2017年09月28日

EVF見学会報告:出光興産(株)千葉製油所・工場

・開催日時: 平成29年9月28日(木)10:45〜13:00
・見学先 : 「出光興産(株) 千葉製油所・工場」報告
        http://www.idemitsu.co.jp/factory/chiba/index.html
・参加者数 : 16名

9月度EVF見学会は前夜からの大雨の為に内房線が大幅に乱れ訪問先への到着が約30分遅れたため、先方が予定していた見学内容とコースが残念ながらかなりカットになりました。
内房線の「姉ヶ崎駅」まで出光興産(株)のマイクロバスで迎えに来て頂き、千葉製油所・工場に着くと先ず、本館事務所講堂のビデオで製油所・工場の概要説明がありました。003-2.JPG
出光興産(株)千葉製油所・工場(10月1日から千葉事業所に名称変更)は、「燃料油の精製・製造」と「石油化学製品の製造」を行う一方で、「潤滑油」「機能化学品」「機能性樹脂」などの高付加価値製品の製造を行う、出光グループのなかで最大規模の事業所です。

千葉製油所は1963年(昭和38年)に操業を開始。出光興産(株)の基幹事業所として、最先端の装置や生産システムを多数導入し、首都圏を中心に旺盛な需要に対応しています。因みに年間原油処理能力は、日本の石油消費量の約5%を生産し、出光全体の40%にあたるそうです。
製油所と石油化学工場が一体化したメリットを最大限に活かし、石油精製からプラスチック材料の生産まで、効率的で一貫した生産体制を実現しています。
製油所の設備能力は190,000バレル/日(30,000キロリットル/日)の原油処理能力をもつ常圧蒸留装置や石油留分に応じた多くの精製装置を有し、出光で唯一の潤滑油生産拠点として潤滑油精製装置があります。
006-2.JPG原油は、加熱炉で約360℃に熱せられたのち常圧蒸留装置に送られ、沸点の違いを利用してLPG・ガソリン・ナフサ・軽油・重油などの石油製品のもととなる留分に分けられ、更に様々な精製工程を経て製品化されます。

千葉工場は1975年(昭和50年)に操業を開始。エチレンをはじめポリプロピレン、シンジオタクチックポリスチレンなどの樹脂を生産しています。敷地内には機能材料研究所を有し、ユーザーニーズに直結した生産体制をつくりあげています。
工場には製油所からパイプラインで送られてくるナフサやLPガスを分解して石油化学製品の基礎原料であるエチレン、プロピレン、アセチレンなどを製造するエチレン装置(設備能力374,000トン/年)や、ナフサからベンゼンやパラキシレン、高沸点溶剤を製造する芳香族製造装置(設備能力:パラキシレン265,000トン/年、高沸点溶剤20,000トン/年)があり、石油化学原料となるモノマーから、プラスチック成形加工用のポリマー(合成樹脂)まで生産しています。

千葉製油所・工場の環境への取り組みでは、1963(昭和38)年の操業開始時から周囲にグリーンベルトを設け、地域の景観と環境に配慮した緑豊かな「公園工場」としてスタートしました。これは公害対策基本法公布の10年前のことで、わが国の工場における緑化や美化の先駆けとなり、2008年12月に石油・石油化学業界初のSEGES(社会・環境貢献緑地評価システム)認証を取得しています。
千葉製油所・工場では安定したエネルギー供給のために省エネルギーの推進、ゼロエミッション工場を目指した廃棄物削減の取り組みをはじめ、大気、水質等の環境負荷低減はもとより、環境に負担をかけない製品づくり、資源化推進等により、地球規模および地域の環境保全に取り組んでいる様子を見学することが出来ました。

今回の見学会で、出光興産(株)千葉製油所と工場が一体化したメリットを最大限に生かし、各種原料はもとより、蒸気、電気、ガスなどの用役を共有、また工場からの副産物を製油所で活用するなど、諸設備を相互活用することにより効率的な生産体制を実現していることが良くわかりました。
また、初めて見る広大(製油所地区:約82万坪、工場地区:約33万坪)で環境に配慮された製油所構内のバス見学と製油一課計器室での藤原様の判り易い丁寧なご説明に参加者みな感激でした。特に、省エネルギー優秀事例全国大会で1986年度から継続的に優秀事例として表彰されている省エネルギー活動、25年以上にわたり取り組んでいるTPM活動(全員参加の経営改善活動)の説明や運転中の景気室内での地震発生時装置自動停止システムや多くの装置群の運転監視状況見学などこれまでの見学会では知ることのできなかった知見を得たり、騒音対策など日頃参加者が疑問に思っていたことも適切に答えて頂きました。
007-2.JPG
最後になりましたが、EVF見学会の企画をアレンジして頂いた総務課 小曽根春男様、 長野優花様 ありがとうございました。
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2017年07月27日

EVF見学会報告:富士通テクノロジーホール

開催月日:7月27日(木)
訪問先:「富士通テクノロジーホール」
参加者:22人

富士通は1935年通信機メーカーとして誕生しました。
川崎工場は富士通の本店で開発設計の拠点であり、製造ラインを持たない工場です。敷地内は広く、東京ドーム2.5倍のスペースに、豊かな自然に囲まれて、最先端のテクノロジーが川崎工場から生まれています。
今回は川崎工場内「富士通テクノロジーホール」を見学しました。

富士通テクノロジーホールは下記の3つのゾーンがあります。

  Now & Future Zone  新たな発想でより良い社会を
  Presentation Zone お客様とともに豊かな未来を 
  History Zone  それは挑戦の歴史。 80年以上に及ぶ富士通の歴史を紹介
 
 <Now & Future Zone>
Tour20170722r1.jpg 富士通はICT(情報通信技術)を活用した新しい製品やサービスをうみだしています。
ここでは携帯電話やパソコンをはじめ、社会の発展に貢献していく様々な分野の最新技術が展示されています。
 今回は20の最新技術の内、下記の4つを体験しました。
 
  1.3D心臓シュミレーション
   従来は白黒でしか出来ませんでしたが、カラーで心臓の動きが立体的に見ることが出来ます。
   しかも、輪切りにした状態で内部の血管の動きや、血管の太さや血液の流れの方向が色別に表現されています。
  患者は手術前に、自分の心臓の状態をシュミレーションで見て理解できる等、近い将来には手術の重要なツールになると思われます。
 2.3Dセンシングで実現する新しいスポーツの世界
  年々高度化する体操競技.の判定は年々困難になってきています。
  1秒間に約230万点のレーザーを対象物に向けて発光する事による測定で体にセンサーをつける必要がなくリアルタイムで高精度な採点につなげることができます。
 3.農業経営ソリューション
  農薬を使用しないので、洗う必要がなく雑菌が付かないので長持ちする。
  低カリウムレタスはカリウムの気になる方にも安心です。
 4.人口知能 Zinrai
   Zinrai(ジンライ)」の語源は、 素早く、激しいことを意味する「疾風迅雷(しっぷうじんらい)」。 人の判断や行動をスピーディーにサポートし、企業や社会をダイナミックに変革させたいという想いが込められています。

<Presentation Zone>
Tour20170722r2.jpgPresentation Zoneでは富士通が世界に誇る最先端技術・スーパーコンピューター「京」を見ることが出来ます。
「京」は88,128個のプロセッサを接続した超大型システムで、1秒間に10の16乗(1京)の演算が行える性能です。
精密なシュミレーションで台風の進路や集中豪雨などの予測、新しい医療品の開発などに貢献しています。

<History Zone>
80年以上に及ぶ富士通の歴史を紹介しています。それは挑戦の歴史です。
1935年、富士通は通信機メーカーとして誕生しました。以来、電話交換機の技術を応用したリレー型計算機、日本の8ビットPCの始祖FM−8、国内初のCD―ROM搭載機など日本のパソコン史に残る名機が見れます。
又、地球5周以上の長さに到達している海底通信システムなど富士通の歩みを確かめる事が出来ます。

Tour20170722r3.jpg最後になりましたが、ご丁寧にご案内して頂いた森本様、謝敷様及び総務部 シニアマネージャー 荻野 浩之 様ありがとうございました。
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2017年01月26日

EVF見学会報告:味の素 川崎工場

EVF見学会の概要報告      (久保田 惣治)
・開催日時 : 平成29年1月26日(木)
・見学先  : 味の素 川崎工場
          https: //www.ajinomoto.co.jp/kfb/kengaku/kawasaki/ 
・参加者数 : 14名

「味の素」は1888年、葉山の海岸で鈴木ナカが、化学の知識が無いながらも家計の足しにと海草からヨードを取り出す試みから始まった。
当時帝国大学理科大学の助教授であった池田菊苗博士は、昆布だしを味わう内に、4つの基本味である甘味、塩味、酸味、苦味とは違う、もうひとつの味があることを確信。研究を重ねた末、1908年についに昆布だしの味の成分がグルタミン酸というアミノ酸の一種であることを発見し、この味を「うま味」と命名する。そして、グルタミン酸を原料としたうま味調味料の製造方法を発明し1909年5月、「味の素」と名付けた調味料を満を持して世に送り出した。
「味の素」は現在では世界の130か国で販売されています。

「味の素」の工場見学には 1.「味の素」コース、 2.「ほんだし」コース 、3.「COOK DO」コースの3つがあり、今回は「ほんだし」コースを見学しました。

見学会はまず「シアター見学」です。360度の大迫力スクリーンでうま味と共にあった日本人の食のあゆみを体感しました。
「シアター見学」の後は「アジパンダ」バスに乗って工場に移動します。
工場は33万平米と広大で、京急電鉄の「鈴木町駅」は味の素の鈴木三郎助社長にちなんで名付けられたそうです。
Tour20170126R1.jpg「ほんだし工場」に入るとまず「かつお節削り体験」です。
私たちが小さい頃には家庭では毎日「かつお節削り」をしていたと思いますが、今では「かつお節削り」をされている家庭では無いでしょう。そんな昔懐かしい体験もしました。

「ほんだし」の製造工程は、赤道付近で水揚げされたかつおは-20度で冷凍され、かつお節工場に運ばれる。かつお節工場ではこだわりの薪で煮熟・焙乾され、深い香りとこくが染み込み、燻かたの違いで、「深燻し」、「極深燻し」、「浅燻し」の3種類のかつお節になる。
かつお節は粉砕工程で5mmから更に1mmに砕かれ、かつおのうまみや煮汁からと作ったエキスをかけられた後に顆粒状にされる。サラサラな顆粒状にすることで溶けやすく、どんな料理にも合いやすくなります。

製造工程見学の後はうまみ体験・「ほんだし」おにぎり試食会です。
お味噌だけで作ったお味噌汁にほんだしを加えることに依って味が全く変わるのは吃驚です。

味の素川崎工場が稼働し始めたのは1914年。その頃の多摩川沿いは芦原や畑・松林が広がる土地でした。それから100年、川崎市はベッドタウンとして成長を遂げ、多摩川沿岸も様々な工場や住宅がひしめき合う様になっています。
食品やアミノ酸の製造過程から出る排水には、窒素や有機物が多く含まれています。もしそれらを処理せずに多摩川に放流すれば、植物プランクトンや藻が大量発生し、水質を悪化させる原因になりかねません。そこで川崎工場の排出処理施設では、微生物の力を使って窒素や有機物を除去し、多摩川の水よりもきれいにして環しています。また排出処理工程で出る汚泥も、乾燥させることで肥料の原料として資源化して、循環しています。

製造過程では電力を大量に使用しますが、川崎工場では必要なエネルギーはすべてを自家発電でまかなっています。発電の要となるのが6基のガスエンジン設備とボイラーです。
この設備では工場内で必要な電力以上の発電が可能なため、余剰電力は東電に売電しています。

製造過程で出る「搾りかす」も燃料として使用しています。川崎工場で製造している液体調味料は大豆の搾りかすが(ヒューマス)発生します。従来ヒューマスは燃料として使用するのが困難でしたが、濾過洗浄技術の向上に取り組み、石炭並みの熱量を有するバイオマス燃料として利用することが出来る様になりました。

この様に味の素は地域の特色に合わせて環境への取り組みを進めています。

最後になりましたが、ご親切にご案内頂いた味の素うま味体験館の皆様ありがとうございました。
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2016年10月27日

EVF見学会報告:クリクラ中央研究所町田工場


・見学会開催日時 : 平成28年10月27日(木)
・訪問先     : クリクラ中央研究所町田工場(株式会社 ナック)
    〒195-0064 東京都 町田市小野路町1716
     電話番号 0120-867-867
      http://www.crecla.jp/about/factory_machida.html
・参加者数    : 15名
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10月度EVF見学会は宅配水市場NO1の「クリクラ中央研究所・町田工場」((株)ナック)です。
株式会社ナックは昭和45年(1971年)西山由之氏が町田に創業しました。
設立時はダスキンの販売店ディーラーとして出発し、数多くのご家庭を回る中で住まいに対する不満や不安が多いことに気づきました。
このことが、建築のコンサルティングや、住宅事業をはじめる出発点になっています。
また、かつて自動販売機のベンダーを行った経験から、水に対するお客様の要望が高まっていることが分かり、これが2002年に開始した宅配水ビジネスへとつながっています。
現在は全国の47工場で月産330万本の生産能力を有しています。


 見学会はまず世界の水を集めている「水ギャラリー」を見学します。
世界各国から集めた1200本のミネラルウオーターの中にはスワロススキーをちりばめた1本20,000円もする結婚式の引き出物用の物や、お子様向けの列車型のボトルもあります。

ken2016102712.jpgクリクラ中央研究所にて微生物検査やボトルサーバーの検査施設の見学を行った後、クリクラ工場にて原水からクリクラがボトリングされるまでの製造工程の見学を行います。

クリクラの水は、NASAやオリンピック選手村でも採用されている超高性能フィルターを使用した(逆浸透膜)ROシステム一般の浄水器では取り除くことの出来ないウィルスや環境ホルモンまで、しっかり除去されています。
その過程で一緒にろ過された、体に必要なミネラル成分を後からバランスよく配合しています。実はお水のおいしさを左右するのも、このミネラル成分で、もともと日本の水はミネラルがほどよく含まれ、口あたりまろやかな軟水。クリクラのお水も、日頃から飲みなれている軟水で、まろやかな美味しさにしあげられています。

水には主にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが含まれていて、水1000ml中に溶けているカルシウムとマグネシウムの量を表わした数値を「硬度」といいます。一般的には、硬度0〜100mg/lを軟水、101〜300mg/lを中硬水、301mg/l以上を硬水に分けられます。
見た目は同じですが、まろやかに感じたり重々しく感じたり、水にも風味があるのはこのため。成分の違いから、一般的に軟水は口当たりが軽く、硬水はマグネシウムが多いほどしっかりした飲みごたえを感じるようです。
軟水と硬水の飲み比べや又、ウオターチェッカーによる水道水中の遊離残留塩素測定も興味深かったです。

ken2016102713.jpgなお、クリクラ工場見学の最後にはクリクラを使用した(ゆび湯)などクリクラの品質を体験することもできます

最後になりましたが、今回の見学会をお世話及びご案内頂きました加藤様、楠様、ありがとうございました。

久保田 惣治

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2016年07月28日

EVF見学会報告:川崎バイオマス発電株式会社


・見学会開催日時 : 平成28年7月28日(木)  10:00〜12:00
・見学先     : 川崎バイオマス発電株式会社、ジャパンバイオエナジー株式会社
           〒210-0867 川崎市川崎区扇町12−6
・URL      : http://www.kawasaki-biomass.jp/
・参加者数    : 15名

 平成24年6月28日、同年7月18日の2回の見学会に続き、今回第3回目の見学会を実施しました。
 この発電所は化石燃料を使用しない木質燃料(主として建築廃材などのバイオマス燃料)を燃焼させる発電設備で「CO2フリー電気」を供給しています。発電所でバイオマス燃料を燃焼させることでCO2が排出されますが、これは「もともと空気中にあったCO2が植物の成長過程で吸収され、燃焼させることにより再排出されるものであり大気中のCO2を増加させるものではない」というカーボンニュートラルと言う概念に基づくものです。
CIMG4565-2.jpg 発電所建設は2007年にフィージビリティースタディーを開始し、2009年に着工、2011年2月に稼働を開始し、現在約5年が経過したところだそうです。見学中や見学後にご説明頂いた内容は以下の通りです。

1.発電所の稼働状況
・定期検査のために年に2回稼働を停止するが、年間310日程度は稼働している。
・当発電所は固定買い取り制度の対象外だが、東日本大震災で電力不足になり24時間稼働になったため、現在は黒字を確保している。
・電力供給先は発電所を有していない近隣の工場が主である。
・当発電所は15名で運営しているが、担当者はほとんど発電所運転のベテラン経験者。モニターに警報が出た時に、何がどこで起きているかを即座に判断出来る人が必要。素人を雇用して教育していたのでは間に合わない。

CIMG4569-2.jpg2.燃料供給
・隣接しているジャパンバイオエナジー社から50o以下に破砕した木材チップが年間6万トン供給され、近隣のチップ製造会社や食品会社から年間12万トンが供給されている。1日の使用量は600トンで、その内400トンは毎日約40台のトラックが搬入して来る。その他にも解体廃材を搬入するトラックが出入りしている。
CIMG4574-2.jpg・将来木質チップの供給が少なくなる可能性も視野に入れ、コーヒーの搾りかす、大豆油の搾りかすなども試験的に利用している。

3.環境保全
・脱硫装置:一酸化マグネシウムで硫黄分を取り除き、SOx排出量を3ppm以下に削減している
・脱硝装置:燃焼温度は800〜900℃。排ガス中に第一段階のアンモニア噴霧を行ない、触媒直前で第二段階
のアンモニア噴霧を行なう。脱硝前のNOx65ppmを30ppmまで落として大気中に排出する。触媒は3層の金属メッシュでできており、3年に一回触媒を交換する。触媒の交換費用は何千万円もかかり非常に高い。触媒の再生は行なっていない。触媒の目詰まりを防止するために排ガスを逆U字型の管路に通し、ダスト(バグ)を重力で落下させ触媒に届かないようにしている。
・バグフィルター:排気ガス中のバグを除去し排出量を7.4r/N㎥以下にまで削減している。捕集したバグ中の鉄、銅、ステンレスなどの金属は回収し、有価販売している。

4.環境影響評価
・川崎市の環境アセスメントは出力50,000kW以上の建設について課せられるので、当発電所は対象外。

5.排熱利用
・近隣は工場ばかりなので排熱を欲しがるところはなく未利用。北海道の紋別の発電所では植物工場での利用があるが、途中の熱ロスが大きくて新たにボイラーを作った方が安い計算になり、排熱利用はなかなか難しい。

6.不具合事例
・今まで大きな事故は経験してないが、スクリュータイプの燃料搬送機でスクリューと管壁の間に燃料チップが挟まったため燃料供給が止まってしまい、困ったことがあった。

7.その他
・燃料チップの保管場では発酵により自然発火するのが怖い。このため燃料パイル中に温度計を設置して常時温度を監視している。
DSCN4901-2.jpg                                 
最後になりましたが、当日設備の案内や説明をして下さった井上博幸様に厚く御礼申し上げます。
                                   (文責:小栗武治)
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2016年06月23日

EVF見学会報告:花王川崎工場

6月度 EVF見学会報告

実施日:6月23日(木)
訪問先:花王 川崎工場
    〒210−0862 神奈川県川崎市川崎区浮島 1−2
     http://www.kao.com/jp/corp_info/factories_08.html

6月度EVF見学会は「花王 川崎工場」でした。
花王の創業者の長瀬富郎は安くて品質の良い国産の石鹸を作り、みんなが石鹸をつかえる様になってほしいと思い苦労の末に石鹸を完成させ、初の製品の「花王石鹸」は1890年に発売されました。
商品名は「顔石けん」の「顔(カオ)」。アルファベットで書くと「kao」をもじって「花王」という名前にすることに決定したとの事です。

CIMG4297-2.jpg「花王川崎工場」で最初に作った製品は粉末洗剤「ニュービーズ」や住居用洗剤「マイペット」で、これらの製品は時代に合わせて進化し、現在も生産しています。
川崎工場のスペースは10万平米ですが、自動化が徹底しており、従業員数はたったの270名です。工場内では作業員の姿が殆ど見当たりません。

見学会は洗剤を生産する第一工場とシャンプー・リンスの生産しているKM工場の粉末、液体合成洗剤の充天・包装ライン/自動倉庫の生産ラインを窓越しに見学し、臨場感を味わう事ができました。

包装された商品は自動倉庫に保管されますが、パレットコントローラーというリフトが10台あり、こちらも全て自動でコントロールされて商品が保管されています。商品の保管はパレットコントローラーが故障しても出荷に困らない様に、同じ商品が幾つかの場所に分散して保管されているとの事です。

工場と工場の通路には防虫装置が取り付けられており、衛生面も完璧です。
又、川崎工場は下記の点で環境を守る努力をしています。
・よごれた水は排水処理場で魚が住めるくらいのきれいな水にしてから海に流している
・工場から出る排気は出る前に特別な装置でクリーンにしている
・発電する時に発生する熱を利用して、原材料は温めたりお湯を作ったりしている。
・水を循環させ再利用して、排水量を減らす工夫をしている。
最後になりましたが、今回の見学会をお世話及びご案内頂きました金山様、ありがとうございました。
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2016年04月28日

EVF見学会報告:JAXA調布航空宇宙センター

4月度EVF見学会報告                     小栗武治
実施日:2016年4月28日(木) 10:00〜12:00
見学先:「JAXA調布航空宇宙センター」
    〒182-8522 東京都調布市深大寺東町 7−44−1
      Tel. 0422−40−3000
      http://www.jaxa.jp/ 
参加者:19名
CIMG4148-2.jpg
  「調布航空宇宙センター」は1955年に「航空技術研究所」として設立された。その後2003年10月に「宇宙科学研究所」「航空宇宙技術研究所」「宇宙開発事業団」の3組織が統合し「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」が発足した。JAXA全体では以下のような研究開発活動を行なっている。
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  ・人工衛星による宇宙利用
  ・ロケットなど輸送システムの開発
  ・宇宙科学の研究
  ・宇宙環境の利用
  ・航空技術の研究
  ・基礎技術基盤の研究

  「JAXA調布航空宇宙センター」には約300名の職員の方々が働いており、JAXAの中でも「航空技術の研究」を推進する唯一の拠点である。ここでは航空から宇宙まで、将来に向けた新しい技術を創り出すための基礎的な技術基盤の向上に努めている。当センターではCO2排出、空港周辺の騒音、航空機による環境負荷の増大等々の課題解決に向け、超高バイパス比エンジン技術、軽量化技術や機体の低抵抗化技術、機体騒音やエンジン騒音の低減技術、NOxなどの低排出化技術、その他数多くの我々の生活に密着した身近な課題解決のための研究を行なっている。
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  見学会参加者はまず展示室で、低騒音STOL実験機、小型自動着陸実験機、小型超音速実験機、各種ターボファンエンジンなどの展示物を見学した。どれも流麗なスタイルの実験機の実物であり、普段目にすることのない最先端の機材に目を見張った。その後2グループに分かれスペースミッションシミュレータに乗り込み、操縦士役が2名、残りは乗客として往還機での宇宙ステーションへの、また宇宙ステーションからロケットでの月への往還を模擬体験した。
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  地上エンジン試験設備では実際の実験を見ることは出来なかったが、パネルによる説明と時間をオーバーする熱心な質疑応答の時間が持たれた。この中で、飛行場周辺のNOx排出量は濃度規制ではなく、単位重量の燃料に対するNOx排出重量での規制が行われていることを知り、その妥当性に納得した。今回の見学会では普段は経験出来ない様な最先端の技術の見学が出来、参加者全員満足した様であった。
最後になりましたが、今回の見学会への対応をして下さった広報 馬渕 正展様及び職員の方々に厚く御礼申し上げます。  以上

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2012年07月03日

川崎バイオマス発電株式会社、ジャパンバイオエナジー株式会社 (第32回EVF見学会2012/6/28)

第32回EVF見学会(6/28)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成24年6月28日(木)  10:00〜12:00
・見学先   川崎バイオマス発電株式会社、ジャパンバイオエナジー株式会社
〒210−0867 川崎市川崎区扇町12−6
http://www.kawasaki-biomass.jp/

・参加者数  15名
 今回は川崎市にある我が国最大のバイオマス発電所を見学させて
頂きました。この川崎バイオマス発電所は化石燃料を使用しない木質
燃料(主として建築廃材)を利用するバイオマス専用の発電設備で
「CO2フリー電気」を供給する発電施設です。
IMG_9317.JPG
発電出力33,000Kw(一般家庭約38,000世帯の1年間に使用
する電力量に相当)、木質チップ年間約18万トンを燃料とし、2011年
2月に運転開始をした最新鋭の発電施設です。施工は住友重機グル
ープの総力を挙げて取り組み、総設備費は約100億円(NEDOの
補助金20億円)で15年で償却する完全な民間経営の会社です。
ここで使用するバイオマス燃料は首都圏に多く発生する建築廃材、
街路樹の剪定枝、パレットなどから作られた木質チップおよび食品系
残さ由来の燃料を有効に活用しているのだそうです。
IMG_9318.JPG
隣接するジャパンバイオエナジー鰍ゥら年間約6万トン、近隣の
チップ製造会社や食品会社から年間約12万トンの燃料を調達してい
ます。ここでは川崎市の厳格な環境基準をクリアするために、他には
ない排煙脱硫装置や排煙脱硝装置、バグフィルターといった環境設備
を備えた「都市型バイオマス発電所」です。燃焼後の残さである灰分も
極力少なくする工夫をしているそうですが、どうしても2%くらいは出る
のでセメント会社で地盤材に処理したり、重金属は不溶化して処理を
するのだそうです。
設備は毎年3週間の法定点検のためその稼働率は89%です。バイ
オマスだけの発電所は全国に10社位あるそうですがここまでの環境
対策設備を備えているところはないのだそうです。
今まではバイオマス発電は補助金なしでは採算的に厳しいと言われて
いましたが、現状でも売電価格13円/Kwでは採算割れで、産廃となる
廃材を有償で処理していることで成り立っているようです。ここでは今後
10年間の原材料確保の見通しのもとに事業を開始していますが、この
原材料の需給バランスは現状で何とか成り立っており原材料がひっ迫
するようなことがあれば見通しは厳しいとのことです。したがって間伐材
のようなものは産廃物でなく、有価となるために燃料には使えないのだ
そうです。震災廃材も塩分等の問題もあるが、最終的には濃縮されて
灰分に含まれる放射性物質の処理の引受先が決まらないと処理でき
ないということでした。
IMG_9326.JPG
 最後になりますが、解説と設備をご案内いただいた川崎バイオマス発電
発電部長 岡政道様、有難うございました。            
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2010年10月01日

9月16日JAXA地球観測センター見学

EVF見学会(9/16)の概要報告 (岡 昂)
・見学会開催日時  平成22年9月16日(木) 10:00〜11:30
・見学対象      JAXA(宇宙航空研究開発機構) 地球観測センター
             http://www.eorc.jaxa.jp/about/hatoyama/
・見学場所      埼玉県比企郡鳩山町大字大橋字沼の上1401
・参加者数       11名
地球環境がどのように変化しているのか、宇宙から眺めて見たい
ということで、あいにくの土砂降りの雨の中、JAXA地球環境センターを訪ね、
高度700kmからリアルタイムで地球を眺めてきました。
この施設は地球規模の環境問題解明のために人工衛星から地球を観測する
衛星リモートセンシング技術を確立・発展させようと、
1978年10月に日本のほぼ中央、周囲が山に囲まれた盆地で
余計な電波が入らないということなどで立地条件が選ばれ、
ここに設立されたそうです。
以来30年間にわたり国内外の地球観測衛星から送られてくる観測データを
受信・保存し、利用者へデータ提供されてきているそうです。
観測データは、気象予報、海洋調査、環境保全、土地利用、資源調査、防災、
農業利用など広範囲にわたって活用されています。
現在この施設には約100名の方々が日夜観測、機器の管理などに
あたっているそうです。
さて今回の見学のお目当ては陸域観測技術衛星「だいち」と
温室効果ガス観測技術衛星「いぶき」の活躍状況でしたが、
それもさることながら宇宙から地球を眺めると様々なことが、
それも具体的に分かるという展示に圧倒されました。
凄いですよ、想像以上です。
温室効果ガスの濃度分布、北極海の海氷の変化、海洋汚染状況、
アマゾンの熱帯雨林の森林破壊、エルニーニョ現象の変化
などなど一目瞭然です。
ここでのデータは研究機関、大学、気象機関、海洋機関などに提供され、
環境問題の解決や災害監視、資源調査といった分野で活用されています。
軍事情報の収集はともかく、民間での様々な用途に30年前から活用され、
もうこれなくしては生活できないですね。
ご覧になっていない方には是非一度訪ねて見てください。
ギャラリーはhttp://www.eorc.jaxa.jp/
です。
(たとえば、北極の氷の様子やヒマラヤなど
素晴らしい写真があります。)
北極の溶けていく氷

カトマンズとヒマラヤ
現在世界中で打ち上げた稼働中の人工衛星は3,000機を
超えるそうですが、衛星にも寿命があります。
「だいち」もそろそろ寿命が近づいていますが
後継機が心配です。
1機打ち上げるのに200〜280億円が
必要なようですが、妙な事業仕分けに引っかからないことを
祈るばかりです。
最後になりますが当日はJAXA土井さんに
案内いただきましたことに感謝いたします。

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2010年07月01日

見学会(6/24)の結果報告 (岡 昂)


・見学会開催日時  平成22年6月24日(木) 10:00〜11:30
・見学対象     ミサワホーム東京 都市型3階建住宅
・見学場所     東京都江東区木場6−2 木場住宅総合展示場
   ミサワホーム東京梶@杉原 木場営業所長 中田 ホームエンジニア
・参加者数      15名
今回は地球温暖化対策が騒がれている中で、これからの個人住宅、
それもちょっと豪華な住宅がどのように環境対策を考えているのか
を知りたくて見学させていただきました。  
ミサワホームを選んだのは昨年の7月にEVFセミナーで
ミサワホーム技術研究所 平田常務様から「これからの省エネ住宅」
というテーマでご講演いただいたので是非実物を見てみようと
考えたからです。

ミサワ1
さて見学した住宅は「都市生活にちょっと贅沢な
ジャパニーズ志向の住まい、家族との団欒を楽しむ多機能を
盛り込んだ新発想のダイニングリビング、
和と洋が融合した日本人志向の都市型3階建」という
延べ床面積318.23m2の2世帯住宅でした。

ミサワ2

ミサワ3
昨年の5月に完成した展示住宅ですが、日本人にあった居間
をテーマにミサワホームが得意の木質パネル接着工法により
次世代高断熱規格を満たしたもので
2重のガラスサッシなど組み込まれたセントラル冷暖房
+エコ給湯システムで省エネを図ったものでした。
勿論要望に応じて太陽光パネルの装着も可能となっています。

ミサワ4
カタログ的には省エネよりも耐震+制振機構の組込みが売りでした。



見学者一同、こんな住宅に住めるといいね、と感想をつぶやいて
いましたが、本気になられた会員もいたようで、
めでたしめでたしで記念撮影をして終了しました。

ミサワ集合写真

最後になりますが当日はミサワホーム東京鰍フ
杉原 所長以下の皆様にご案内いただきましたことに
感謝いたします。
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2010年05月31日

「EVF第14回見学会の報告(岡  昂)

 
・見学会開催日時 5月27日(木)10:00〜11:45
・見学対象  千代田区立「富士見みらい館」環境施設
・見学場所  東京都千代田区富士見1−10−3
  千代田区教育委員会事務局 子ども施設課 小高 勇人 主査
・参加者数       17名


今回も前回に引き続き、全国13ヶ所にある環境モデル都市の一つである東京都千代田区の近未来施設を見学させていただきました。



千代田区が、50年以上の歴史のある富士見小学校の改築を契機に、0歳から18歳までの児童を対象とした総合こども施設「富士見みらい館」は2010年1月竣工、4月よりPFI方式で運用を開始したばかりの施設です。児童の総合的な健全育成施設としては、全国でも大変珍しい施設で、将来を踏まえ最新鋭の地球温暖化対策の数々が組み込まれています。



見学千代田区9.JPG
施設はJR飯田橋駅から歩8分の高台に位置し、規模としては敷地面積7,371m2、6階建て延べ床面積13,532m2に富士見小学校300名、子供園300名(幼稚園200名、保育園100名)に加え、区民の広く開放した「わんぱくひろば」が開設されています。総工費はPFI方式の運営費も含めて約85億円だそうです。


環境対策施設も千代田区が要求水準書を提示し、デザインコンペを行ったものが採用されていますが、太陽光発電35kw(全体の電力消費量の約30%)、太陽光集光パネル、風力発電、地中熱利用冷暖房システム、ミスト噴霧システム、屋上緑化、壁面緑化、雨水処理水利用、校庭の芝生化などが採用されています。

千代田ソーラ7.JPG

施設は稼動し始めたばかりで、一部調整中のものもありましたが、その効果が現れるのはこれからで、施設管理のご担当の方々も色々とあるので、勉強しながら使いこなしていかれるとのことでした。
これだけの環境対策施設が整ったものは初めてですが、さすが千代田区ならではの取り組みで、これからの子供施設がその運営も含めてモデルとして行くのだろうと思います。
千代田屋上0.JPG

日本の子供が羨ましい、今回の参加者のネパールの方からの率直な感想です。EVFとしても、ここまでは出来ないにせよ世界の多くの子供達がこのような環境で育まれんことを目指したいものだと思いました。
最後になりますが当日は小高 様、赤羽 様をはじめ大勢の方々のお忙しいところご案内いただきましたことに感謝いたします。

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2010年04月30日

4月25日 親子タケノコ掘り

4月25日、快晴の中、秦野、大山の麓でEVF主催の《親子竹の子掘り大会》が開催されました。親子と名乗っていますので、お子さんが17名と約半分、総勢38名の参加をいただきまた。
竹博士の奥津先生から竹の子の掘り方を教わり、いざ出陣です。子供たちは元気一杯。

たけのこ1
シャベルや鍬を持って、ちょこんと頭を出した竹の子の周りを掘り始めましたが、
竹の根が張っているのか、案外に土が固い。お父さんは本気モードにギアチェンジです。
お母さんも、お子さんたちも本気で頑張ってました。
竹と竹の子は地下茎でつながっているわけですが、最後の地下茎がなかなか切れません。
竹の子も、ここで切られては食べられると、必死です。
それでも何とか、3本取り終えた頃には1時間以上たっていて、お昼の時間です。

たけのこ2

 お腹すいた、子供の声が聞こえます。竹畑の小清水さんの奥さんやお嫁さん、奥津先生初め
近所の方もお手伝いに来ていただき、竹の子ご飯、竹の子入り焼きそば、そして箸休めも
用意していただけました。そのおいしいこと。
子供の中には、何杯もお代わりをする、末頼もしい子もいました。
という私も竹の子ご飯を3杯お代わり。

タケノコごちそう

その後、奥津先生から竹のお話がありました。孟宗竹、真竹の違いなど初めてのお話が多く、
興味は尽きませんでした。先生から竹炭や竹酢液のお土産までいただき、なんだか申し訳ないみたいです。沢山食べて、たくさんのお土産をもらい、沢山の楽しい思い出が一杯の一日でした。
子供たちの楽しそうな声が響き、私も沢山の元気をいただきました。
ありがとうございました。
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2010年03月31日

−第13回EVF環境施設見学会報告−


今回はあいにくの雨でしたが、大勢の会員の方のご参加頂き、環境モデル都市に指定されている東京都千代田区で東京のど真ん中でどのような環境対策がなされているのかを見学しました。概要は以下の通りです。

1>開催日時 平成22年3月25日(木) 10時から12時
2>見学施設 丸の内パークビルの環境対策施設
          ・地域冷暖房プラント
          ・電気自動車用急速充電スタンド
          ・壁面緑化施設
3>参加者  19名
4>概要報告
   今回見学した丸の内パークビルは東京駅より5分のところに2009年4月に竣工した最新鋭のビルです。規模はB4F〜34F、全体延べ床面積62,000坪の環境省「クールシティー中枢街区パイロット事業」に認定された環境共生への配慮を謳ったビルです。
 まず最初に見学したのはこのビルの地下4Fにある地域冷暖房プラント(DHC)です。これは丸の内熱供給鰍ェ管理する巨大な蒸気と冷水を近隣のビルに供給するプラントです。
なんと丸の内のビル群の延べ床面積の70%に冷暖房エネルギーを供給しているのだそうです。
 これによりそれぞれのビルが個別に冷暖房するよりもCO2で10%減、エネルギー費で12%減となっているとのことです。
さらに外気への排熱処理も工夫してヒートアイランド現象の緩和にも役立っています。
 集中化による効率向上で環境対策になっていますが、地域開発を伴うだけにその導入にも各ビルから冷暖房施設を撤去した後のプラント部容積除外の特例措置を設けて各ビルの収益率を向上させるなどの法的措置と組み合わせて導入を図ってきたそうです。
最新鋭の設備ですが、6,800冷凍トン(内インバーター式700冷凍トン)ボイラー容量105トン/時と大掛かりですが端末差圧制御、冷水過流量制御などの工夫が凝らされていました。
プラントの中が明るく清潔であったことが印象的でした。

地域冷暖房
 次にこのビルの地下2Fの駐車場にある電気自動車用急速充電スタンドを見学しました。このスタンドは試験的に設置されたものですが、ガソリンスタンドの給油機と同じくらいの大きさでしたが操作は簡単に思えました。
 あの三菱のアイミーブという電気自動車を合計5台使用して評価しているそうです。約30分で満充電されるのだそうですが、一般家庭の100V電源ではそれが12時間掛かるのだそうです。
 ちなみに電気自動車は役員車として羽田飛行場への送迎などに活躍しているそうです。

充電施設
   最後はこのビルの地上にある一号館広場で丸柱の緑化、給水型保水性舗装を見学しました。ビル街の谷間ですがとても雰囲気のよい緑化空間が出来ていました。夏の暑い中でも植物の蒸散作用、ドライミスト噴霧などで2〜3℃くらいは温度が低いようですから機会があればお出かけください。



壁面緑化
それ以外にも今回は見学しませんでしたが約60kwの太陽光発電、屋上部には遮熱塗料の採用、従来比36%省エネの超高効率型照明の採用などなど様々な工夫が凝らされているようです。
   お世話になりました丸の内熱供給梶@成田様、三菱地所ビルマネジメント(株) 萩原様にお礼を申し上げて報告とします。
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2010年03月02日

第3回通常総会と会員懇親会(2/26)

strong>第3回通常総会と会員懇親会(2/26)

 EVFの通常総会が、2月26日(金)午後1時半から麻布研修センター霞会館2階会議室で開催されました。
 議長に今泉理事長が選出され、平成21年度の事業報告の承認と、平成22年度の事業計画が決議されたほか、改選期を迎えた役員の選出が行われました。
 新役員は8人の理事全員の重任と新たに藤田恵三氏が9人目の理事として選任され、直後に開催された理事会で、理事長と副理事長には今泉良一氏と岡昂がそれぞれ重任することになりました。
 監事には新たに工藤宣雄氏が選任されました。
役員集合写真

 その後記念講演会(別項目で報告)が開催された後、場所を1階ホールに移し、会員等40名が集まった大懇親会が立食パーティ方式で賑やかに開催されました。


懇親会2
 最初にあいさつに立った今泉理事長が、前年度の事業報告と今年度の事業計画を詳しく説明、続いてEVF顧問の畠山襄氏(財団法人 国際経済流財団会長)が式辞として、ポスト京都議定書の条約案がまとまらなかったCOP15の今後を打開する戦略の一端を披露され、一同、顧問のお話に引き込まれたのでした。


懇親会1
 岡副理事長の音頭で乾杯した後、濱田様(ネット会員)の司会に従って役員と出席者が順にマイクの前に立って自己紹介をしました。
プロフィール付きの参加者名簿が配布されていたこともあり、懇親会は大いに盛り上がりました。

司会39
 濱田さんが例年のお連れになる小学生と幼稚園児の二人のお子たちがビール瓶を持って、「ビールどうぞ」と言って回る姿にみんなの顔がほころび、最高の懇親会でした。
会員同士の熱い語らいの輪は中締めの後もしばらく続き、散会は7時半頃になったのでした。

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2009年12月22日

見学会(12/17)内容報告 地中熱利用ヒートポンプシステムを用いたビルの冷暖房施設

・見学会開催日時  平成21年12月17日(木) 10:30〜12:00
・見学対象       地中熱利用ヒートポンプシステムを用いたビルの冷暖房施設
・見学場所       東京都千代田区一番町4−4 一番町笹田ビル



笹田ビル
今回は都心でも大幅な省エネが出来るということで、EVFの10月のセミナーでご講演いただいたNPO法人地中熱利用促進協会理事長の笹田様の自社ビルに設置した地中熱利用ヒートポンプシステムによる冷暖房施設を見学しました。
都心のビルの乱立する一角ですが、車2台分の駐車場に2m間隔で深さ75mの抽熱井戸を8本掘削し、オフィスの総面積300m2を45Kwの能力のヒートポンプシステムで冷暖房するものです。


地中熱説明2
この設置工事は‘08年9月〜10月の2ヶ月間で行い、その後の1年間の稼動実績を説明していただきましたが、年間を通じて使用電力は49%の省エネ、電気代に換算すると約40万円/年となったそうです。6月〜9月の冷房時期にはなんと70%の省エネには驚きました。

地中熱説明1



このシステムは空気と熱交換する代わりに地中に孔を掘って、そこにポリエチレンパイプを埋め込んで不凍液を循環させて地中に夏場に冷房熱を蓄積し、冬場にその熱を取り出して暖房するものです。笹田様は地質学者でもあるのでこのシステムの作動状況をリアルタイムで計測し、多くの研究者の方々にデータ提供されておられます。

地中熱測定

従来の空調設備導入よりも各種計測装置をつけるなどで1,200万円以上の費用がかかったそうです。なおこのシステムは昨年の7月27日のNHKニュースウォッチ9で放映されています。設置費用の問題はありますが、太陽光や風力などの新エネルギーとは異なりユビキタスなシステムですので今後の進展が期待されるところです。
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2009年11月05日

見学会(10/2-3)の内容報告

「EVF第11回見学会の報告(岡  昂)
・見学会開催日時  平成21年10月2日(金) 13:00〜16:00
・見学対象      外断熱工法と地下水利用ヒートポンプシステムの
組み合わせなどによる各種環境住宅群
・見学場所       エコタウン信州・茅野  長野県茅野市宮川 
11400−1
              潟^カネヒューマンサポート  
専務取締役 田代 育夫 氏
・参加者数       8名

あいにくの雨模様でしたが、今回は環境対策をふんだんに取り込んだ
街創りを勉強しようということで長野県は茅野市郊外まで出かけて見
ました。



まず、ご案内いただいたのが介護サービス施設 桜ハウス玉川(延べ
床面積232.5坪、定員45名)という冬の寒さが厳しい茅野市でなんと
無暖房の施設でした。ここは一年間の冷暖房費の実績が約9.7万円、
通常の施設と比べて93%減、しかも住宅用次世代省エネU基準に
対して約93%のCO2とのこと、これを聞いて鳩山民主党の掲げる
CO2削減25%なんて出来そうに思える実績に驚きました。



(センタービル 外断熱で窓が奥まって見える。)
エコタウン1
それを踏まえての第2弾がエコタウン信州・茅野の省エネ街づくりだ
そうです。ここは飲食店、事務センタービル、福祉施設、共同住宅、
戸建て住宅7棟で構成される地域です。

ここには省エネ工法・設備として全戸に外断熱工法、地下水利用冷
暖房システム、高効率ヒートポンプ給湯システム、太陽光発電システム、
LED照明、ロジェエアーシステム、ピュアキレイザー、オール電化シス
テム、植栽による自然との共生などが採用されており実際に生活が
始まるとどれくらいの省エネになるかが楽しみです。



(地下水利用空調設備、EVF会員も協力しているもの)

エコタウン3

エコタウン信州・茅野のオープニングは平成21年11月7日だそうです
から蓼科高原にお出かけになる方は覗いて見てください。




(田代さんの熱のこもった説明に感動)
エコタウン2
この街づくりの経験を元に第3弾として10倍の規模のエコタウンを
開発する計画もあるのだそうです。
今回の見学会で熱心に説明していただいた田代専務の街づくりに
かける情熱と数々の障害に立ち向かう姿勢に圧倒されました。
頑張れ田代さん!
なお見学会終了後は温泉に浸かり疲れを癒した後、EVF藤田会員の
別荘にお邪魔して奥様の手料理で夜遅くまで盛り上がりました。
藤田御夫妻に感謝する次第です。
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2009年10月05日

EVF第10回見学会の報告

・見学会開催日時 平成21年9月24日(木) 9:00〜11:30
・見学対象 竹炭の製造方法と効用および製造施設
・見学場所 静岡県小山町 元祖金太郎窯 山崎 彰一 会長
・参加者数     14名

竹炭がま説明
  EVFのネパールプロジェクトの一つである竹炭の活用について
実際の炭焼きの現場を見せていただきました。

窯の内側
  EVFでは枯渇する森林資源を守りながら、どのようにしてエネルギー源を確保するかということで竹炭に着目しています。
竹炭は我が国でも密かなブームのようで燃料としてよりも、吸着剤や土壌改良剤、あるいは虫除け、花粉症にも効用があることを学びました。
蒸留器
蒸留用煙突

  また竹林を整備し、伐採も竹の節々に水が溜まらない時期を選んで行うなど、我が国の昔からの技術蓄積に感心すると共に、
その一方で後継者不足の問題での悩みなど、山崎会長から大変興味深い話をいろいろと伺うことが出来ました。
  そして嬉しいことに、中国の重慶から竹炭を活用したいとの技術指導要請をうけて、近々山崎会長が現地に向かわれるそうです。
  EVFのネット会員であるネパール人のスンダーさん、マニタさんも参加して熱心に質問されていました。

お土産のちくさく液

  お土産に竹酢液をそれぞれに戴いただけでなく、美味しい炊き込みご飯とバーベキューまでご馳走になり山崎会長を初め、お世話いただいた奥津 昌男 社長に感謝する次第です。
  来年のタケノコが取れる季節になりましたらまた皆で出かけてみたいと考えていますので、その節は奮ってご参加ください。

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2009年08月31日

第9回EVF見学会(2009.8.27)


・見学会開催日時 平成21年8月27日 10:30〜12:00
・見学対象 ユーグレナの概要説明と培養設備見学
・見学場所 株式会社ユーグレナ 東京大学アントレプレナープラザ
・参加者 9名

ゆーぐれな3
 さて、ユーグレナをご存知ですか。
この会社は最近CO2から食料やバイオ燃料を作る
夢の生物ということでテレビなどで取り上げられる
機会が多くなってきたのでご存知の方も
いらっしゃるでしょうが最初に簡単に紹介をしておきます。


 ユーグレナとは1675年に発見された
動物と植物の中間微生物で、大きさが100ミクロンの
原生生物(藻類)です。
CO2濃度が最大40%の雰囲気中でもCO2を吸収して成長し、
人間の身体に必要な栄養素を豊富に蓄える微生物です。
CO2を大量に吸収するだけでなく食糧危機も救うことが
できるかもしれないということで注目を集めています。

すでにその吸収の良さからサプリメントにも使われ、
それだけで年間2億円の売上げとなったそうです。

9月からはコンビニのローソンでユーグレナを含んだ
ビスケットが売り出されるそうですから
是非試してみてください。

ゆーぐれな2
 このユーグレナの効用は古くから分かっており
多くの研究者がその大量培養に取り組んできましたが、
数年前にこの会社が屋外の大量培養に成功したことで
商業利用の道が開けました。

 最近ではこのユーグレナからバイオ燃料を
作り出す研究にも取り組んでいるそうです。


 この会社の若き社長(まだ20代です)の出雲社長と
そのメンバーは学生時代から食糧問題、環境問題、
そしてその解決策になるかもしれないユーグレナの
大量培養の研究に取り組んできて
数年前に起業したそうです。


 生産効率は稲の80倍、完全栄養食で栄養価も高く、
ビタミンやアミノ酸も豊富なユーグレナを
将来は食糧難に苦しむ国々で生産することを目指して
頑張っています。
ユーグレナ1

 まだまだ研究課題は多いそうですが、
実用化に向けて様々な企業が協力し始めています。
今後どこまでコストが下げられるかが勝負です。

 このような将来性のあるものに、EVFとしても
是非応援できればと願っております。
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2009年07月31日

第8回EVF見学会実施報告

恒例となりましたEVF見学会を環境関連施設が数多くある横浜周辺で行い
 ましたので報告いたします。


 実施日時 平成21年7月3日(金) 9:30〜18:00
 参加者数 12名

 見学施設と概要
 @ 横浜市リサイクルプラザ 鶴見資源化センター
8#見学会3.JPG
 ここは平成7年9月に竣工し横浜市の分別収集された資源ごみ
(缶・ビン・ペットボトル)を搬入してして再資源化処理をする施設です。
 また粗大ゴミの処理施設もあります。
 ガラスは色別のヤードに貯留し、ペットボトル、アルミ缶、スチール缶、排出袋はプレスで圧縮梱包し、再生資源として売却したり、指定業者に引き取ってもらい再商品化しています。
 見学して感じたのは機械化された設備で処理をするものの、
分別収集されてきたとはいえ最後は大勢の人の手で分別する
工程があり,まだまだ大変な苦労が裏にあるのが分かったことと、横浜市のG30運動(ゴミを30%減容する活動)が成果を上げて
横浜市にある4ヶ所のゴミ処理施設が3ヶ所になったと言う事を
聞き、行政と横浜市民の努力が実りつつあることに感銘を受けました。
     
 A 東京ガス梶@環境エネルギー館(ワンダーシップ)

8#見学会集合.JPG
     昼食後は歩いてすぐの環境エネルギー館を訪ねました。ここは東京ガス鰍ェ環境に深く係るエネルギー事業者として、環境学習の場の必要性を感じて建設されたものです。
建物は「天空に浮かぶ方舟」をイメージしたもので、光・水・土・緑という自然とテクノロジーが融合する場所としてデザインされています。
小中学生を対象とした展示となっていますが、今回は特別にお願いして主要な設備を案内してもらいました。日進月歩の環境機器ですので最新設備ではありませんでしたが、燃料電池設備、排熱投入型ガス吸収冷温水機、ガスヒートポンプエアコン、大規模床暖房、アースチューブ、風力発電、太陽光発電、中水処理施設、屋上ビオトープなどが組み込まれていて勉強になりました。
最近は修学旅行にも組み入れられているそうで、我々が見学中にも大型バスで大勢の子供達が見学に来ていました。一企業の努力でこのような施設を準備して子供の頃から環境教育をすることによって我が国の環境保全に役立てようとする試みに敬意を表する次第です。
  
 B キリンビール梶@キリン横浜ビアビレッジ
   最後は見学疲れを癒そうということで生麦にあるキリンビール鰍フ横浜工場のビール製造工程を見学しました。この工場の環境施設の見学はできませんでしたが日頃何気なく飲んでいるビールがどのように造られていくのか大変興味深く学べました。
 このツアーの最後にできたてのビールを2杯ほど試飲させてくれるのが良かったですね。
このツアーは事前申し込みですが毎日通っても良いそうです。
 2杯だけでは物足りないということですぐ傍のキリンビアポートに場所を変えていつものように大いに盛り上がって解散としました。
 
  以上ですが、見学会は2ヶ月に一回の割合でなるべく普通では見ることの出来ない環境施設を見学し、最後は懇親会で締めくくるという進め方で行いますので皆様のご参加をお待ちしております。
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2009年04月29日

EVF第7回見学会報告 電力、ガス製造施設


「EVF第7回見学会報告」
 恒例となりましたEVF見学会ですが今回は電力やガスの大規模製造施設を見てみようということで実施しました。
 ・日時    平成21年4月3日 10:00〜15:00
 ・見学施設 東京ガス 袖ヶ浦工場LNGプラザ
       東京電力 富津火力発電所&新エネルギーパーク
 ・参加者   11名

エネルギパーク

 ・感想 
両施設共に東京の電気とガスのエネルギーのほぼ半分を賄う
巨大なプラントですが非常に少人数で管理運営され、
整理整頓の行き届いていることに感心しました。
残念ながら施設はバスの中からの見学でしたが、
どのようにしてガスや電気が作られ供給されているのかは
充分理解できました。
 特に東京ガスではLNGの性状や安全性を理解して貰おうと言うことでカーネーションやゴムボールをLNGに浸して凍らせてみる実験をやって見せてくれたことがとても印象的でした。
 東京電力の新エネルギーパークでは100年以上前の
あのエジソンが開発した電気自動車が展示してあり
因果は巡るものだと感じ入った次第です。
 両社共に一般の人たちに事業の意義や地球環境の改善に
取り組んでいる姿勢を理解して貰おうと言うことで、
EVFとしての見学申し込みからこちらのお礼に対する対応まで
広報にはきちんと取り組んでいるようです。
        
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