、最も低いのは気温がまだ高く日照時間が減る11月頃とのこと。1日では午前11時〜12時がピークで、気温が25度Cを超すと発電効率が悪くなるそうだ。発電した電力は隣接のLIXIL岩井工場で使用し、ピーク時に余った電力は東京電力に売電しているそうだ。年間を通すと岩井工場の必要電力の約1/3がこの施設からの電力で賄えているとのことである。見学時の瞬間発電量は約2600 kWで岩井工場の必要電力の約65%を賄っていた。発電時の電圧は420Vで、パワーコンディショナーにより交流に変換後6000Vに昇圧して岩井工場に地下ケーブルで送電する。東京電力への売電時には60000Vに昇圧して送電するそうだ。
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発電モジュールは約20年の寿命がありメインテナンスはほとんど不要で、表面の汚れは雨水で十分清掃できるとのこと。パワーコンディショナーは15年くらいで更新が必要とのことであった。見学会参加者はめったに見たり触ったりすることが出来ない施設を見学でき、大変勉強になった。
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今回の見学会のアレンジと当日の案内・説明に大きな労力を割いて頂いたLIXILソーラーパワーの大川沙織様はじめ関係頂いた方々に深く感謝申し上げます。
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2012年09月01日

川崎等々力工業会見学会(8月23日)

EVF見学会(8/23)概要報告 (小栗武治)

見学会開催日時:平成24年8月23日(木) 10:00〜12:00
見学先:川崎等々力工業会 : 川崎市中原区等々力
参加者:17名

川崎等々力工業会は36社の中小企業が約2000坪の敷地に終結した製造業の団体である。各社ごとの業務内容は、金属・プラスティック・紙などの加工や、塗装・電気・建設・内装・自動車整備など多岐にわたっている。今回はこのうち業種の違う4社を訪問し、つぶさに見学させて頂いた。
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まず工業団地の中央に設けられた展示会場を訪問し、各社の製品を見学するとともにサトウ製作所の佐藤社長から工業会全体についての特徴や事業概要の説明を頂き、以下の4社を順次見学させて頂いた。
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1)サトウ製作所(旋盤加工)
  NC旋盤や汎用旋盤を使って機械部品、車両部品、設備部品等の多種少量生産を手がけている会社で、当日はトラックメーカーから受注した大型トラックのリアアクスルハウジングの加工現場を見せて頂いたが、3/100ミリメートルの精度を保ちながら客先の要求に合う部品を加工しているとのことであった。ほとんど一品料理に近いものもあり、腕に職を持つ職人技でこそ作れる部品を扱っているように感じた。

2)堀端製作所(順送プレス加工)
  電子・スイッチ部品・リフレクター・ミラー名刺等の製造・販売、試作・手作り品から金型製作・量産加工まで手がけている会社である。当日はマイクロスイッチのフレームのプレス加工、微細なワッシャー製作他、板状の巻物になった金属素材をパンチングマシンやプレス機に順送し次々と微細な部品が作られる工程を見学できた。一握りで20万円もする金メッキのハーネス用コネクター端子なども見学することが出来た。明治大学とグループ企業数社と共同で開発した長周期地震対応用の免震テーブルも自慢の製品で、昨年の東日本大震災の時も電気通信大学博物館の展示物の保護に非常に有効だったとのことであった。今後国宝や世界遺産などを地震から守る用途が期待されるが、なかなか価格面で折り合わないとのことであった。
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3)十川工業(板金加工)
  治具、試作品などを手がける会社で顧客のニーズに応じて一品のみの受注も行なうとのことであった。当日は我々のためにシャーリングマシン、ベンディングマシンなどを用いた板金加工の実演までして頂いた。
4)信明ライト工業(プラスティック製造業)
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  電気の絶縁材料となる熱硬化性樹脂の積層棒、積層管、積層板の成型から加工まで行なっている。熱硬化樹脂を布状の繊維に含浸させたシートをバウムクーヘンのような形状に巻き込み150℃で焼き固めて棒状の第2次素材を成型する。この第2次素材は色々な仕様があり、用途に合わせてNC旋盤、汎用旋盤、NCフライス盤などで機械加工し最終製品を作る。工場内には熱処理工程が多くあるため、工場現場は高温多湿であり作業員は非常に大変だと感じられた。

今回は36社中4社のみの見学となったが、川崎市等々力工業会各社は零細ながらも一味持った町工場で構成されており、個々の企業の心意気や技術力が高いことを知った。多くの部品類は大企業に納められて最終製品となるが、大企業はこれらの地道ながらも技術力を持った町工場に支えられているという実態を実地見学によって身にしみて理解できた。佐藤社長から「各社とも後継者がなかなか居ない。親も先を見越して子供に工場を継がせたがらないため現役の経営者は平均70歳ほどであり、自分の代で工場を閉めるという考えの人が多い」とのお話であった。優れた匠たちが磨き抜かれたOnly oneの技術で生き生きと活動している企業が段々なくなっていくことは、日本の製造業の衰退を招くのではないかと心配になりながらおいとまを頂いた。
今回の見学会のアレンジと当日の案内・説明に大きな労力を割いて頂いた佐藤社長様、堀端社長様はじめ関係頂いた方々に深く感謝申し上げます。
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2012年08月06日

川崎バイオマス発電株式会社(7/18見学会)

第34回 EVF見学会(7/18)概要報告 (久保田 惣治)

見学会開催日時:平成24年7月18日(火) 10:00〜12:00
見学先:川崎バイオマス発電株式会社、ジャパンバイオエナジー株式会社
     〒210−0867 川崎市川崎区扇町 12−6
            http://www.kawasaki-biomass.jp
参加者:11名

6/28の「川崎バイオマス発電所」の見学会が好評で定員オーバーに
なったので、2回目の実施でした。
6/28の見学会の概要報告は7/1発行EVFニュースで詳細に
書かれていますのでそちらをご覧下さい。
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「川崎バイオマス発電所」は化石燃料を使用しない、木質燃料を利用する
バイオマス専焼の発電設備で「CO2フリー電気」を供給する環境に優しい
発電設備です。「CO2フリー電気」の供給による地球温暖化防止に貢献すると
ともに、従来は産業廃棄物として処理されていた首都圏に多く発生する建築廃材や
街路樹の剪定枝から作られた木質チップ燃料および食品廃棄物等をバイオマス燃料
として有効利用することで、エネルギーの地産地消を進めると共に、資源リサイクルに
積極的に貢献しています。
12年7月 「川崎バイオマス発電所ー2」 005.jpg
 以前は川崎市は「川崎病」と言われる程環境が悪い都市でしたが、最近では
川崎市の基準をクリア―出来れば全国で何処でも通用するほどの厳格な環境基準を
持っています。その為に、地方のバイオマス発電所には無い「排煙脱流装置」で
燃焼時に発生するSOx(硫黄酸化物)を、「バグフィルター」で排気ガス中の
ダスト(ばいじん)を除去し、「排煙脱硝装置」で燃焼時に発生するNOx
(窒素酸化物)を無害化する環境設備を備えた「都市型バイオマス発電所」です。
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住宅需要が多い都市部では建築廃材が多く発生します。従来は焼却処分されていた
これらの資源をバイオマス燃料として発電に利用することで、燃料時に生じる
熱を得ねっルギーとして利活用する「サーマルリサイクル」を促進しているとの
事です。
12年7月 「川崎バイオマス発電所ー2」 010.jpg
 最後になりますが、ご丁寧な解説と設備をご案内頂いた川崎バイオマス発電(株)
発電部長 岡 政道様、今回の見学会のアレンジをして頂いた川崎市役所経済労働局
稲辺 晶様、ありがとうございました。
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2012年07月03日

株式会社サワヤ 環境事業部示野工場、スタジオ・リライト (第33回EVF見学会2012/6/23)

第33回EVF見学会(6/23)の概要報告    (岡  昂)

・見学会開催日時  平成24年6月23日(土)  14:00〜17:00
・見学先   株式会社 サワヤ 環境事業部 示野工場、スタジオ・リライト
〒920−0059 石川県金沢市示野町り83−2
http://www.308-al.co.jp
・参加者数  6名
今年の4月のEVFセミナーでは水俣病の解明と対策に多大の貢献を
され顕彰された(有)国際水銀ラボの赤木先生のご講演いただき水銀の
害について認識を新たにしました。その際に先生より蛍光灯に含まれる
水銀を除去してリサイクルしている会社が石川県の金沢市にあるので
見学に行きませんかとのお誘いを頂きはるばる出かけてきました。
このリサイクル工場は東海テレビなど幾つものテレビ番組でも紹介
されているのでご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが簡単に
概要をご紹介しておきます。
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平成12年にスタートした事業だそうですが、元々は本業である電気
工事やランプ販売の中でお客様より大量に出てくる蛍光灯の廃棄品の
処分(現在でも大半が土中埋設だそうです)をする中で水銀の有害性に
気づいて(有)国際水銀ラボの方々のご支援のもとに立ち上げた事業
だそうです。現在日本全国で4億本の蛍光灯が廃棄されていますが、
ここでは北陸地方を中心に毎年250万本の蛍光灯のリサイクルを行って
水銀を回収処理しているそうです。
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リサイクルの流れは、まず自社で販売したものは勿論、収集運搬
業者の方々の協力も得て廃棄される蛍光灯を回収します。回収された
蛍光灯は人手により清掃→ピンカット→口金除去→分別完了の手順で
ガラス以外のものに分けて再資源化されます。蛍光灯にも直管型や
環状型、電球型と色々な形状があるので解体がなかなか大変だそうです。
金属を取り除いたガラス管は粉砕され、脱水銀化処理工程に送られ
ます。粉砕されたガラスはカレットとよばれますがこの品質によって脱水銀
処理工程は異なるようですが高品質カレットはガラスとしてリサイクル、
低品質カレットはガラス原料として最終処分、水銀は金属水銀原料、
蛍光体は水銀とレアメタル再生処理となります。ここでの脱水銀化処理
工程がここの特徴でこれ以上の脱水銀化処理をされているところはない
そうです。
再生されるガラスは各ガラス工房やガラス教育機関への材料としての
用途が主で、ガラスメーカーやランプ製造メーカーにも提供されています。
潟Tワヤ殿も自ら再生ガラスによるガラス工房スタジオ・リライトを持って
おり再生ガラスの普及に取り組んでいるのが印象的でした。今年の7月2日
〜14日に東京新宿の伊勢丹デパートで展示会が開催されますので是非
のぞいてみてください。
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最後になりますが、蛍光灯のリサイクルに熱き思いを語って頂いた
潟Tワヤ尾崎竜一郎取締役常務、麻生 信二取締役常務の皆様、
有難うございました。                         −以上− 
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2012年05月31日

株式会社大林組 技術研究所

第31回EVF見学会(‘12/5/24)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成24年5月24日(木)  10:00〜12:00
・見学先   株式会社大林組 技術研究所
〒204−8558 東京都清瀬市下清戸 4−640
http://www.obayashi.co.jp

・参加者数  21名
EVF見学会ではスカイツリーを支えている環境技術をぜひ見学したいと考えていますが、盛況につきなかなか見学会というわけにもいかず、それならばということでスカイツリーを建設した技術の生まれた椛蝸ム組の技術研究所を見学させていただきました。
この技術研究所の開設は1945年ですが、未来を拓く研究所として「技術の革新」「技術の実証」「技術のプレゼンテーション」を実践するフィールドを目指し2010年9月に本館「テクノステーション」が完成しました。人員は研究員150名、研究サポート要員60名、その他派遣社員を含め総勢250名の規模、年間予算87億円で運営されています。
広大な敷地の中に本館、オープンラボ、ダイナミックス実験棟、環境工学実験棟、電磁環境実験棟、火災工学実験棟、構造実験棟、コンクリート実験棟、材料科学実験棟などが立ち並びとても短時間では見て回ることはできないくらいの規模です。
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会社概要をご説明いただいた後、さっそく案内していただきました。
技術研究所の中核施設であるこのテクノステーションは研究員の交流を重視した視認性の高いワンルーム型大空間ワークプレース、研究施設として日本初のカーボンニュートラル達成、一般的な事務所ビルとの比較ではCO2排出量を55%削減、建築環境総合性能評価システム(CASBEE)の最高ランクである「S」評価を取得、世界初の地震でも揺れないビルとしてスーパーアクティブ制振システム「ラピュタ2D」を採用しています。現在の技術でここまで達成可能なことを多くの方に知っていただきたいということでコストのことはさておいて実現してみたということです。
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特にCO2削減のために採用された技術はここに説明するスペースはありませんが列挙しておきますと、太陽光発電システム、トップライト、ぺリバッファーシステム、自然換気システム、パーソナル空調システム、ICタグによる照明・空調制御システム、地中熱利用ヒートポンプシステム、中温冷水潜熱蓄熱システム、「見える化」マネジメントシステムなどです。
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本館地下に潜って「ラピュタ2D」の設備を見た後にダイナミックス実験棟で国内最大級の「3次元振動台」「遠心模型実験装置」などの大型設備を、環境工学実験棟では高層建築物による風の影響を測定する風洞、室内の音環境を測定するための残響室、無響室を案内していただきました。そして最後にスカイツリーに採用されたナックルタイプの基礎杭にしばし見とれて記念撮影後解散しました
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 最後になりますが、熱心にご案内いただきました椛蝸ム組 技術本部 技術研究所 管理部 広報課長の今井 妙子様 有難うございました。
           −以上−
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2012年04月24日

リコー社の御殿場事業所の見学

第30回EVF見学会(4/20)の概要報告   (小栗 武治)
・開催日時 : 平成24年4月20日(金) 13:00〜16:30
・見学先  : (株)リコー 御殿場事業所
         静岡県御殿場市駒門 1-10
・参加者数 : 13名

環境経営で名高いリコー社の御殿場事業所を見学しました。今回は
単なる工場見学だけではなく、同社の環境経営の内容を講義して頂く
ことを依頼しました。このような厚かましいお願いにもかかわらず、
当日は私どものためにわざわざ同社東京本社社会環境本部の岡田様が
御殿場まで出張され、同社の環境経営の全体像を詳しくご説明下さい
ました。
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同社では経営トップが策定した環境行動計画に従って、商品企画(省資源・
リサイクル)、設計(省エネルギー)、生産(温暖化防止)、販売・サービス
(省資源・リサイクル)と言った企業活動全分野の各組織に目標が設定され、
活動の結果がトップにフィードバックされる仕組みが構築され、グループ
全体および組織ごとにPDCAサイクルを回しているとのことでした。
現場重視、全員参加の環境改善活動が基本理念だとのことでした。
同社では環境保全活動と経営活動を同軸であると捉え、環境経営に経営
トップが強く入り込むことで強力な推進力が発揮されているそうです。
省エネルギー、省資源・リサイクル、汚染予防の各分野において2000年比
で2050年には87.5%を削減するという長期目標を設定し、通過点の20
20年では30%を削減する中・長期目標で企業活動が進められているそう
です。
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岡田様の講義の後、工場見学に移りましたが、工場内ではクリーンさが
要求されるため全員上履きに履き替えて案内を受けました。御殿場工場
では20種類以上のコピー機が生産されているそうです。省エネの一例
として、以前のコンベアーラインの生産方式からコピー機一基ごとの個別
組み立て方式に移行し、一列に整列した個々の組み立てラックをエアシ
リンダーで押し出す方式にしたことでラインの消費電力が99%減になった
との紹介がありました。
また汚染水を出さないために細かにカットしたプラスティックテープ片と
被洗浄部品が入った槽内にエアーを吹き込み攪拌するドライ洗浄機を
使用するなど、随所に環境対応技術が採用されておりました。
また工場の一角には「G−PD道場」が設置されており、Globalに通用
するProfessionalな専門職をDevelopmentする教育の場だということ
でした。工場内には軽快な音楽が流れており快適な作業環境になる
ような種々の工夫も凝らされておりました。
見学者一同、大変勉強になる一日となりました。最後になりましたが
EVFメンバーのためにわざわざ東京からご出張頂いた岡田様、工場
見学をアレンジして頂いた杉山様はじめ工場スタッフの方々に厚く
御礼申し上げます。
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2012年04月01日

共同実証実験住宅「COMMAハウス」

第27回EVF見学会(3/7)の概要報告   (岡 昂)
・見学会開催日時 平成24年3月7日(水 10:00〜11:15
・見学先   共同実証実験住宅「COMMAハウス」
東京都目黒区駒場4−6−1 東京大学駒場キャンパス
・参加者数  18名
今回は2020年に普及する住宅を想定して東京大学生産技術研究所と
鰍kIXILが共同で実証実験中の「COMMAハウス」を見学しました。
これは昨年の8月に完成し2016年3月までの期間でエネルギー
マネジメントの様々な実験を行っている住宅です。
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実験の目的は持続的社会実現の一翼を担う近未来の標準となる
戸建て住宅として、冷暖房・給湯設備機器などの機器単体の
省エネ性能に依存するのではなく、トータルでミニマムなエネルギーの
最適利用システムの構築を目指し、気密・耐熱・耐震性能に優れた
構造体に、風・光・熱をコントロールする開口部商品を組み合わせた
実験住宅で実現される住環境とエネルギー利用の実証実験と建材・
設備・機器の研究開発を行うことだそうです。
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 最近のEVFセミナーでも議論がありました、時代は省エネ・節電から
「小エネ」へということを実現すべく取り組んでいるプロジェクトです。
 その狙いはその住宅で暮らす人々の快適性を最適なエネルギー
コントロールで実現することですが、家庭内に乱立する様々なメーカー、
異業種の機器を協調運営できるオープンなシステムで実験を行い、
蓄積したデータをライフスタイル提案に活用するなど住まい手を
巻きこんだ取り組みが目新しいところです。もちろん地震災害など
にも強い分散電源やエネルギー貯蔵などの自立性の確保も検討されています。
 特長的な取り組みをいくつかあげると
(1) 新しい環境部材による通風・採風実験(夏場の環境制御と眺望の両立)
(2) 水まわり機器のHEMS連携の検証(水の使用量の最適化)
(3) 電力およびガスデータ計測と分析(エネルギー使用用途の分析・把握)
(4) 住宅エネルギーマネジメント(HEMS)の実証実験(電力需給との連携・貢献)
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 見学は概要説明の後2班に分かれて、計測のために蜘蛛の巣のように張り
巡らされた電線をかき分けながらポイント箇所を説明していただきました。
家全体に様々な工夫がありこれがもうあと10年もすれば一般住宅にも
取り入れられるのかと興味深く見て回りました。
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 最後になりますが、全体をご説明いただいた株式会社LIXIL 
総合研究所企画推進室 主幹の桝 様、今回の見学会の実現に向けて
調整の労をおとりいただいた東京大学生産技術研究所 荻本研究室 
近藤様 有難うございました。  
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2012年02月14日

「ソーラーテクノパーク」平成24年2月8日

第26回EVF見学会(2/8)の概要報告 (久保田 惣治)

・見学会開催日時 平成24年2月8日(水)10:00〜11:45
・見学先 「ソーラーテクノパーク」
  〒230-8611 神奈川県横浜市鶴見区末広町二丁目1番地
         TEL:045-505-7435(代表) 
      JFEエンジニアリング株式会社 
   http://www.jfe-eng.co.jp/release/news11/news_e11027.html

・参加者数  19名
「JFEエンジニアリング株式会社」は「日本鋼管(NKK)」と「川崎製鉄」が合併して2003年に設立された会社で、NKKと川崎製鉄によって培われた製鉄技術、造船技術を継承し、現在ではエネルギー分野、都市環境分野、リサイクル分野等々多岐にわたってくらしの礎を創造している会社です。

今回は「JFEエンジニアリング株式会社」が2011年10月に横浜市に国内最大規模の太陽熱発電の技術開発をした「ソーラーテクノパーク」を見学しました。
この「ソーラーテクノパーク」は次世代の太陽エネルギー発電として注目されているタワー集光型の太陽光発電や太陽熱発電および「リニアフレネル型」の太陽熱発電等の最先端の実証プラントが設置されています。
このうちタワー集光型太陽発電設備については「ハイパーヘリオス」と命名し、早期の商用化を目指しています。この「ハイパーヘリオス」は、国内においては、従来型技術のシリコン系太陽光パネルに比して
・セル発電効率        2倍
・単位面積あたりの発電量 1.5倍
・設備コストでKWあたり 25%削減
・発電コストKWあたり  30%削減を目指した最先端技術です。
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見学した施設の概要は下記です。

<タワー型太陽光発電設備/(ハイパーヘリオス>)
ヘリオスタット(太陽追尾式ミラー)を用いて、太陽光を高さ20mのタワーの上部に設置したレシーバーに集光し、直接発電する方式。
太陽光の集光倍率1,000倍下での発電技術の確立を目指して、安定な集光やセル冷却技術について現在研究開発中。
2012年度以降は、MW級の実証試験を国内外で実証し、2013年度商用化予定。

<タワー式太陽熱発電設備>
ハイパーヘリオスと同様にヘリオスタットを用いて、タワー上部のレシーバーに集熱し、発生した高温・高圧の蒸気でタービンをまわして発電する方式
今年度は更なる高効率の蒸気回収のため、独自技術のレシーバーと蓄熱技術開発を推進。2012年は2.5MW級の海外での実証が目標

<リニアフレネル型太陽熱発電>
地上2mに設置された平面形状の集光ミラーにて、上部に配管された集熱管に集熱し、蒸気を発生させる方式。既存方式のパラボラトラフに比べ、風の影響を受けにくくシンプルな構造で低コスト化を実現。
これは既に海外では商用化されており、国内においてはまだ「エネルギー固定買い取り制度」の適用外となっているので今後の適用が期待されている。

見学会では上記施設の見学に先立ち、現在は30分必要なEVの急速充電スタンドに比して8分で充電可能な超急速充電スタンドの見学も行われました。
ただ、この充電器で充電出来るEV自動車がまだ発売されていないとの事で、車の開発との連携が必要と思われました。

最後になりますが、ご丁寧に説明して頂いた総務部の高松宏至様、家本勅プロジェクトマネージャーにお礼を申し上げます。
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2012年01月30日

東京電力「電気の史料館」 平成24年1月22日

第27回EVF見学会(1月22日)の概要報告(岡 昂)
・見学会開催日時  平成24年1月26日(木)  10:00〜11:45
・見学先   東京電力「電気の史料館」
〒230−8510 神奈川県横浜市鶴見区江が崎町4−1
http://www.tepco.co.jp/shiryokan/index-j.html
・参加者数  16名
東日本大震災の後にクローズアップされた電力問題、EVFはこの問題について様々な角度からの専門家のご意見を賜ってきましたが、その電力は我が国にどのようにして導入され発展してきたかを理解しようということで、現在は諸般の事情から休館中の東京電力鰍フ史料館を、EVF会員の伊藤様の御取り計らいで見学しました。
我が国では1887年(明治20年)、東京日本橋において電気の供給が始まったそうです。これはエジソンがロンドンとニューヨークで電気事業を開始してからわずか5年後のことです。
それ以降の120年にわたる我が国の電力産業とそれを支えてきた様々な技術と先人たちの努力を余すことなく伝える我が国、否、世界唯一の史料館がここです。
この「電気の史料館」は東京電力鰍フ創立50周年記念事業として平成13年12月に創立され、爾来、年間35,000人が訪れて、代々語り継がれてきた「電気作りの精神」に触れてきたそうです。展示史料は約700点、それに加え併設の「電気の文書館」には電気技術に関する文献・映像史料が約70,000点収蔵されそれぞれが世界に誇りうる第一級のものばかりです。
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  見学はまずこの史料館の概要を館長の高橋様にご説明いただいた後、オリエンテーションホールにてビデオ映像で電気と社会の120年史を見ました。これだけでも貴重な映像で一見の価値はありますが、EVFの皆さんに懐かしい50〜60年前の風景がとても印象的でした。
  引き続き順路に従って明治時代に始まった小型蒸気機関とエジソンの発電機の組み合わせによる直流発電機から、電気が普及するにつれてその必要性が高まった3相交流発電機、1878年に始まった水力発電機、どうして50ヘルツと60ヘルツの地域ができてしまったかの歴史的経緯、戦後の火力発電所の大容量化の発展、そして原子力発電の歩みなどポイントを分かりやすく説明していただきました。
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  そしてここには世界のどこにも見られない規模のあのエジソンの発明の数々(ほんとによくもこれだけのものを考え付いたなと驚嘆するばかりですが)の展示があるのです。いま注目を集めている電気自動車もエジソンは1907年には市販しており、振動・騒音も少なく、排気ガスも出さないということで当時の貴婦人達の乗り物としては好評を博したそうです。その実物の前で皆さん写真を熱心に撮っていました。本当に素晴らしい一日でした。
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  最後になりますが、一つ一つの展示物を丁寧に、大事な我が子のようにご説明いただき、多くの質問にもよどみなくお答えいただいた館長の高橋様、そして企画運営グループ副長の根岸様
有難うございました。この素晴らしい日本人の財産ともいうべきものが今後の世代にも引き継がれますようEVF一同、強く祈念しております。
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−以上−                                              
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2012年01月08日

恵比寿ガーデンプレイス地域冷暖房施設-平成23年12月22日

第25回EVF見学会(12/22)の概要報告 (岡 昂)
・見学会開催日時:平成23年12月22日(木) 13:00〜14:50
・見学先恵比寿ガーデンプレイス地域冷暖房施設
(鞄結档Gネルギーサービス)
   東京都渋谷区恵比寿4−20−3 恵比寿ガーデンプレイス
・参加者数:17名

  皆さん、地域冷暖房方式をご存知ですか。ボイラーや冷凍機などの
熱源機器が地域で一つに集約されるので、高度な公害防止施設の設置、
運転効率の向上などで今までよりも10%の効率向上になるのだそうです。
またゴミ焼却熱、下水や河川の熱など、排熱や未利用エネルギーの
かつようも容易になります。

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 ということで今回の見学会は恵比寿ガーデンプレイス地域に熱供給
している鞄結档Gネルギーサービスの施設を見学しました。


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 ここは1960年代からサッポロビール工場跡地の再開発計画が検討され、
1994年におオープンした住宅、ホテル、オフィス、ショッピングプロムナード、
ミュージアムなどの多様な施設群を擁する複合都市の冷暖房を70億円の
施設費を投じて開発されたものです。

 日本全国には90社を超える熱供給事業会社があるそうですが、その
半分は東京にあり、後は空港や北海道の札幌などにあるのだそうです。
その中でここの規模は丁度真ん中くらいの規模で40万m2の延べ床面積を
18名の人員で運営しており、 年間売り上げは18億円程度だそうです。  
  なお熱供給事業会社は独占的事業であるために事業法が定められた
公共事業であり、 許認可制で利益の上限の制約もあるとのことです。
その一方でエネルギー費の高騰などの場合の値上げもなかなか大変なの
だそうです。


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 3.11以降は顧客のエネルギーの使いすぎを反省してか省エネ意識の定着
したようで軽く20%の節電となっており、そのせいで事業者の売上げはどこも
10%減となっているそうです。
 さてガーデンプレイスタワーのエレベーターで地下5階に降りたところに
冷暖房設備が設置されていました。ここでは都市ガスを使用して電気と
蒸気を作り、その蒸気で業務用蒸気と暖房に必要な温水を作って供給して
います。蒸気を使い戻ってきた冷水を冷凍機で冷やし、
業務用と冷房に必要な冷水を供給するという仕組みになっています。
 雨水利用設備もあり、2,412m3/6基の雨水槽を持って冷却用の補給水
として活用しています。


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 設備能力概要は炉筒煙管ボイラー
(蒸発量 4.8t/hr 2基、15t/hr 3基)、
電動式ターボ冷凍機
(冷凍能力 1,000USRT) 2基、
二重効用式蒸気吸収
冷凍機(冷凍能力 1,000USRT 3基、2,000USRT 3基)、
電力はスポットネットワーク受電 22kV 1,500KVA 3回線
の構成となっています。


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 1年365日24時間の稼働で天候の変動を予測して機器の稼働率を高める
などの工夫やメンテナンスは自分たちで行い、
隅々までちりひとつないきれいな工場が印象的でした。
最後になりますが、事業概要をご説明いただいた
株式会社東京エネルギーサービス 山本社長様、
普段は見学もできないところをご案内いただいた渡辺所長様
 有難うございました。  
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2011年10月31日

東京大学 先端科学技術研究センター 第25回EVF見学会(‘11/10/27)


   
・見学会開催日時  平成23年10月27日(木)  10:00〜12:30
・見学先   東京大学 先端科学技術研究センター
         http:/www.rcast.u-tokyo.ac.jp/
東京都目黒区駒場4−6−1
・参加者数  12名
今、研究中の新しい太陽電池を用いた発電システムが実現すると、10cm角の大きさのもので家庭の一日分の消費電力がまかなうことができるようになります。
  そんな凄いものが研究されているということで、話題の太陽光発電の将来はどうなるのだろうか、そのためにどのような研究がされているのだろうかということで世界トップレベルの研究の一端を知るべく東京大学 先端科学技術研究センターを訪ねました。

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  最近の街中で見かけるようになった太陽電池はシリコン系の半導体材料を用いたもので太陽光を電気に変える変換効率は16%程度、24.2%が最高でほぼ技術的には完成の域にあるのだそうです。
  そこでここ先端科学技術研究センターでは次世代の太陽電池はそのセル変換効率を上げるために「集光する」「利用できる太陽光の波長を増やす」の2つの方法を研究しています。
  最初の案内していただいた研究室は光の波長ごとに対応する半導体材料を組み合わせた「多接合型太陽電池」の実現を目指しています。3層に組み合わせたもの(インジューム・ガリウム・リン、ガリウム・ヒ素、ゲルマニューム)で変換効率を非集光型で35.8%、集光型で42.1%を達成し世界トップとなったのですが、今年の5月に米国の研究所で43.1%のものが発表されるなど熾烈な国際競争下にあるのだそうです。これはまだコストが高いので一般家庭にというわけにはいきませんが人工衛星の太陽光パネルには採用されているのです。
  集光型とはフレネルレンズを用いていままでの500倍の光を集めるので、セルの面積が小さくて済むなど設備コストが安くなるなどのメリットもあるのですが太陽を追尾しなくてはならないのでその設備費がコストの1/3を占めるのが欠点だそうです。

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  次の研究室では「量子ドット太陽電池」の実現を目指しての研究について解説して頂きました。20〜30nmの量子ドットを並べるものですが量子力学の難しそうな原理でよく分かりませんが「多接合型太陽電池」の次に来るようなものらしいことは分かりました。
  研究目標は2030年には「多接合型太陽電池」の変換効率を50%に、「量子ドット太陽電池」は40%をすることだそうです。これが量産され一般に目につくようになるにはまだ先のことですが一日も早く実用化されることを願うばかりです。

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 最後になりますが、ご案内いただいた広報・情報室の北別府様、最先端の科学技術の分かりやすいご説明、高価そうな精密機器が並ぶ研究室をご案内いただいた渡辺、星井両先生、有難うございました。

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