2012年07月03日

川崎バイオマス発電株式会社、ジャパンバイオエナジー株式会社 (第32回EVF見学会2012/6/28)

第32回EVF見学会(6/28)の概要報告    (岡  昂)
・見学会開催日時  平成24年6月28日(木)  10:00〜12:00
・見学先   川崎バイオマス発電株式会社、ジャパンバイオエナジー株式会社
〒210−0867 川崎市川崎区扇町12−6
http://www.kawasaki-biomass.jp/

・参加者数  15名
 今回は川崎市にある我が国最大のバイオマス発電所を見学させて
頂きました。この川崎バイオマス発電所は化石燃料を使用しない木質
燃料(主として建築廃材)を利用するバイオマス専用の発電設備で
「CO2フリー電気」を供給する発電施設です。
IMG_9317.JPG
発電出力33,000Kw(一般家庭約38,000世帯の1年間に使用
する電力量に相当)、木質チップ年間約18万トンを燃料とし、2011年
2月に運転開始をした最新鋭の発電施設です。施工は住友重機グル
ープの総力を挙げて取り組み、総設備費は約100億円(NEDOの
補助金20億円)で15年で償却する完全な民間経営の会社です。
ここで使用するバイオマス燃料は首都圏に多く発生する建築廃材、
街路樹の剪定枝、パレットなどから作られた木質チップおよび食品系
残さ由来の燃料を有効に活用しているのだそうです。
IMG_9318.JPG
隣接するジャパンバイオエナジー鰍ゥら年間約6万トン、近隣の
チップ製造会社や食品会社から年間約12万トンの燃料を調達してい
ます。ここでは川崎市の厳格な環境基準をクリアするために、他には
ない排煙脱硫装置や排煙脱硝装置、バグフィルターといった環境設備
を備えた「都市型バイオマス発電所」です。燃焼後の残さである灰分も
極力少なくする工夫をしているそうですが、どうしても2%くらいは出る
のでセメント会社で地盤材に処理したり、重金属は不溶化して処理を
するのだそうです。
設備は毎年3週間の法定点検のためその稼働率は89%です。バイ
オマスだけの発電所は全国に10社位あるそうですがここまでの環境
対策設備を備えているところはないのだそうです。
今まではバイオマス発電は補助金なしでは採算的に厳しいと言われて
いましたが、現状でも売電価格13円/Kwでは採算割れで、産廃となる
廃材を有償で処理していることで成り立っているようです。ここでは今後
10年間の原材料確保の見通しのもとに事業を開始していますが、この
原材料の需給バランスは現状で何とか成り立っており原材料がひっ迫
するようなことがあれば見通しは厳しいとのことです。したがって間伐材
のようなものは産廃物でなく、有価となるために燃料には使えないのだ
そうです。震災廃材も塩分等の問題もあるが、最終的には濃縮されて
灰分に含まれる放射性物質の処理の引受先が決まらないと処理でき
ないということでした。
IMG_9326.JPG
 最後になりますが、解説と設備をご案内いただいた川崎バイオマス発電
発電部長 岡政道様、有難うございました。            
posted by EVF イベント at 04:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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