2017年11月30日

EVF見学会報告:国立環境研究所

・見学会開催日時 : 平成27年11月30日(木)  10:00〜11:30
・見学先 : 国立研究開発法人   国立環境研究所
    〒305−8506  茨城県つくば市小野川 16−2
    http://www.nies.go.jp
・参加者数  18名

今回は我が国の環境対策研究施設の草分けである国立研究開発法人 国立環境研究所を見学させていただきました。この研究所は、公害問題が深刻な状況にあった1974年に、環境庁の研究所として、筑波学園都市に設置されました。当初は少人数でスタートを切った研究所はその後40年間に、大気汚染や水質汚濁などの地域的な環境問題から、化学物質による環境影響、さらには地球環境に至るまで、わが国及び世界における環境研究の中核として、最新の設備と幅広い専門知識を駆使した研究所になっています。

image001.jpg環境研究の柱となる1)地球環境、2)資源循環・廃棄物、3)環境リスク、4)地域環境、5)生物・生態系環境、6)環境健康、7)社会環境システム、8)環境計測、9)災害環境分野の9つの分野を担う研究センターを設置し、基礎研究から課題対応型研究に取り組み我が国の環境政策に必要な科学的知見を提言しています。
今回の見学会ではとても全てを見ることはできないので概要を伺った後で「環境試料タイムカプセル棟」と「水環境実験施設」見学し、主任研究員の方々から分かりやすく解説していただきました。

最初にご案内頂いた「環境試料タイムカプセル棟」では、国内の絶滅危惧野生動物種の皮膚などから培養した体細胞、生殖細胞(精子、卵子、受精卵、始原生殖細胞など)および組織を長期保存用タンクの中で凍結(冷凍)保存しています。これによって絶滅危惧種の遺伝的多様性を将来に残すことができます。

また、凍結した細胞等は絶滅原因の研究、感染症に関する研究あるいは個体増殖に関する研究に使用することが可能で、絶滅危惧種の保全に役立ちます。

image003.jpg今後は絶滅した生物の保存された生殖細胞から、絶滅生物の再生が可能になったら素晴らしい事だと思いました。

次の「水環境実験施設」では、陸水域の水質汚濁や環境汚染物質が生物に及ぼす影響、生物多様性の維持機構、絶滅に瀕する野生動植物の保全手法などを総合的に研究しています。研究・施設のポイントは、
1)水環境と生態系の関係の追求
2)化学物質の水生生物への影響実験です。

上記の様に、国立環境研究所が生物多様性・生態系の保全を行い、生態系からの恵みを享受できる自然共生社会の実現に貢献されていることが理解出来ました。

image005.jpg国立環境研究所には今回見学出来なかった沢山の研究施設があります。
又、機会がありましたら再度見学会をお願いしたいと思います。

 最後になりますが、見学会のお世話をして頂いた企画部広報室の志田奈津子様、概要説明をして頂いた今瀬修係長、施設見学でお世話になった大沼学主任研究員、小神野豊及び岡健太高度技能専門員の皆様、ありがとうございました。
posted by EVF イベント at 15:00 | TrackBack(0) | 見学会
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