2017年09月28日

EVF見学会報告:出光興産(株)千葉製油所・工場

・開催日時: 平成29年9月28日(木)10:45〜13:00
・見学先 : 「出光興産(株) 千葉製油所・工場」報告
        http://www.idemitsu.co.jp/factory/chiba/index.html
・参加者数 : 16名

9月度EVF見学会は前夜からの大雨の為に内房線が大幅に乱れ訪問先への到着が約30分遅れたため、先方が予定していた見学内容とコースが残念ながらかなりカットになりました。
内房線の「姉ヶ崎駅」まで出光興産(株)のマイクロバスで迎えに来て頂き、千葉製油所・工場に着くと先ず、本館事務所講堂のビデオで製油所・工場の概要説明がありました。003-2.JPG
出光興産(株)千葉製油所・工場(10月1日から千葉事業所に名称変更)は、「燃料油の精製・製造」と「石油化学製品の製造」を行う一方で、「潤滑油」「機能化学品」「機能性樹脂」などの高付加価値製品の製造を行う、出光グループのなかで最大規模の事業所です。

千葉製油所は1963年(昭和38年)に操業を開始。出光興産(株)の基幹事業所として、最先端の装置や生産システムを多数導入し、首都圏を中心に旺盛な需要に対応しています。因みに年間原油処理能力は、日本の石油消費量の約5%を生産し、出光全体の40%にあたるそうです。
製油所と石油化学工場が一体化したメリットを最大限に活かし、石油精製からプラスチック材料の生産まで、効率的で一貫した生産体制を実現しています。
製油所の設備能力は190,000バレル/日(30,000キロリットル/日)の原油処理能力をもつ常圧蒸留装置や石油留分に応じた多くの精製装置を有し、出光で唯一の潤滑油生産拠点として潤滑油精製装置があります。
006-2.JPG原油は、加熱炉で約360℃に熱せられたのち常圧蒸留装置に送られ、沸点の違いを利用してLPG・ガソリン・ナフサ・軽油・重油などの石油製品のもととなる留分に分けられ、更に様々な精製工程を経て製品化されます。

千葉工場は1975年(昭和50年)に操業を開始。エチレンをはじめポリプロピレン、シンジオタクチックポリスチレンなどの樹脂を生産しています。敷地内には機能材料研究所を有し、ユーザーニーズに直結した生産体制をつくりあげています。
工場には製油所からパイプラインで送られてくるナフサやLPガスを分解して石油化学製品の基礎原料であるエチレン、プロピレン、アセチレンなどを製造するエチレン装置(設備能力374,000トン/年)や、ナフサからベンゼンやパラキシレン、高沸点溶剤を製造する芳香族製造装置(設備能力:パラキシレン265,000トン/年、高沸点溶剤20,000トン/年)があり、石油化学原料となるモノマーから、プラスチック成形加工用のポリマー(合成樹脂)まで生産しています。

千葉製油所・工場の環境への取り組みでは、1963(昭和38)年の操業開始時から周囲にグリーンベルトを設け、地域の景観と環境に配慮した緑豊かな「公園工場」としてスタートしました。これは公害対策基本法公布の10年前のことで、わが国の工場における緑化や美化の先駆けとなり、2008年12月に石油・石油化学業界初のSEGES(社会・環境貢献緑地評価システム)認証を取得しています。
千葉製油所・工場では安定したエネルギー供給のために省エネルギーの推進、ゼロエミッション工場を目指した廃棄物削減の取り組みをはじめ、大気、水質等の環境負荷低減はもとより、環境に負担をかけない製品づくり、資源化推進等により、地球規模および地域の環境保全に取り組んでいる様子を見学することが出来ました。

今回の見学会で、出光興産(株)千葉製油所と工場が一体化したメリットを最大限に生かし、各種原料はもとより、蒸気、電気、ガスなどの用役を共有、また工場からの副産物を製油所で活用するなど、諸設備を相互活用することにより効率的な生産体制を実現していることが良くわかりました。
また、初めて見る広大(製油所地区:約82万坪、工場地区:約33万坪)で環境に配慮された製油所構内のバス見学と製油一課計器室での藤原様の判り易い丁寧なご説明に参加者みな感激でした。特に、省エネルギー優秀事例全国大会で1986年度から継続的に優秀事例として表彰されている省エネルギー活動、25年以上にわたり取り組んでいるTPM活動(全員参加の経営改善活動)の説明や運転中の景気室内での地震発生時装置自動停止システムや多くの装置群の運転監視状況見学などこれまでの見学会では知ることのできなかった知見を得たり、騒音対策など日頃参加者が疑問に思っていたことも適切に答えて頂きました。
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最後になりましたが、EVF見学会の企画をアレンジして頂いた総務課 小曽根春男様、 長野優花様 ありがとうございました。
posted by EVF イベント at 18:00 | TrackBack(0) | 日記
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