2018年10月17日

EVF見学会報告:「オートモーティブエナジーサプライ株式会社(略称:AESC)」&「日産ヘリテージコレクション」

実施日:2018年10月17日 10:00〜13:00
訪問先:
「オートモーティブエナジーサプライ株式会社(略称:AESC)」
  http://www.eco-aesc-lb.com/
「日産ヘリテージコレクション」
  https://nissan-heritage-collection.com/TOUR/
参加者:23名

4月以降休止していたEVF見学会の再開第一号として、10月17日に神奈川県座間市にあるオートモーティブエナジーサプライ株式会社と隣接する日産ヘリテージコレクションの見学会を実施いたしました。

<オートモーティブエナジーサプライ株式会社>

EVやハイブリッド車で自動車の電動化を支える最先端技術としてのリチウムイオン電池の製造工程を説明いただき、その後、実際の製造ラインを見学させていただきました。見学前に全員靴を履きかえて、クリーンルームで体についたチリを取り除きます。中に入ってみると、製造ラインは自動車の部品工場とは思えない清潔さで、とても静かな工場でした。バッテリー製造の大敵はチリなどの不純物と水分だそうで、極めて厳格な管理が行われていることが良く分かりました。世界で30万台以上を販売している日産リーフのバッテリーが重大トラブルがゼロであるという実績の秘密の一端が、かいまみられた見学でした。残念ながら機密度が極めて高く、工場の中の様子は写真で説明することができませんが、見学を終わったあとの記念写真を添付します。
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<日産ヘリテージコレクション>

AESC見学後に、隣接する日産ヘリテージコレクション(歴代の日産車が300台以上展示されています)を見学いたしました。
1933年型ダットサン12型フェートンに始まり、歴代の日産車が所狭しと展示されています。かつてラリーの日産と言われた時代にサファリラリーで大活躍した車や、国内外で活躍したレースカーも多く展示されていました。
この場所は事前に申し込めば、一般にも開放していますので、車好きの方は一見の価値が有ると思います。
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AESC社、日産ヘリテージコレクション見学につき、多大のご配慮をいただきました、AESC社の関係者の皆様、日産自動車の関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
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2018年04月26日

EVF見学会報告:「出光興産(株)石炭・環境研究所&出光バルクターミナル(株)」

実施日 : 2018年4月26日(木) 10:00〜12:50
訪問先 : 出光興産(株)石炭・環境研究所&出光バルクターミナル(株)
         http://www.idemitsu.co.jp/rd/laboratory/environment/
参加者 : 18名

4月度のEVF見学会は「出光興産(株)石炭・環境研究所&出光バルクターミナル(株)」を訪問しました。
今回は昨年9月に訪問した「出光興産(株)千葉製油所・工場」の時とは違い、前日の雨も晴れ上がり、大変気持ちの良い見学会でした。
内房線「長浦駅」まで出光バルクターミナル(株)手配のマイクロバスで迎えに来て頂き、石炭・環境研究所に着くと、先ず研究所講堂のビデオで石油会社・出光興産の石炭事業の取り組みと石炭・環境研究所、物流基地・出光バルクターミナルの概要説明がありました。

出光の石炭販売は、国内石炭火力発電所などへの直送販売のほか、千葉と徳山(周南)にバルクターミナル(中継基地)を有し、需要家への最適物流を提供するとともに、石炭・環境研究所にて蓄積したクリーンコール技術により、需要家に対して石炭の有効活用を提案しています

【石炭・環境研究所】
「石炭・環境研究所」は1982年(昭和57年)中央研究所(現先進技術研究所)内に石炭の研究グループとして発足し、2005年(平成17年)環境分野の研究開発拡大に伴い、「石炭・環境研究所」に名称変更しました。石炭・環境研究所は、石炭資源の利用可能性を広げ、多くのお客様に活用していただくことを目的に誕生し、ニーズを先取りした技術サービス(石炭評価システムなど)と、石炭のクリーン利用技術の開発(ボイラ燃焼シミュレータ、高温炉内監視カメラなど)を積極的に推進し、ラボスケールの基礎データから実機規模での実用データまでを取得・解析する設備を整え、国内外のお客様・大学・研究機関との石炭技術情報ネットワークを構築しています。
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<石炭・環境研究所の役割>
1.販売技術支援
 ・ 需要家への技術サービス
 ・ コンサルティングサービス
2.資源開発支援
 ・ 鉱山の品質評価
 ・ 鉱山の生産管理支援
3.石炭需要の創設
 ・ 環境対策技術の開発
 ・ 高効率利用技術の開発

<主な取り組み>
1.技術コンサルティング
長年培ってきた石炭の高効率燃焼技術、環境対策技術をベースに、お客様の技術課題や環境問題の解決に貢献する技術やシステムを開発し、これらのツールを基にお客様の多様なニーズに応え。
2.燃焼シミュレータ(ボイラ燃焼最適化解析)
炉内のガス流、温度分布、粒子軌跡をコンピュータで解析し、最適なボイラ運転条件を提案する。
3.石炭評価システム
新規炭の品質性能を新しい評価指標で高精度に予測し、石炭ボイラでの使用炭種拡大を支援する。
 4.高温炉内監視カメラ
石炭ボイラ内の燃焼状態やスラッギング状態を鮮明な映像で監視できる。
 5.石炭・バイオマス分析
産地によって品質が大きく異なる石炭やバイオマスをはじめとした固体燃料の性状や実用性能を分析・解析する。
6.実用性評価・試験
実機ボイラでの燃焼性、粉砕性、ハンドリング性、自然発熱性などの予測評価や微粉炭燃焼炉試験を実施する。
  7.環境対策技術商品
石炭の粉塵飛散を防止し、貯炭場や工場における作業環境改善や、近隣民家の生活環境悪化の改善に役立つ石炭粉塵飛散防止剤を揃えています。

COP21以来、地球温暖化防止が急務になり何かと批判が多い石炭事業ですが、原子力発電廃絶が叫ばれる中、近未来的にはまだまだ再生可能エネルギーに頼りきるわけには行きません。その中で断然安価な石炭利用に期待がかかっています。
その石炭事業に環境面からより新しい高レベルな環境関連技術が求められています。
出光の「石炭・環境研究所」の活動に期待したいと思いました。
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【出光バルクターミナル(株)】
出光バルクターミナルは、1986年10月から環境に配慮した大型海外炭輸入基地として操業し、特殊構造フェンスを備えた貯炭場擁壁と密閉式パイプコンベアによる構内搬送で炭塵飛散のない高能率・自動化されたクリーンなコールセンターです。

<貯炭場擁壁と防風フェンス>
高さ10mの擁壁とその上に設けた5mの特殊構造フェンス、さらに堰堤法面(擁壁外面)の勾配(30度)の相乗効果で、貯炭ヤード上の風速の減速および渦流防止効果を発揮します。
<パイプコンベヤ>
密閉式パイプコンベヤを採用した構内搬送で炭塵飛散のないクリーンなコールセンターを実現しています。
<受入設備>
最大受入船型95,790DWT級の受入れ桟橋(長さ317m、水深14m)には連続式バケットエレベーター型アンローダー(能力1,200ton/h)を擁し、パイプコンベアで貯炭場へ搬送されます。
<貯炭設備>
貯炭場は面積が79,950m2で350千トンの貯炭能力があり、荷役設備としてスタッカー&リクレーマー(能力2,400ton/h)を備え、トラック出荷と船出荷(パイプコンベアで船積設備へ搬送)されます。
<船出荷設備>
最大受入船型10,000DWT級の出荷桟橋(長さ212m、水深7.5m)には貯炭場からパイプコンベアで搬送されて来た石炭を船舶に積み込むシップローダー(能力2,400ton/h)を擁しています。
<海洋汚染防止対策>
炭塵飛散防止のため貯炭場内に設置された散水銃(固定式41基、移動式6基)からの排水や場内施設で発生した排水は石炭の粉が混ざって真っ黒になるので、事業排水処理設備で凝集沈殿・砂ろ過され処理水槽(2,500m3)へ貯められ、再び炭塵飛散防止用水として再利用(クローズドシステム)されています。なお、事業排水処理設備で分離された微粉は回収します。
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最後になりましたが、今回の見学会をアレンジして頂き、更に送迎・構内見学用マイクロバスと昼食までご用意して頂いた石炭・環境研究所 山下 亨所長様、角一雄総務主任様および出光バルクターミナル(株)代表取締役社長木下 茂樹様、上原 淳取締役業務部長様ならびにご丁寧に説明して頂いた皆様、ありがとうございました。

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2018年03月22日

EVF見学会報告:ANA(全日空)機体整備工場

実施日:3月22日(木)
訪問先:「ANA 機体整備工場」
     〒144−0041 東京都大田区羽田空港 3−5−4
     https://www.ana.co.jp/group/kengaku/outline.html
参加者 :30名

3月度のEVF見学会は大人気で予約が取り難い「ANA(全日空) 機体整備工場」を訪問しました。
これはANAホールディングス株式会社が「新現役ネット」の協賛会社なので、「新現役ネット」にお願いして実現しました。
image001.jpg見学会は3階講堂でまずスライドでANAの会社概況や沿革の説明がありました。
ANAは1952年(昭和27年)日本ヘリコプター輸送(株)として役員12名 社員16名で発足しました。1953年(昭和28年)には東京−大阪間の旅客、貨物便、運航開始、1986年(昭和61年)には初の国際定期便、東京−グアム線の運航を開始し、現在は新卒大学生の就職希望NO1の会社に成長しました。
image003.jpg見学会は東京ドームの約1.8倍の大きさがあるANA機体メンテナンス格納庫を見学しました。
格納庫の上段のデッキから見ると、ボーイング777始め大型機・中型機がどの様に整備されているかを見る事が出来ます。
通常では見る事が出来ない大型機の垂直尾翼を上から見るのは圧巻でした。
機体の整備は約6年経過すると「重整備」、4000〜6000飛行時間毎に10日間の「C整備」、500〜1000時間毎の「Aチェック」と次のフライトまでの「出発前整備」が」あります。
image005.jpg今回、見学で訪れた格納庫(ハンガー)ではボーイング777の「C整備」が行われていました。
3台のジャッキでジャッキアップされた航空機の姿を見るのは整備工場でしか見ることのできない景色です。
また傍らには点検のために外されたエンジンがあり、大きくて複雑でしたが、これに命を預けて空を飛んでいるのかと思うと不思議な感じがしました。
整備士の目視による点検、電気機器を使っての点検を行い、エンジンの内部は胃カメラの様な小型カメラで詳細に点検するそうです。
見学会は大変興味深い経験でした。
ANAは現在,SKYTRAX社(航空産業コンサルティング・格付け会社)から世界のエアラインにおいて最高評価の「5スター」を獲得しているそうです。それにもこの整備工場での、機体整備と快適な客室作りが寄与しているのでしょう。
image007.jpg最後になりましたが、今回の見学会をアレンジして頂いた「新現役ネット」の田辺洋さん、ご丁寧に説明して頂いたANA業務推進部の吉村様、ありがとうございました。
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2018年01月25日

EVF見学会報告:防衛省技術研究本部

・見学会開催日時 : 平成30年1月25日(木)
・見学先:防衛省技術研究本部 陸上装備研究所 (旧防衛省技術研究本部)
       〒252-0206 神奈川県相模原市中央区淵野辺2丁目9−54
       電話: 042-752-2941
    http://www.mod.go.jp/atla/rikusouken.html
・参加者数:20名

今回は神奈川県の淵野辺にある 防衛省技術研究本部 陸上装備研究所を訪れました。陸上装備研究所は火器、弾火薬類、耐弾材料、耐爆構造、車両、車両用機器、施設器材などの調査研究を行っており、システム研究部、弾道技術研究部、機動技術研究部で構成されています。
最初にビデオで研究所の概況説明の後、展示室を見学し、その後で下記の設備を見学しました。
  1.CBRN対応遠隔操縦作業車両システムの研究
  2.IED対処技術の研究
  3.信管衝撃シミュレーション試験装置
 
<展示室見学>
展示室には旧陸軍の歴史的な資料を見ることが出来ます。
又、既存の「120ミリ迫撃砲」に改良型弾頭を組み合わせる事で、ローテクな迫撃砲が最新の精密誘導兵器に生まれ変わる様子等を見る事が出来ました。

<CBRN対応遠隔操縦作業車両システムの研究>
防衛装備庁.jpg今回の見学会の目玉はCBRN対応遠隔操縦作業車両システムの見学です。 CBRNとは、化学(Chemical)生物(Biological)放射性物質(Radiological)核(Nuclear)の頭文字をつなげた言葉です。
一応有人でも操作出来ますが、基本的には「無線」を使用して、放射能や毒ガスで汚染された地域とは「離れた場所から遠隔操作」が出来るのです。
<IED対処技術の研究>
郊外及び都市部に敷設されたIED(即製爆発装置・地雷等)の脅威から人員及び車両を防御するために、「マイクロ波レーダー、ミリ波レーダー、レーザーレーダー」という複数のレーダーを使用し、効率よく危険物を探す事が出来るので、地雷を探すスピードは各段に向上しそうです。

<信管衝撃シミュレーション試験装置>
キャプチャ.JPG信管が火砲から受ける発射衝撃は非常に大きいため、陸上装備研究所では信管衝撃シミュレーション試験装置を備えている。
本装置は、高圧チャンバに貯めた窒素ガスにより、飛翔体を長さ18.5mのランチャ内で加速して試験槽内に射出するものである。

1月見学会 ー2.jpg今回は大変内容の濃い見学会でした。大雪が残る寒空の中、器材の準備や詳細な説明をして頂いた中村研究調査官始め多数の研究官の皆様及び見学会のアレンジをして頂いた防衛事務官 齋藤秀夫様、ありがとうございました。

以上   (文責:久保田 惣治)
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2017年12月21日

EVF見学会報告:電力中央研究所

・見学会開催日時 : 平成29年12月21日(木)10:00〜12:00
・見学先     : 電力中央研究所 我孫子地区
            〒270-1194 千葉県我孫子市我孫子1646 
・URL     : http://criepi.denken.or.jp
・参加者数    : 14名

今回は電力中央研究所6事業所の内、我孫子地区を見学しました。我孫子地区には研究所として地球工学研究所、環境科学研究所があります。今回は数ある研究施設の中の「電磁界暴露装置」、「高経年化コンクリート構造性能試験システム」、「津波・氾濫流水路」、「空気力載荷装置」の4種類の研究施設を見せて頂きました。最初に、電力中央研究所の全体像、我孫子研究所建設の歴史、機能的特徴・能力等などについてスライドで勉強した後、実地見学を行いました。
 
1 . 電力中央研究所の全体像
電力中央研究所は大手町地区、横須賀地区、我孫子地区、狛江地区、赤城試験センター塩原実験場の6事業所で構成されている。研究の分野は、原子力発電、火力発電、水力発電、電力流通、需要家サービス、環境、事業経営、共通分野横断、と広範囲に亘っている。
創設以来60年以上に亘って、工学・理学・社会科学など多様な分野の専門家が連携して、電気事業にかかわる研究開発を行なっている。2017年度の要員は744名(うち博士が398名)、事業規模は298億円で大半は電力会社からの寄付金で賄われている。
当我孫子地区は1957年に農電研究所として設置されその後1986年に我孫子研究所として改称した。

2. 今回の見学施設
 2−1 電磁界暴露装置
CIMG6355-2.JPG    当施設では電磁界が生物に与える影響の評価を行なっている。中間周波数帯(300Hz〜10MHz)を使う家電製品や産業用機器から発生する磁界、送配電線などから発生する商用周波数帯(50、60Hz)の磁界について調べている。装置には金属材料を使うことが出来ないため、木材とプラスティックで作られている。
塩化ビニール製の箱に、大腸菌、受精鶏卵、等々を入れて均一な磁界を浴びせ、生殖や発生への影響を調べている。対象グループと磁界暴露グループを比較し、両グループの差が磁界によるものか生物個体のばらつきによるものかを調べたが、統計的な優位差を見出すことはできなかった。

 2-2 高経年化コンクリート構造性能試験システム
CIMG6359-2.JPG    電力施設の高経年化したコンクリート構造物の信頼性向上に役立てるため、コンクリート構造物の環境作用による材料的な劣化と荷重作用による構造的な損傷の相互作用の影響や、これらが材料・構造的性能に与える影響を解明している。この設備は「コンクリート製造・養生室」、「環境作用負荷装置」、「荷重作用負荷装置」からなっている。見学では「環境作用負荷装置」の扉を開けて中に上半身を入れさせて頂いたが、高温・高湿度の環境のためあっという間にメガネが曇ってしまい実験環境の厳しさを体感できた。

 2−3 津波・氾濫流水路
CIMG6362-2.JPG大規模津波が陸上に遡上した時の流れを再現し、津波に対する個々の施設・機器・建屋の頑強性を評価する。模型縮尺による影響が小さい条件下で巨大津波の特徴を適切に再現する。当日は実験の様子を記録した動画で、本物の流木や軽自動車を津波に乗せて構造物に激突させて衝撃応力を測定する様子を見た。650トンのヘッドタンクから水を流し、ゲートにせき止めた状態から2.5秒でゲートを前開させ試験水路
内に津波の流れを再現させる。すさまじい津波の再現映像に息を飲んだ。

 2−4 空気力載荷装置
CIMG6374-2.JPGダムや送電設備などの電力施設の健全性を維持・確保するために、実験、現地観測、
数値シミュレーションを用いた評価手法や対策技術の開発を行なっている。見学では送電線への着雪による翼効果発生のため送電線が上下方向に動揺(ギャロッピング)する現地観測映像を見たが、太い送電線が鉄塔間で上下に大波の様に揺れる様子に驚いた。次にこの様子を再現した実験を見せて頂いた。風洞の大型ノズルから吹き出された風により模擬の送電線に動揺が発生する。これが発生すると動揺した送電線同士が干渉しショートに至る。送電線4本を適切な間隔に保ち、着雪が発生すると自動的に送電線のねじれ方向の傾きを調整することにより揺動発生を防ぐ雪害対策装置の効果などの説明があった。

CIMG6376-2.JPG見学により日本の電力に関する最先端の技術内容や基礎解析のすごさを認識し、日本人と
して誇らしい気持ちになりました。丁寧に電力中央研究所の全体説明をして下さった入江
真所長、および現場案内と個々の施設で技術的解説をして下さった稲田恵美子様に感謝申
し上げます。

以上   (文責:小栗武治)
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2017年11月30日

EVF見学会報告:国立環境研究所

・見学会開催日時 : 平成27年11月30日(木)  10:00〜11:30
・見学先 : 国立研究開発法人   国立環境研究所
    〒305−8506  茨城県つくば市小野川 16−2
    http://www.nies.go.jp
・参加者数  18名

今回は我が国の環境対策研究施設の草分けである国立研究開発法人 国立環境研究所を見学させていただきました。この研究所は、公害問題が深刻な状況にあった1974年に、環境庁の研究所として、筑波学園都市に設置されました。当初は少人数でスタートを切った研究所はその後40年間に、大気汚染や水質汚濁などの地域的な環境問題から、化学物質による環境影響、さらには地球環境に至るまで、わが国及び世界における環境研究の中核として、最新の設備と幅広い専門知識を駆使した研究所になっています。

image001.jpg環境研究の柱となる1)地球環境、2)資源循環・廃棄物、3)環境リスク、4)地域環境、5)生物・生態系環境、6)環境健康、7)社会環境システム、8)環境計測、9)災害環境分野の9つの分野を担う研究センターを設置し、基礎研究から課題対応型研究に取り組み我が国の環境政策に必要な科学的知見を提言しています。
今回の見学会ではとても全てを見ることはできないので概要を伺った後で「環境試料タイムカプセル棟」と「水環境実験施設」見学し、主任研究員の方々から分かりやすく解説していただきました。

最初にご案内頂いた「環境試料タイムカプセル棟」では、国内の絶滅危惧野生動物種の皮膚などから培養した体細胞、生殖細胞(精子、卵子、受精卵、始原生殖細胞など)および組織を長期保存用タンクの中で凍結(冷凍)保存しています。これによって絶滅危惧種の遺伝的多様性を将来に残すことができます。

また、凍結した細胞等は絶滅原因の研究、感染症に関する研究あるいは個体増殖に関する研究に使用することが可能で、絶滅危惧種の保全に役立ちます。

image003.jpg今後は絶滅した生物の保存された生殖細胞から、絶滅生物の再生が可能になったら素晴らしい事だと思いました。

次の「水環境実験施設」では、陸水域の水質汚濁や環境汚染物質が生物に及ぼす影響、生物多様性の維持機構、絶滅に瀕する野生動植物の保全手法などを総合的に研究しています。研究・施設のポイントは、
1)水環境と生態系の関係の追求
2)化学物質の水生生物への影響実験です。

上記の様に、国立環境研究所が生物多様性・生態系の保全を行い、生態系からの恵みを享受できる自然共生社会の実現に貢献されていることが理解出来ました。

image005.jpg国立環境研究所には今回見学出来なかった沢山の研究施設があります。
又、機会がありましたら再度見学会をお願いしたいと思います。

 最後になりますが、見学会のお世話をして頂いた企画部広報室の志田奈津子様、概要説明をして頂いた今瀬修係長、施設見学でお世話になった大沼学主任研究員、小神野豊及び岡健太高度技能専門員の皆様、ありがとうございました。
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2017年09月28日

EVF見学会報告:出光興産(株)千葉製油所・工場

・開催日時: 平成29年9月28日(木)10:45〜13:00
・見学先 : 「出光興産(株) 千葉製油所・工場」報告
        http://www.idemitsu.co.jp/factory/chiba/index.html
・参加者数 : 16名

9月度EVF見学会は前夜からの大雨の為に内房線が大幅に乱れ訪問先への到着が約30分遅れたため、先方が予定していた見学内容とコースが残念ながらかなりカットになりました。
内房線の「姉ヶ崎駅」まで出光興産(株)のマイクロバスで迎えに来て頂き、千葉製油所・工場に着くと先ず、本館事務所講堂のビデオで製油所・工場の概要説明がありました。003-2.JPG
出光興産(株)千葉製油所・工場(10月1日から千葉事業所に名称変更)は、「燃料油の精製・製造」と「石油化学製品の製造」を行う一方で、「潤滑油」「機能化学品」「機能性樹脂」などの高付加価値製品の製造を行う、出光グループのなかで最大規模の事業所です。

千葉製油所は1963年(昭和38年)に操業を開始。出光興産(株)の基幹事業所として、最先端の装置や生産システムを多数導入し、首都圏を中心に旺盛な需要に対応しています。因みに年間原油処理能力は、日本の石油消費量の約5%を生産し、出光全体の40%にあたるそうです。
製油所と石油化学工場が一体化したメリットを最大限に活かし、石油精製からプラスチック材料の生産まで、効率的で一貫した生産体制を実現しています。
製油所の設備能力は190,000バレル/日(30,000キロリットル/日)の原油処理能力をもつ常圧蒸留装置や石油留分に応じた多くの精製装置を有し、出光で唯一の潤滑油生産拠点として潤滑油精製装置があります。
006-2.JPG原油は、加熱炉で約360℃に熱せられたのち常圧蒸留装置に送られ、沸点の違いを利用してLPG・ガソリン・ナフサ・軽油・重油などの石油製品のもととなる留分に分けられ、更に様々な精製工程を経て製品化されます。

千葉工場は1975年(昭和50年)に操業を開始。エチレンをはじめポリプロピレン、シンジオタクチックポリスチレンなどの樹脂を生産しています。敷地内には機能材料研究所を有し、ユーザーニーズに直結した生産体制をつくりあげています。
工場には製油所からパイプラインで送られてくるナフサやLPガスを分解して石油化学製品の基礎原料であるエチレン、プロピレン、アセチレンなどを製造するエチレン装置(設備能力374,000トン/年)や、ナフサからベンゼンやパラキシレン、高沸点溶剤を製造する芳香族製造装置(設備能力:パラキシレン265,000トン/年、高沸点溶剤20,000トン/年)があり、石油化学原料となるモノマーから、プラスチック成形加工用のポリマー(合成樹脂)まで生産しています。

千葉製油所・工場の環境への取り組みでは、1963(昭和38)年の操業開始時から周囲にグリーンベルトを設け、地域の景観と環境に配慮した緑豊かな「公園工場」としてスタートしました。これは公害対策基本法公布の10年前のことで、わが国の工場における緑化や美化の先駆けとなり、2008年12月に石油・石油化学業界初のSEGES(社会・環境貢献緑地評価システム)認証を取得しています。
千葉製油所・工場では安定したエネルギー供給のために省エネルギーの推進、ゼロエミッション工場を目指した廃棄物削減の取り組みをはじめ、大気、水質等の環境負荷低減はもとより、環境に負担をかけない製品づくり、資源化推進等により、地球規模および地域の環境保全に取り組んでいる様子を見学することが出来ました。

今回の見学会で、出光興産(株)千葉製油所と工場が一体化したメリットを最大限に生かし、各種原料はもとより、蒸気、電気、ガスなどの用役を共有、また工場からの副産物を製油所で活用するなど、諸設備を相互活用することにより効率的な生産体制を実現していることが良くわかりました。
また、初めて見る広大(製油所地区:約82万坪、工場地区:約33万坪)で環境に配慮された製油所構内のバス見学と製油一課計器室での藤原様の判り易い丁寧なご説明に参加者みな感激でした。特に、省エネルギー優秀事例全国大会で1986年度から継続的に優秀事例として表彰されている省エネルギー活動、25年以上にわたり取り組んでいるTPM活動(全員参加の経営改善活動)の説明や運転中の景気室内での地震発生時装置自動停止システムや多くの装置群の運転監視状況見学などこれまでの見学会では知ることのできなかった知見を得たり、騒音対策など日頃参加者が疑問に思っていたことも適切に答えて頂きました。
007-2.JPG
最後になりましたが、EVF見学会の企画をアレンジして頂いた総務課 小曽根春男様、 長野優花様 ありがとうございました。
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2017年07月27日

EVF見学会報告:富士通テクノロジーホール

開催月日:7月27日(木)
訪問先:「富士通テクノロジーホール」
参加者:22人

富士通は1935年通信機メーカーとして誕生しました。
川崎工場は富士通の本店で開発設計の拠点であり、製造ラインを持たない工場です。敷地内は広く、東京ドーム2.5倍のスペースに、豊かな自然に囲まれて、最先端のテクノロジーが川崎工場から生まれています。
今回は川崎工場内「富士通テクノロジーホール」を見学しました。

富士通テクノロジーホールは下記の3つのゾーンがあります。

  Now & Future Zone  新たな発想でより良い社会を
  Presentation Zone お客様とともに豊かな未来を 
  History Zone  それは挑戦の歴史。 80年以上に及ぶ富士通の歴史を紹介
 
 <Now & Future Zone>
Tour20170722r1.jpg 富士通はICT(情報通信技術)を活用した新しい製品やサービスをうみだしています。
ここでは携帯電話やパソコンをはじめ、社会の発展に貢献していく様々な分野の最新技術が展示されています。
 今回は20の最新技術の内、下記の4つを体験しました。
 
  1.3D心臓シュミレーション
   従来は白黒でしか出来ませんでしたが、カラーで心臓の動きが立体的に見ることが出来ます。
   しかも、輪切りにした状態で内部の血管の動きや、血管の太さや血液の流れの方向が色別に表現されています。
  患者は手術前に、自分の心臓の状態をシュミレーションで見て理解できる等、近い将来には手術の重要なツールになると思われます。
 2.3Dセンシングで実現する新しいスポーツの世界
  年々高度化する体操競技.の判定は年々困難になってきています。
  1秒間に約230万点のレーザーを対象物に向けて発光する事による測定で体にセンサーをつける必要がなくリアルタイムで高精度な採点につなげることができます。
 3.農業経営ソリューション
  農薬を使用しないので、洗う必要がなく雑菌が付かないので長持ちする。
  低カリウムレタスはカリウムの気になる方にも安心です。
 4.人口知能 Zinrai
   Zinrai(ジンライ)」の語源は、 素早く、激しいことを意味する「疾風迅雷(しっぷうじんらい)」。 人の判断や行動をスピーディーにサポートし、企業や社会をダイナミックに変革させたいという想いが込められています。

<Presentation Zone>
Tour20170722r2.jpgPresentation Zoneでは富士通が世界に誇る最先端技術・スーパーコンピューター「京」を見ることが出来ます。
「京」は88,128個のプロセッサを接続した超大型システムで、1秒間に10の16乗(1京)の演算が行える性能です。
精密なシュミレーションで台風の進路や集中豪雨などの予測、新しい医療品の開発などに貢献しています。

<History Zone>
80年以上に及ぶ富士通の歴史を紹介しています。それは挑戦の歴史です。
1935年、富士通は通信機メーカーとして誕生しました。以来、電話交換機の技術を応用したリレー型計算機、日本の8ビットPCの始祖FM−8、国内初のCD―ROM搭載機など日本のパソコン史に残る名機が見れます。
又、地球5周以上の長さに到達している海底通信システムなど富士通の歩みを確かめる事が出来ます。

Tour20170722r3.jpg最後になりましたが、ご丁寧にご案内して頂いた森本様、謝敷様及び総務部 シニアマネージャー 荻野 浩之 様ありがとうございました。
posted by EVF イベント at 19:00| 日記

2017年06月22日

EVF見学会報告:東日本旅客鉄道(株)大宮総合車両センター

・開催日時: 平成29年6月22日(木)
・見学先 : 「東日本旅客鉄道椛蜍{総合車両センター」
          http://www.stib.jp/sangyokanko/jr.shtml
・参加者数 : 22名

「東日本旅客鉄道椛蜍{総合車両センター」は大宮駅に隣接して1894年(明治27年)に設立された歴史を持ち、長く「大宮工場」と呼ばれてきたが、2004年(平成16 年)6月1日に現名称に変更しました。1894年に当時の日本鉄道葛ニ務部汽車課として設立されて以来、120年にわたり鉄道車両のメンテナンスや新造・改造を行っています。対象となる主な車両は首都圏を走る通勤車両や特急車両、またJR東日本管内のSL修繕も行われています。通常、車両は各地区にある車両センターで定期検査を受けていますが、約3年に1回の割合で大宮総合車両センターに「入場」 し、2週間から1ヵ月程度かけて詳細な検査・修繕が行われます。

20170622R01.jpgレクチャーを受けた後、全員ヘルメットを被って見学コースへ案内していただきました。
検査の流れは車両が入場するとどの様な検査・修繕が必要かをチェックし、車体をジャッキアップして台車と車体を切り離します。台車は台枠と輪軸に解体し、モーター等も外します。台枠はキズのチェックやブレーキ部品の検査をし、輪軸は軸の傷や軸受けの検査を入念にチェックし、モーター・速度メーター・パンタグラフ等の様々な部品を検査・修繕します。
20170622R02.jpg車体は車体側面の溶接や、ドアを動かす装置の動作チェック、塗装・窓ガラス等の修繕・交換をし、再度台車に車体を乗せて、出場監査・試運転等の検査を行います。


20170622R03.jpg「東日本旅客鉄道椛蜍{総合車両センター」の特徴は次の通りです。
1.ISO9001を取得し「品質の確保」につとめ、ISO14001を取得し「環境 保全」につとめ、廃棄物処理リサイクル99.9%にし、構内はバッテリー車にするなどCO2の排出削減活動取組んでいること。
2.地域との関わりとしてインターシップ(高校生や大学院生の職場体験)や東日本地域のイベントの参加(大宮中山道まつり等)、鉄道ふれあいフェア、見学会の実施、鉄道博物館との連携等を行っていること。
3.社員の育成機関としての訓練所機能を果たしている。明治27年に日本鉄道(株)業務部汽車課として大宮工場が設立され、昭和62年の民営化に移行するまで、鉄道工場専業として広い敷地有し、大勢の職員を支えてきたことからしても「鉄道の町・大宮」と言われる所以であった。

私たちは何となく電車に乗っているが、 その電車や機関車を故障なく走らせるために、大勢の技術専門家が関わってメンテナンスをしていることを目の当たりに見させていただきました。とくに重機を使っての仕事だけに男の職場であると実感すると共に、長年にわたる技術を積み上げてきたノウハウを如何にして後輩たちに引き継いでいくかにかかっている職場でもありました。これからは電車に乗るのにも維持管理に努めている人たちのこと を意識しながら乗りたいと思います。
20170622R04.jpg最後になりましたが、ご親切にご案内していただいた東日本旅客鉄道株式会社
総務課 片岡義雄様、ありがとうございました。
                    文責   久保田 惣治
posted by EVF イベント at 16:00| 見学会

2017年05月25日

EVF見学会報告:ウェザーニューズ社

5月度EVF見学会の報告

実施日:2017年5月25日(木) 10:00〜12:00
見学先:「株式会社ウェザーニューズ社」
〒261-0023 千葉県県千葉市市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデン
      Tel. 043-274-1939
 https://jp.weathernews.com/corporate-outline/
参加者:22名

本日は午前中に元ウェザーニューズ社社員の三枝茂氏のご案内で同社を見学し、午後は同氏から「気象情報のビジネスへの活かし方」という演題でご講演を頂きました。
同社の気象情報がどのように作られ、どのような分野のビジネスに活かされているのかについては午後のセミナーで詳しくご説明頂きましたので、別発行の「セミナー概要報告」をご覧頂くこととし、本報では見学会に焦点を合わせた内容を報告します。

1.ウェザーニューズ社設立の経緯
 ウェザーニューズ社は、1970年月に小名浜港を襲った爆弾低気圧のために貨物船が沈没し15名の尊い命が失われた事故をきっかけに、創業者の石橋氏の「本当に役立つ気象情報があればこの事故を防げたかもしれない」という思いにより1986年に設立された。

2.ウェザーニューズ社の組織
 同社は日本にあるグローバルセンターのもと、アムステルダム、コペンハーゲン、オクラホマ、ヤンゴン、マニラに各地域センターを持ち、海、空、陸すべてのサービスにおいて連携しながら、24時間365日、顧客をサポートしている。年商145億円、従業員数764名(内:海外109名)で運営している。もともとは海運会社向けの気象情報サービスから始まった。

3.主なサービス分野
もとになる気象情報は、独自の観測インフラ(衛星、レーダー、各種センサー他)、サポーター情報、全世界の公的機関による観測情報等により収集される。
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次にこれらのもと情報をベースに、スパコンを用いた14種類の独自予測モデルで分析と予測を行なう。予測結果は航海気象、陸上気象、航空気象、生活気象の分野ごとに44市場に向けてサービスを行なっている。

3−1.航海気象
 全世界の外交船舶2万隻の内6000隻に対し安全で経済的な運航をサポートする。
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3−2.陸上気象
 道路気象、鉄道気象、工場気象等々、約20の気象分野にサービスする。代表的な事例として、全国の97%約53,000店舗のコンビニに対し最適な発注をサポートしている。

3−3.航空気象
 約7000便/日の航空機に対して安全で経済的、そして乗客には快適な空の旅をサポートしている。
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3−4.生活気象
 日常生活に密着したトラベル気象、放送気象、栽培気象、山岳気象、スポーツ気象等々 約20分野について気象情報をサービスしている
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気象庁からTV等で提供される気象情報とウェザーニューズ社から提供される気象情報の決定的な違いは、前者が疎で画一的な一般情報なのに対して、後者は対応策までセットにした費用対効果が伴う密な情報であるという点である。

最後になりましたが、説明や案内をして下さった宮部取締役、三枝事務局長、高橋様に厚く御礼申し上げます。
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                                   (文責:小栗武治)
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