2018年01月25日

EVF見学会案内「防衛省 防衛装備庁 陸上装備研究所」

1月25日EVF見学会のお知らせ
「防衛省 防衛装備庁 陸上装備研究所」
(岡 昂)

1月度EVF見学会は「防衛省 防衛装備庁 陸上装備研究所 (旧防衛省技術研究本部)」です。
陸上装備研究所は火器、弾火薬類、耐弾材料、耐爆構造、車両、車両用機器、施設器材などの調査研究を行っており、システム研究部、弾道技術研究部、機動技術研究部で構成されています。

今回の見学会の目玉はCBRN対応遠隔操縦作業車両システムの環境認識向上技術の研究です。
CBRNとは、化学(chemical)生物(biological)放射性物質(radiological)核(nuclear)の頭文字をつなげた言葉です。これらを用いたテロはCBRNテロと呼ばれ、これらによって発生した災害をCBRN災害と呼びます。
その他、当日の状況を見て、幾つかの研究を説明して頂きます。

実施日: 2018年1月25日(木)
訪問先: 防衛省 防衛装備庁 陸上装備研究所 (旧防衛省技術研究本部)
      〒252-0206 神奈川県相模原市中央区淵野辺2丁目9−54
      電話: 042-752-2941
      http://www.mod.go.jp/atla/rikusouken.html
集 合 : 9:30 JR横浜線 淵野辺駅 北口  (現地は徒歩約15分)
見学時間: 10:00〜12:00

見学出来る施設:
・CBRN対応遠隔操縦作業車両システムの環境認識向上技術の研究
・その他

見学会申込み先:  event@evfjp.org

参考の為、下記に「CBRN対応遠隔操縦作業車両システムの環境認識向上技術の研究」の概要を添付いたします。


CBRN対応遠隔操縦作業車両システムの環境認識向上技術の研究
平成27年度まで研究していたCBRN※対応遠隔操縦作業車両システムの環境認識性能の向上に関する研究です。地形・気象等が変化する野外環境において、複数車両の情報を統合することにより走行・作業エリアの3D地図作成や俯瞰表示を行い、複数車両での安全・効率的な走行・作業が可能となる環境認識向上技術についての研究を実施しています。
※CBRN:科学(Chemical)、生物(Biological)、放射線(Radiological)及び核(Nuclear)の総称の略
防衛装備庁.jpg
走行・作業エリアの3D地図作成/遠隔操縦に適した俯瞰表示/走行・作業エリア/指揮統制装置
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2017年12月21日

EVF見学会案内:「電力中央研究所・我孫子」

12月21日EVF見学会のお知らせ
「電力中央研究所・我孫子」
(岡 昂)

12月度のEVF見学会は「電力中央研究所・我孫子」です。

中央電力研究所は、電気事業に必要な研究・技術開発を行い、これらを通じて産業や社会の発展に寄与することを目的に、1951年に設立された研究機関です。主として電力の土木技術や自然災害との関わりを研究していますが、大規模な設備で行う実験で、自然災害への予備や環境問題の解決に寄与しています。

実施日: 2017年12月21日(木)
訪問先: 電力中央研究所・我孫子」
     http://www.denken.or.jp/
     〒270-1194 千葉県我孫子市我孫子1646 TEL:04-7182-1181
集 合 : 9:30  JR常磐線(千代田線乗り入れ) 我孫子駅北口
       ※.9:40分の専用マイクロバスに乗ります。
見学予定設備 (実験などにより変更する場合があります)
○電磁界ばく露装置(電磁(IH)調理器等から発生する電磁波の健康影響を調べます)
○空気力載荷装置(雪や風による送電線・送電用鉄塔影響など調べます)
○高経年化コンクリート構造性能試験システム(コンクリートの塩害や損傷等による劣化を調べます)
○津波・氾濫流水路(津波に対する電力施設の頑強性の評価に役立てます。
見学時間: 10:00〜12:00
参加費 : 500円 (午後からのEVFセミナーに参加の方は無料)
見学会申込み先:  event@evfjp.org
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2017年11月30日

EVF見学会報告:国立環境研究所

・見学会開催日時 : 平成27年11月30日(木)  10:00〜11:30
・見学先 : 国立研究開発法人   国立環境研究所
    〒305−8506  茨城県つくば市小野川 16−2
    http://www.nies.go.jp
・参加者数  18名

今回は我が国の環境対策研究施設の草分けである国立研究開発法人 国立環境研究所を見学させていただきました。この研究所は、公害問題が深刻な状況にあった1974年に、環境庁の研究所として、筑波学園都市に設置されました。当初は少人数でスタートを切った研究所はその後40年間に、大気汚染や水質汚濁などの地域的な環境問題から、化学物質による環境影響、さらには地球環境に至るまで、わが国及び世界における環境研究の中核として、最新の設備と幅広い専門知識を駆使した研究所になっています。

image001.jpg環境研究の柱となる1)地球環境、2)資源循環・廃棄物、3)環境リスク、4)地域環境、5)生物・生態系環境、6)環境健康、7)社会環境システム、8)環境計測、9)災害環境分野の9つの分野を担う研究センターを設置し、基礎研究から課題対応型研究に取り組み我が国の環境政策に必要な科学的知見を提言しています。
今回の見学会ではとても全てを見ることはできないので概要を伺った後で「環境試料タイムカプセル棟」と「水環境実験施設」見学し、主任研究員の方々から分かりやすく解説していただきました。

最初にご案内頂いた「環境試料タイムカプセル棟」では、国内の絶滅危惧野生動物種の皮膚などから培養した体細胞、生殖細胞(精子、卵子、受精卵、始原生殖細胞など)および組織を長期保存用タンクの中で凍結(冷凍)保存しています。これによって絶滅危惧種の遺伝的多様性を将来に残すことができます。

また、凍結した細胞等は絶滅原因の研究、感染症に関する研究あるいは個体増殖に関する研究に使用することが可能で、絶滅危惧種の保全に役立ちます。

image003.jpg今後は絶滅した生物の保存された生殖細胞から、絶滅生物の再生が可能になったら素晴らしい事だと思いました。

次の「水環境実験施設」では、陸水域の水質汚濁や環境汚染物質が生物に及ぼす影響、生物多様性の維持機構、絶滅に瀕する野生動植物の保全手法などを総合的に研究しています。研究・施設のポイントは、
1)水環境と生態系の関係の追求
2)化学物質の水生生物への影響実験です。

上記の様に、国立環境研究所が生物多様性・生態系の保全を行い、生態系からの恵みを享受できる自然共生社会の実現に貢献されていることが理解出来ました。

image005.jpg国立環境研究所には今回見学出来なかった沢山の研究施設があります。
又、機会がありましたら再度見学会をお願いしたいと思います。

 最後になりますが、見学会のお世話をして頂いた企画部広報室の志田奈津子様、概要説明をして頂いた今瀬修係長、施設見学でお世話になった大沼学主任研究員、小神野豊及び岡健太高度技能専門員の皆様、ありがとうございました。
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2017年09月28日

EVF見学会報告:出光興産(株)千葉製油所・工場

・開催日時: 平成29年9月28日(木)10:45〜13:00
・見学先 : 「出光興産(株) 千葉製油所・工場」報告
        http://www.idemitsu.co.jp/factory/chiba/index.html
・参加者数 : 16名

9月度EVF見学会は前夜からの大雨の為に内房線が大幅に乱れ訪問先への到着が約30分遅れたため、先方が予定していた見学内容とコースが残念ながらかなりカットになりました。
内房線の「姉ヶ崎駅」まで出光興産(株)のマイクロバスで迎えに来て頂き、千葉製油所・工場に着くと先ず、本館事務所講堂のビデオで製油所・工場の概要説明がありました。003-2.JPG
出光興産(株)千葉製油所・工場(10月1日から千葉事業所に名称変更)は、「燃料油の精製・製造」と「石油化学製品の製造」を行う一方で、「潤滑油」「機能化学品」「機能性樹脂」などの高付加価値製品の製造を行う、出光グループのなかで最大規模の事業所です。

千葉製油所は1963年(昭和38年)に操業を開始。出光興産(株)の基幹事業所として、最先端の装置や生産システムを多数導入し、首都圏を中心に旺盛な需要に対応しています。因みに年間原油処理能力は、日本の石油消費量の約5%を生産し、出光全体の40%にあたるそうです。
製油所と石油化学工場が一体化したメリットを最大限に活かし、石油精製からプラスチック材料の生産まで、効率的で一貫した生産体制を実現しています。
製油所の設備能力は190,000バレル/日(30,000キロリットル/日)の原油処理能力をもつ常圧蒸留装置や石油留分に応じた多くの精製装置を有し、出光で唯一の潤滑油生産拠点として潤滑油精製装置があります。
006-2.JPG原油は、加熱炉で約360℃に熱せられたのち常圧蒸留装置に送られ、沸点の違いを利用してLPG・ガソリン・ナフサ・軽油・重油などの石油製品のもととなる留分に分けられ、更に様々な精製工程を経て製品化されます。

千葉工場は1975年(昭和50年)に操業を開始。エチレンをはじめポリプロピレン、シンジオタクチックポリスチレンなどの樹脂を生産しています。敷地内には機能材料研究所を有し、ユーザーニーズに直結した生産体制をつくりあげています。
工場には製油所からパイプラインで送られてくるナフサやLPガスを分解して石油化学製品の基礎原料であるエチレン、プロピレン、アセチレンなどを製造するエチレン装置(設備能力374,000トン/年)や、ナフサからベンゼンやパラキシレン、高沸点溶剤を製造する芳香族製造装置(設備能力:パラキシレン265,000トン/年、高沸点溶剤20,000トン/年)があり、石油化学原料となるモノマーから、プラスチック成形加工用のポリマー(合成樹脂)まで生産しています。

千葉製油所・工場の環境への取り組みでは、1963(昭和38)年の操業開始時から周囲にグリーンベルトを設け、地域の景観と環境に配慮した緑豊かな「公園工場」としてスタートしました。これは公害対策基本法公布の10年前のことで、わが国の工場における緑化や美化の先駆けとなり、2008年12月に石油・石油化学業界初のSEGES(社会・環境貢献緑地評価システム)認証を取得しています。
千葉製油所・工場では安定したエネルギー供給のために省エネルギーの推進、ゼロエミッション工場を目指した廃棄物削減の取り組みをはじめ、大気、水質等の環境負荷低減はもとより、環境に負担をかけない製品づくり、資源化推進等により、地球規模および地域の環境保全に取り組んでいる様子を見学することが出来ました。

今回の見学会で、出光興産(株)千葉製油所と工場が一体化したメリットを最大限に生かし、各種原料はもとより、蒸気、電気、ガスなどの用役を共有、また工場からの副産物を製油所で活用するなど、諸設備を相互活用することにより効率的な生産体制を実現していることが良くわかりました。
また、初めて見る広大(製油所地区:約82万坪、工場地区:約33万坪)で環境に配慮された製油所構内のバス見学と製油一課計器室での藤原様の判り易い丁寧なご説明に参加者みな感激でした。特に、省エネルギー優秀事例全国大会で1986年度から継続的に優秀事例として表彰されている省エネルギー活動、25年以上にわたり取り組んでいるTPM活動(全員参加の経営改善活動)の説明や運転中の景気室内での地震発生時装置自動停止システムや多くの装置群の運転監視状況見学などこれまでの見学会では知ることのできなかった知見を得たり、騒音対策など日頃参加者が疑問に思っていたことも適切に答えて頂きました。
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最後になりましたが、EVF見学会の企画をアレンジして頂いた総務課 小曽根春男様、 長野優花様 ありがとうございました。
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2017年07月27日

EVF見学会報告:富士通テクノロジーホール

開催月日:7月27日(木)
訪問先:「富士通テクノロジーホール」
参加者:22人

富士通は1935年通信機メーカーとして誕生しました。
川崎工場は富士通の本店で開発設計の拠点であり、製造ラインを持たない工場です。敷地内は広く、東京ドーム2.5倍のスペースに、豊かな自然に囲まれて、最先端のテクノロジーが川崎工場から生まれています。
今回は川崎工場内「富士通テクノロジーホール」を見学しました。

富士通テクノロジーホールは下記の3つのゾーンがあります。

  Now & Future Zone  新たな発想でより良い社会を
  Presentation Zone お客様とともに豊かな未来を 
  History Zone  それは挑戦の歴史。 80年以上に及ぶ富士通の歴史を紹介
 
 <Now & Future Zone>
Tour20170722r1.jpg 富士通はICT(情報通信技術)を活用した新しい製品やサービスをうみだしています。
ここでは携帯電話やパソコンをはじめ、社会の発展に貢献していく様々な分野の最新技術が展示されています。
 今回は20の最新技術の内、下記の4つを体験しました。
 
  1.3D心臓シュミレーション
   従来は白黒でしか出来ませんでしたが、カラーで心臓の動きが立体的に見ることが出来ます。
   しかも、輪切りにした状態で内部の血管の動きや、血管の太さや血液の流れの方向が色別に表現されています。
  患者は手術前に、自分の心臓の状態をシュミレーションで見て理解できる等、近い将来には手術の重要なツールになると思われます。
 2.3Dセンシングで実現する新しいスポーツの世界
  年々高度化する体操競技.の判定は年々困難になってきています。
  1秒間に約230万点のレーザーを対象物に向けて発光する事による測定で体にセンサーをつける必要がなくリアルタイムで高精度な採点につなげることができます。
 3.農業経営ソリューション
  農薬を使用しないので、洗う必要がなく雑菌が付かないので長持ちする。
  低カリウムレタスはカリウムの気になる方にも安心です。
 4.人口知能 Zinrai
   Zinrai(ジンライ)」の語源は、 素早く、激しいことを意味する「疾風迅雷(しっぷうじんらい)」。 人の判断や行動をスピーディーにサポートし、企業や社会をダイナミックに変革させたいという想いが込められています。

<Presentation Zone>
Tour20170722r2.jpgPresentation Zoneでは富士通が世界に誇る最先端技術・スーパーコンピューター「京」を見ることが出来ます。
「京」は88,128個のプロセッサを接続した超大型システムで、1秒間に10の16乗(1京)の演算が行える性能です。
精密なシュミレーションで台風の進路や集中豪雨などの予測、新しい医療品の開発などに貢献しています。

<History Zone>
80年以上に及ぶ富士通の歴史を紹介しています。それは挑戦の歴史です。
1935年、富士通は通信機メーカーとして誕生しました。以来、電話交換機の技術を応用したリレー型計算機、日本の8ビットPCの始祖FM−8、国内初のCD―ROM搭載機など日本のパソコン史に残る名機が見れます。
又、地球5周以上の長さに到達している海底通信システムなど富士通の歩みを確かめる事が出来ます。

Tour20170722r3.jpg最後になりましたが、ご丁寧にご案内して頂いた森本様、謝敷様及び総務部 シニアマネージャー 荻野 浩之 様ありがとうございました。
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2017年06月22日

EVF見学会報告:東日本旅客鉄道(株)大宮総合車両センター

・開催日時: 平成29年6月22日(木)
・見学先 : 「東日本旅客鉄道椛蜍{総合車両センター」
          http://www.stib.jp/sangyokanko/jr.shtml
・参加者数 : 22名

「東日本旅客鉄道椛蜍{総合車両センター」は大宮駅に隣接して1894年(明治27年)に設立された歴史を持ち、長く「大宮工場」と呼ばれてきたが、2004年(平成16 年)6月1日に現名称に変更しました。1894年に当時の日本鉄道葛ニ務部汽車課として設立されて以来、120年にわたり鉄道車両のメンテナンスや新造・改造を行っています。対象となる主な車両は首都圏を走る通勤車両や特急車両、またJR東日本管内のSL修繕も行われています。通常、車両は各地区にある車両センターで定期検査を受けていますが、約3年に1回の割合で大宮総合車両センターに「入場」 し、2週間から1ヵ月程度かけて詳細な検査・修繕が行われます。

20170622R01.jpgレクチャーを受けた後、全員ヘルメットを被って見学コースへ案内していただきました。
検査の流れは車両が入場するとどの様な検査・修繕が必要かをチェックし、車体をジャッキアップして台車と車体を切り離します。台車は台枠と輪軸に解体し、モーター等も外します。台枠はキズのチェックやブレーキ部品の検査をし、輪軸は軸の傷や軸受けの検査を入念にチェックし、モーター・速度メーター・パンタグラフ等の様々な部品を検査・修繕します。
20170622R02.jpg車体は車体側面の溶接や、ドアを動かす装置の動作チェック、塗装・窓ガラス等の修繕・交換をし、再度台車に車体を乗せて、出場監査・試運転等の検査を行います。


20170622R03.jpg「東日本旅客鉄道椛蜍{総合車両センター」の特徴は次の通りです。
1.ISO9001を取得し「品質の確保」につとめ、ISO14001を取得し「環境 保全」につとめ、廃棄物処理リサイクル99.9%にし、構内はバッテリー車にするなどCO2の排出削減活動取組んでいること。
2.地域との関わりとしてインターシップ(高校生や大学院生の職場体験)や東日本地域のイベントの参加(大宮中山道まつり等)、鉄道ふれあいフェア、見学会の実施、鉄道博物館との連携等を行っていること。
3.社員の育成機関としての訓練所機能を果たしている。明治27年に日本鉄道(株)業務部汽車課として大宮工場が設立され、昭和62年の民営化に移行するまで、鉄道工場専業として広い敷地有し、大勢の職員を支えてきたことからしても「鉄道の町・大宮」と言われる所以であった。

私たちは何となく電車に乗っているが、 その電車や機関車を故障なく走らせるために、大勢の技術専門家が関わってメンテナンスをしていることを目の当たりに見させていただきました。とくに重機を使っての仕事だけに男の職場であると実感すると共に、長年にわたる技術を積み上げてきたノウハウを如何にして後輩たちに引き継いでいくかにかかっている職場でもありました。これからは電車に乗るのにも維持管理に努めている人たちのこと を意識しながら乗りたいと思います。
20170622R04.jpg最後になりましたが、ご親切にご案内していただいた東日本旅客鉄道株式会社
総務課 片岡義雄様、ありがとうございました。
                    文責   久保田 惣治
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2017年05月25日

EVF見学会報告:ウェザーニューズ社

5月度EVF見学会の報告

実施日:2017年5月25日(木) 10:00〜12:00
見学先:「株式会社ウェザーニューズ社」
〒261-0023 千葉県県千葉市市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデン
      Tel. 043-274-1939
 https://jp.weathernews.com/corporate-outline/
参加者:22名

本日は午前中に元ウェザーニューズ社社員の三枝茂氏のご案内で同社を見学し、午後は同氏から「気象情報のビジネスへの活かし方」という演題でご講演を頂きました。
同社の気象情報がどのように作られ、どのような分野のビジネスに活かされているのかについては午後のセミナーで詳しくご説明頂きましたので、別発行の「セミナー概要報告」をご覧頂くこととし、本報では見学会に焦点を合わせた内容を報告します。

1.ウェザーニューズ社設立の経緯
 ウェザーニューズ社は、1970年月に小名浜港を襲った爆弾低気圧のために貨物船が沈没し15名の尊い命が失われた事故をきっかけに、創業者の石橋氏の「本当に役立つ気象情報があればこの事故を防げたかもしれない」という思いにより1986年に設立された。

2.ウェザーニューズ社の組織
 同社は日本にあるグローバルセンターのもと、アムステルダム、コペンハーゲン、オクラホマ、ヤンゴン、マニラに各地域センターを持ち、海、空、陸すべてのサービスにおいて連携しながら、24時間365日、顧客をサポートしている。年商145億円、従業員数764名(内:海外109名)で運営している。もともとは海運会社向けの気象情報サービスから始まった。

3.主なサービス分野
もとになる気象情報は、独自の観測インフラ(衛星、レーダー、各種センサー他)、サポーター情報、全世界の公的機関による観測情報等により収集される。
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次にこれらのもと情報をベースに、スパコンを用いた14種類の独自予測モデルで分析と予測を行なう。予測結果は航海気象、陸上気象、航空気象、生活気象の分野ごとに44市場に向けてサービスを行なっている。

3−1.航海気象
 全世界の外交船舶2万隻の内6000隻に対し安全で経済的な運航をサポートする。
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3−2.陸上気象
 道路気象、鉄道気象、工場気象等々、約20の気象分野にサービスする。代表的な事例として、全国の97%約53,000店舗のコンビニに対し最適な発注をサポートしている。

3−3.航空気象
 約7000便/日の航空機に対して安全で経済的、そして乗客には快適な空の旅をサポートしている。
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3−4.生活気象
 日常生活に密着したトラベル気象、放送気象、栽培気象、山岳気象、スポーツ気象等々 約20分野について気象情報をサービスしている
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気象庁からTV等で提供される気象情報とウェザーニューズ社から提供される気象情報の決定的な違いは、前者が疎で画一的な一般情報なのに対して、後者は対応策までセットにした費用対効果が伴う密な情報であるという点である。

最後になりましたが、説明や案内をして下さった宮部取締役、三枝事務局長、高橋様に厚く御礼申し上げます。
Tour20170525r5.JPG 


                                   (文責:小栗武治)
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2017年04月20日

EVF見学会報告:昭和電工(株)プラスチックケミカルリサイクル(KPR)

EVF見学会の報告

・開催日 : 平成29年4月20日(木)
・見学先 : 昭和電工(株)プラスチックケミカルリサイクル(KPR)
             〒210-0867 神奈川県川崎市川崎区扇町5-1
・URL  : http://www.sdk.co.jp/kpr/index.html
・参加者数: 15名

軽くて変化しないプラスチックは大変便利ですが、使用済みになるとその長所が短所になり、一度利用されると利用価値の無いものとして焼却すると有害物質であるダイオキシンが発生し、各地で問題となってきました。使用済みプラスチックを再利用する有効な方法(手法)がなかなか見出せない中、環境問題がクローズアップされ、 環境にやさしく利用価値の高いリサイクル方法(手法)が求められていました。
Tour20170420r1.jpg昭和電工のプラスチックケミカルリサイクルは、家庭や企業で一度利用され商品価値のなくなった使用済みプラスチックをガス化し、アンモニアを製造します。

KPR(ガス化手法)工程は下記の様になります。

[工程-1] 破砕成形設備にて 減容成形
 収集された使用済みプラスチックは昭和電工川崎事業所へ運ばれ、投入コンベアーにより破砕機に投入されます。 破砕した使用済みプラスチックは異物を除去した後、成形機により小さな固まり(成形プラ)に加工されます。
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[工程-2] ガス化設備にて 合成ガスを製造
 2つのガス化炉を通ってプラスチックは合成ガスになります。 プラスチックの固まりは「低温ガス化炉」と「高温ガス化炉」という2つのガス化炉の中で温度と圧力を調整され、水素と二酸化炭素の合成ガスとなります。 昭和電工ガス化プロセスは合成ガス生成過程で回収されるスラグ、金属類、塩、硫黄は、全て「資源」として有効利用されるゼロエミッション型リサイクル設備です。
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[工程-3] 合成ガス中の水素からアンモニアを製造
 ガス化設備で作られた水素と二酸化炭素の合成ガスは、アンモニア製造設備へ運ばれ、合成ガスから水素を取り出し、その水素を利用してアンモニアが作られます。二酸化炭素は隣接している工場にてドライアイス、液化炭酸ガスとして出荷されています。
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[アンモニアってなに? なぜ、アンモニアを製造できるの?]
 アンモニアは一般的には、肥料やアクリル系の繊維等、様々な工業製品の原料になります。石炭や重油等の燃焼に伴い発生する有害な窒素酸化物を除去したり、工場等からでる酸性の廃液等を中和する薬剤として利用されます。アンモニアは無色・透明の気体で、洋服やプラスチック製品など、暮らしに身近な製品の原料や薬剤として使われる化学製品です。
アンモニアは、窒素と水素の化合物で、主に石油を精製してできるナフサ等から水素を取り出し、空気中の窒素と合成させて製造されます。
 プラスチックは炭素と水素を主成分としており、主に石油から作られています。
 ナフサなどをプラスチックに置き換え、水素を取り出すことにより、従来の原料と変わらぬものとして利用されアンモニアを製造することができるのです

[KPRガス化プロセス3つの特長]
1.塩素を含んだプラスチックでもリサイクルが可能で、分別の必要がありません。工程内から取り出した塩素分も再び基礎化学品としてリサイクルできます。
2.炭酸ガスは、大気放出されることなく、ドライアイスや液化炭酸ガスとして利用されます
3.合成ガス生成過程で回収される、スラグ、金属等は、「資源」として有効利用されるリサイクル設備です。
最後になりましたが、大変親切にご案内いただいた昭和電工(株)プラスチックケミカルリサイクル(KPR)推進室 篠原 様  竹田 徹室長様、ありがとうございました。
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                        (文責:久保田 惣治)

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2017年03月23日

EVF見学会報告:日清オイリオ横浜磯子工場

3月度EVF見学会報告               小栗武治
実施日:2017年3月23日(木) 10:00〜12:00
見学先:「日清オイリオ横浜磯子工場」
〒220-8623 神奈川県横浜市磯子区宝新森町1番地
      Tel. 045−757−5038
      http://www.mapion.co.jp/phonebook/M26032/14107/21430113109/
参加者:18名

Tour20170323R1.jpg日常私たちが口にする食用油を生産する日清オイリオ磯子工場を見学しました。工場はJR磯子線磯子駅のすぐ前、徒歩5分のところにあります。最初にVTRにより原料から食用油ができるまでの分かりやすい説明がありました。磯子工場は1963年に建設され、1,000名の従業員が働き、うち400名が日清オイリオの社員だそうです。

 1.食用油の作り方
 油の原料には、菜種、大豆、ゴマ、オリーブ、ブドウの種、べに花、トウモロコシ、コメ、ヒマワリ、パームなど多種にわたることを知りました。世界各地から運ばれた原料は船から直接大きなホースにより吸い上げてサイロにためます。次に原料中の異物などを取り除き、原料を粉砕し機械で絞り原油を作ります。その後原油からガム質などの余計なものを取り除き、脱色・脱臭された後品質チェックを受けボトルに詰められます。除去されたガム質は他の製品の材料に、また搾りかす等は肥料や、家畜の飼料などとしてすべて有効に活用しているとのことです。

 2.主な施設
磯子工場は約10,000坪(東京ドーム9個分)、原料保管用サイロは191本、工場の専用ふ頭には70,000トンの大型船が係留できます。ボトリング用の機械は200本/分の能力を持ち、完成した製品は自動倉庫で保管・管理されます。敷地内には都市ガスを使った自家発電設備があり電力は自給しているとのことです。発電施設で余った熱を使って蒸気を作り利用しています。工場では「ISO 9001(品質マネジメントシステム)」、「ISO14001 環境マネジメントシステム」を取得しており、品質管理や環境保全に努めているとのことです。
 
Tour20170323R2.jpg 3.工場見学
油を搾るという工程上、環境にやさしい圧縮天然ガスで走る見学用バスで、広大な工場
敷地内を巡回しながら各施設の説明を受け、ボトリング工程を見学しました。
工場敷地ではかなり油の臭いが漂っていますが、敷地外では臭わないようにコントロールしているとのことです。臭いや工場排気、排水等については横浜市と公害防止協定を結んで協定値以下に収めているとのことです。
工場見学会の後、展示室で、原料や商品のサンプルを見学しました。

Tour20170323R3.jpg最後になりましたが、説明や案内をして下さった神谷様に厚く御礼申し上げます
                        (文責:小栗武治)
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2017年01月26日

EVF見学会報告:味の素 川崎工場

EVF見学会の概要報告      (久保田 惣治)
・開催日時 : 平成29年1月26日(木)
・見学先  : 味の素 川崎工場
          https: //www.ajinomoto.co.jp/kfb/kengaku/kawasaki/ 
・参加者数 : 14名

「味の素」は1888年、葉山の海岸で鈴木ナカが、化学の知識が無いながらも家計の足しにと海草からヨードを取り出す試みから始まった。
当時帝国大学理科大学の助教授であった池田菊苗博士は、昆布だしを味わう内に、4つの基本味である甘味、塩味、酸味、苦味とは違う、もうひとつの味があることを確信。研究を重ねた末、1908年についに昆布だしの味の成分がグルタミン酸というアミノ酸の一種であることを発見し、この味を「うま味」と命名する。そして、グルタミン酸を原料としたうま味調味料の製造方法を発明し1909年5月、「味の素」と名付けた調味料を満を持して世に送り出した。
「味の素」は現在では世界の130か国で販売されています。

「味の素」の工場見学には 1.「味の素」コース、 2.「ほんだし」コース 、3.「COOK DO」コースの3つがあり、今回は「ほんだし」コースを見学しました。

見学会はまず「シアター見学」です。360度の大迫力スクリーンでうま味と共にあった日本人の食のあゆみを体感しました。
「シアター見学」の後は「アジパンダ」バスに乗って工場に移動します。
工場は33万平米と広大で、京急電鉄の「鈴木町駅」は味の素の鈴木三郎助社長にちなんで名付けられたそうです。
Tour20170126R1.jpg「ほんだし工場」に入るとまず「かつお節削り体験」です。
私たちが小さい頃には家庭では毎日「かつお節削り」をしていたと思いますが、今では「かつお節削り」をされている家庭では無いでしょう。そんな昔懐かしい体験もしました。

「ほんだし」の製造工程は、赤道付近で水揚げされたかつおは-20度で冷凍され、かつお節工場に運ばれる。かつお節工場ではこだわりの薪で煮熟・焙乾され、深い香りとこくが染み込み、燻かたの違いで、「深燻し」、「極深燻し」、「浅燻し」の3種類のかつお節になる。
かつお節は粉砕工程で5mmから更に1mmに砕かれ、かつおのうまみや煮汁からと作ったエキスをかけられた後に顆粒状にされる。サラサラな顆粒状にすることで溶けやすく、どんな料理にも合いやすくなります。

製造工程見学の後はうまみ体験・「ほんだし」おにぎり試食会です。
お味噌だけで作ったお味噌汁にほんだしを加えることに依って味が全く変わるのは吃驚です。

味の素川崎工場が稼働し始めたのは1914年。その頃の多摩川沿いは芦原や畑・松林が広がる土地でした。それから100年、川崎市はベッドタウンとして成長を遂げ、多摩川沿岸も様々な工場や住宅がひしめき合う様になっています。
食品やアミノ酸の製造過程から出る排水には、窒素や有機物が多く含まれています。もしそれらを処理せずに多摩川に放流すれば、植物プランクトンや藻が大量発生し、水質を悪化させる原因になりかねません。そこで川崎工場の排出処理施設では、微生物の力を使って窒素や有機物を除去し、多摩川の水よりもきれいにして環しています。また排出処理工程で出る汚泥も、乾燥させることで肥料の原料として資源化して、循環しています。

製造過程では電力を大量に使用しますが、川崎工場では必要なエネルギーはすべてを自家発電でまかなっています。発電の要となるのが6基のガスエンジン設備とボイラーです。
この設備では工場内で必要な電力以上の発電が可能なため、余剰電力は東電に売電しています。

製造過程で出る「搾りかす」も燃料として使用しています。川崎工場で製造している液体調味料は大豆の搾りかすが(ヒューマス)発生します。従来ヒューマスは燃料として使用するのが困難でしたが、濾過洗浄技術の向上に取り組み、石炭並みの熱量を有するバイオマス燃料として利用することが出来る様になりました。

この様に味の素は地域の特色に合わせて環境への取り組みを進めています。

最後になりましたが、ご親切にご案内頂いた味の素うま味体験館の皆様ありがとうございました。
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