2016年05月26日

EVF見学会報告:日産自動車エンジンミュージアム、およびエンジン工場

5月度EVF見学会報告                 小栗武治
実施日:2016年5月26日(木) 10:00〜12:00
見学先:「日産自動車横浜工場ゲストホール」
〒220-8623 神奈川県横浜市神奈川区宝町2
      Tel. 045−461−7090
http://www.welcome.city.yokohama.jp/ja/tourism/spot/details.php?bbid=2 
参加者:16名

 今回訪問した日産自動車横浜工場ゲストホールの所在地は日産自動車の創業の地であり、建屋はかっての本社社屋であった。現在でも登記上は本店として登録されている。 
IMG_1948-2.jpg 建物は横浜市内唯一の戦前期の工場事務所ビルとして貴重であり、横浜市より歴史的建造物に、また経済産業省からは近代産業遺産に認定されている。2階には日産自動車の生い立ちから現在に至るまでの歴史や歴代の量産車の模型が展示され、1階はエンジンミュージアムとして自動車の心臓部であるエンジンにスポットを当てた日産自動車の技術開発の足跡が紹介されている。展示されているエンジンはすべて本物であり、かって量産車に搭載され、モータリゼーションを支え、世界進出の先兵として活躍してきたエンジンが勢ぞろいしている。
IMG_1940-2.jpg 量産車用としては、以下のようなエンジン達が展示されていた。
・日産自動車創業期から戦後の復興期までのエンジン
・日本で本格的なモータリゼーションが始まった1960年代から1970年代のエンジン
・日本の自動車産業が競いあって成長し、いよいよ世界の頂点をめざした1980年代から1990年代のエンジン
・排気対策に果敢に挑戦し、これを克服した時代のエンジン
・環境にやさしい、経済性にすぐれるデイーゼルエンジン

 モータースポーツ用としては、以下のようなつわものぞろいのエンジン達が展示されていた。
・ルマン24時間、インディー500、日本グランプリ等々、世界のひのき舞台で活躍した数多くのレーシングエンジン
・速度の世界記録を達成したエンジン、などなど
IMG_1944-2.jpg 
 エンジンミュージアム見学後は道路を挟んだ横浜工場の「エンジン組立ライン」に移動し、現在の市販車に搭載されている最新の「MR型エンジン」(直列4気筒、排気量 1800及び2000cc)の生産ラインを見学した。筆者が工場実習をした約50年前の組み立てラインとは様変わりで、ほとんどの部品組み付けが自動化されており、作業員はまばらにしかいないことに目を見張った。
 組み立ての最後あたりのハーネス類の組み付け作業では5〜6名の熟練作業員がきびきびと作業をしており、さすがにこのあたりの工程だけはまだ人間が介在しなくてはならないのかなと感じたが、いずれは自動化されるだろうと思われた。
IMG_1941-2.jpg
 新型NISSAN GT-Rに搭載されている「VR38型エンジン」の組立工程は、「MR型エンジン」などの量産型エンジン生産の流れ作業方式とは異なり、クリーンな作業室内で「たくみ」と呼ばれる熟練作業者が最初から最後まで一人で一台一台丁寧に組立てている。完成したエンジンには各「たくみ」個人名の銘板が取り付けられているのが大変印象的であった。「たくみ」の称号を持つ作業者は5名しかおらず、この人たちで日に10台程度しか生産できないとのことであった。量産型エンジンと比較して種々の精度は10倍ほども高いとのことであった。エンジンもブランド化して付加価値を付ける時代が来たのかと感じた。

 最後になりましたが、当日のEVF見学会に丁寧な対応をして下さったゲストホールの吉浜さんに厚く御礼申し上げます。
                                                   以上
posted by EVF イベント at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 見学会
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