2016年09月29日

EVF見学会報告:TEPIA先端技術館


・見学会開催日時 : 平成28年9月29日(木)  10:00〜12:00
・見学先     : TEPIA先端技術館
    〒107-0061 東京都港区北青山 2-8-14
・URL      : https://www.tepia.jp/exhibition
・参加者数    : 27名

集合場所のTEPIA先端技術館のロビーには大きな顔認証システムが設置されており、10時30分の集合時間より早く集まった参加者たちがこもごも自分の顔認証結果を見て、女性なのに男性と認識されたり、実年齢より大幅に若く、あるいはかなり年長に認識されたりで、ワーワー、キャーキャーと見学会開始前にひとしきり盛り上がりました。

その後13〜14名ずつの2班に分かれて見学が始まりました。まずはシアター&ビデオライブラリーで約20分のビデオ視聴です。「ロボットは東大に入れるか」というビデオを見ました。「トーロボ君」という受験ロボットの開発進展状況を見ました。国語、世界史、数学、物理、化学などなど数多くの受験科目の出題に対して正答を得るため、ロボットへの論理回路を組み込む研究が幾つもの大学の研究チームで進められています。偏差値レベルではかなり進歩して来たものの、まだ東大合格レベルには至っていません。

受験科目ごとに正答を得るための論理回路の構築の仕方がかなり違います。問題文のパターンや、前後の脈絡、似た意味の単語、記憶装置に入っている文章の検索、などなどいろいろな手法で正答を得ようとします。一番苦手なのが小論文作成で、回答はいわゆる「コピペ」になりがちで、まだまだ違和感のある文章構成だったりしています。大学の研究者が「ロボットが出す回答が正答だったとしても、それは分かったふりをしているだけで実は何もわかっていない」、「ロボットは感情や価値観を持ち合わせていないのが致命的」と述べていたのがとても印象的でした。この先ますますロボット技術は進み、トーロボ君はやがて東大合格を果たすでしょうが、先々感情や価値観まで持つロボットができると、逆に人間にとっては恐ろしい存在になりそうだと感じさせるビデオでした。

そのあと、色々な分野で活躍する40種類余りのロボットを、案内係の方の説明を聞きながら順次見学し、日本の最先端のロボット技術を知ることができました。CIMG4796-2.jpg
そのうちのいくつかを紹介しますと、
1. 人工知能ロボットKibiro
使う人の感覚を高精度に学習し、その人にピッタリな情報をお勧めしてくれます。国産の人工知能(KIBIT)を搭載しています。CIMG4800-2.jpg

2. カスタムメイド人工骨「CT-Bone」
患者のX線CT画像をもとに、3Dプリンターで欠損した骨と同じ形状の人工骨を作ります。作られた人工骨は骨の欠損部分にピタリと合うだけでなく、人体から人の骨と同じ成分が人工骨に浸みこむため、時間とともに次第に自分の骨に生まれ変わるのだそうです。
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3. 全自動イカ釣り機
漁船の左右それぞれ3か所合計6か所に設置したロールに巻かれたイカ釣り糸を時間差をつけながら海中に投入し、漁船の揺れや傾きを補正しつつ、糸にシャクリをつけたりしながらイカを誘いどんどん釣り上げる仕掛けです。しかしロボットとは言えども、それを操る漁師さんの経験や技量により釣果はかなり変わるのだそうです。

DSCN5054-3.jpgその他にも多くのロボットを見学し、日本のこの分野における技術力のすごさを実感することができました。最後になりましたが、私共に案内と説明をして下さいました浦山様はじめスタッフの方々に厚く御礼申し上げます。
(文責:小栗武治)

posted by EVF イベント at 18:05| 見学会